ダン氏のインタラクションデザイン講演
2008年07月15日 雑記
前回の記事でDESIGN IT! magazineを読んだことを書きましたが、そのときに気になったのがダン・サファー氏。
「日本でも海外でもDANか…」
などと思ったりしたのですが、8月22日、23日に開催される「DESIGN IT! Forum 2008 - インタラクションデザインの現在と未来 - 」にダン氏が来日するそうです。
ダン氏は、米Adaptive Path社にてWebサイト、インタラクティブTVサービス、モバイル機器など幅広い製品のインタラクションデザイン牽引役として活動しているインタラクションデザインのプロです。
インタラクションデザインという言葉はなかなか聞き慣れませんが、以下のページでインタラクションデザインの定義が載っています。
「日本でも海外でもDANか…」
などと思ったりしたのですが、8月22日、23日に開催される「DESIGN IT! Forum 2008 - インタラクションデザインの現在と未来 - 」にダン氏が来日するそうです。
ダン氏は、米Adaptive Path社にてWebサイト、インタラクティブTVサービス、モバイル機器など幅広い製品のインタラクションデザイン牽引役として活動しているインタラクションデザインのプロです。
インタラクションデザインという言葉はなかなか聞き慣れませんが、以下のページでインタラクションデザインの定義が載っています。
インタラクションデザインは、人と人(もしくは人間の代わりにあたるもの)の間に発生する「インタラクション(対話)」を促進するための技術であり、製品によって仲介されるものである。インタラクションがあるおかげで、電話のように一対一で行われるもの、ブログのように一対多数で行われるもの、株式市場のように多数対多数で行われるものといったコミュニケーションが発生することを意味している。インタラクションデザイナーが作り出す製品は、デジタルなものでもアナログなものでもありうるし、有形でも無形でもありうるし、これらの組み合わせでもありうる。
DESIGN IT! magazineには、ダン氏のインタビューの中に次の一文がありました。
任天堂の「Wii」に代表されるように日本は米国よりも先を進んでいると思うのですが、ジェスチャーそのものがデジタル機器をコントロールする時代になると予測しています。日本のWiiのみならず、アメリカのiPhoneでもジェスチャーコントロールが取り入れられていますね。システム開発においても、複雑化するシステムをデザインするインタラクションデザイナーが、今後重要な職業になってくると予測しているようです。
ダン氏のインタラクションデザインの考え方は、DESIGN IT! : SAFFER, DAN / サファー, ダンに翻訳文がいくつか掲載されています。その中でも「誰でもデザイナーになれるのか?」のページがとても興味深い内容になっています。
プロのデザイナーと素人との違いは、デザイナーが仕事をしているときに行う数々の選択のクオリティとバリエーションの豊富さにあると考えるのが正しい。常にそうあることは困難(主観的なアートを扱っているため)かもしれないが、プロのデザイナーは自分の仕事を主張し、ときに守れるよう、熟考したうえでの判断に努めるべきだ。自分の家を設計するような場合、自分の判断を誰かに対して弁護する必要はないだろう(ただし、家族は除く)。人の命を預かるような重大な目的を持っていても、きちんと購入されて利用されるような製品やサービスをデザインするときには、最良の選択をすることが望まれる。最良の選択とは、その製品やサービスが利用される状況への理解に、経験、才能、スキルが加わって可能になるのである。これこそが、僕に給料が支払われる理由だ。プロとアマの違いについては、このブログでも「プロとアマの違いは、アマちゃんでいられるかどうか」と書きましたが、ダン氏はそれに近い考えを持っているようです。
8月にはダン氏の「インタラクションデザインの教科書」も発売予定になっています。この本を読んだら、また感想でも書いてみたいと思います。
「DESIGN IT! Forum 2008 - インタラクションデザインの現在と未来 - 」では、参加者全員に「インタラクションデザインの教科書」がプレゼントされます。詳しいイベントの内容については、下記ページをご覧ください。
インタラクションデザイン関連のリンク
インタラクションデザインに関連するページのリンクを作ってみましたので、インタラクションデザインに興味を持った方はどうぞ。- インタラクションデザイン - Wikipedia
- Adobe MAX レポート:インタラクションデザインの実際:アイデアの開発 - てっく煮ブログ
- @IT:Webアプリケーションのユーザーインターフェイス[1]-2
- 80年代のAppleに学ぶUIの部品化とガイドライン − @IT
- インタラクション・デザイン:行動とフレーム:DESIGN IT! w/LOVE
- 第9回 UIデザインの基礎知識:操作の流れに気を配ったインタラクション:ITpro
- Adobe MAX レポート:インタラクションデザインの実際:アイデアの開発 - てっく煮ブログ
デザイニング・インターフェース ―パターンによる実践的インタラクションデザイン
Jenifer Tidwell オライリー・ジャパン 2007-01-23 コメント:インターフェースデザインの総合書! コメント:読みにくい コメント:ディレクター向けだと思います。デザイナーは掴みになります。 コメント:クロスリファレンス重視の方は コメント:ユーザに与える「効果」にフォーカスした貴重な本 |
|
インタラクション・デザイン・ノート―神戸芸術工科大学大学院プログラムデザイン論
鈴木 明 神戸芸術工科大学大学院 2003-09 コメント:デザインの心構え コメント:「デザイン」に関する一般教養ノート |
|
デザイン言語2.0 ―インタラクションの思考法
慶應義塾大学出版会 2006-04 by [Z]ZAPAnetサーチ2.0 |
|
About Face 3 インタラクションデザインの極意
Alan Cooper アスキー 2008-07-22 |
|
インタラクションの理解とデザイン (シリーズ 現代工学入門)
西田 豊明 岩波書店 2005-07-08 |