ファミ通の殿堂入りゲームの割合ってどれくらい?
2009年01月19日 ゲーム全般
毎年遊びきれないほどのソフトが発売されるゲーム市場。大手ゲーム雑誌「週刊ファミ通」には、発売前のゲームソフトをレビューして掲載しているコーナーがあります。このファミ通クロスレビューコーナーで、4人の評論家の合計点が30点以上だったゲームは「殿堂入り」となり、優良ゲームと認定されます。
では、「殿堂入り」するゲームはどれくらいの割合で存在するのか。ファミ通最新号(2009/01/16発売)で、2008年の結果が掲載されていました。
機種別殿堂入りゲーム割合
機種別殿堂入りゲーム割合は下表の通りです。発売されたゲームがすべてレビューされるわけではないので、実際にファミ通誌上でレビューされたゲームの本数と殿堂入りした本数、そして殿堂入りしたゲームの割合になります。ゲーム機種 | レビュー 本数 |
殿堂入り 本数 |
殿堂入り 割合 |
---|---|---|---|
ニンテンドーDS | 256 | 75 | 29.3% |
Wii | 88 | 31 | 35.2% |
Xbox 360 | 68 | 38 | 55.9% |
PS3 | 60 | 32 | 53.3% |
PS2 | 57 | 18 | 31.6% |
PSP | 55 | 26 | 47.3% |
計 | 584 | 220 | 37.7% |
レビュー本数順に見てみると、DS、Wiiに続いて、Xbox 360が多くなっています。Xbox 360本体の日本での売上げはたった100万台程度であることを考えると(DSは20倍の2000万台以上)、かなり多くのゲームが発売されていることになります。この辺りは、海外ゲームが多く遊べるXbox 360の強みです。
さて、殿堂入り割合に目を向けてみると、Xbox 360はなんと55.9%が殿堂入り!2本に1本は楽々殿堂入りするという、驚異的な数字を見せています。次いで、PS3も50%を越えています。
ゲーム全体を通すと、殿堂入り割合は37.7%。ファミ通でレビューされたゲームの3本に1本以上は殿堂入りし、優良ゲームであるという認定を受けています。ニンテンドーDSは発売されたゲームの多さが圧倒的で、殿堂入りゲームも多くなっていますが、殿堂入りしていないゲームも多く存在しています。これは、DSで発売すれば売れるからという理由で作られた低予算のゲームも多く発売された結果かもしれません。
次に、ゲームメーカー別に見ていくともっとおもしろいことがわかります。
メーカー別殿堂入りゲーム割合
上位10社のメーカー別殿堂入りゲーム割合は下表の通りです。ゲームメーカー | レビュー 本数 |
殿堂入り 本数 |
殿堂入り 割合 |
---|---|---|---|
バンダイナムコゲームス | 58 | 32 | 55.2% |
KONAMI | 28 | 21 | 75.0% |
エレクトロニックアーツ | 54 | 20 | 37.0% |
セガ | 32 | 20 | 62.5% |
任天堂 | 22 | 19 | 86.4% |
SCEJ | 16 | 11 | 68.8% |
スクウェア・エニックス | 13 | 9 | 69.2% |
スパイク | 20 | 9 | 45.0% |
カプコン | 14 | 8 | 57.1% |
コーエー | 9 | 8 | 88.9% |
計 | 266 | 157 | 59.0% |
バンダイナムコゲームスは、ファミ通でレビューされるゲームを、なんと1年間に58本も発売しています。週刊少年ジャンプよりも早いペースでのゲーム発売を続けています。
さて、殿堂入り割合に目を向けてみると、エレクトロニックアーツ以外は殿堂入り率が非常に高く、任天堂やコーエーに至っては90%に近い割合を示しています。殿堂入り割合が高いゲームメーカーは、当然ハズレゲームが少なく、優良ゲームが多いと言えます。
上位10社のゲーム全体を通すと、殿堂入り割合は59.0%。大手ゲームメーカーは、発売する本数が多いかつ優良なゲームを発売していることがわかります。1年間に殿堂入りしたゲーム220本のうち157本が上位10社のゲームで占められ、その割合は70%を越えました。
レビュアー別のスコアの付け方
週刊ファミ通のレビュアーのレビュー本数、全スコア、平均点などのデータもファミ通最新号に載っています。1番多くレビューしたのは、ローリング内沢さんで、年間レビュー本数は、171本でした。だいたい2日に1本のペースでレビューをしていることになります。年間レビュー数のデータがないので詳しいことはわかりませんが、雑誌に掲載されたレビュー数の記録で申請すればギネスブックに載りそうなほどたくさんのゲームをレビューしています。
2日に1本のペースでレビューできるということは、1日当たり最大8時間ゲームレビューに費やせると仮定して計算すると、平均レビュー時間は、1本当たり16時間が最長となります。レビュー時間については、各レビュアーやゲームタイトルによっても大きく違うみたいですけどね。
詳しくは、ファミ通最新号(先週の金曜日発売)に載っています。表紙はこれです。
2008年に発売された殿堂入りゲーム220本の全ゲームレビューが載っています。気になる人は要チェックです。