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女王の教室は甘い!

2005年09月17日 TV・映画
いろいろと物議を醸してきた「女王の教室」が無事最終回を迎えました。

ドラマ「女王の教室」は、女王(担任の先生)の冷徹な行動に賛否両論があったわけですが、これはあくまでもテレビドラマの話。
 
自分が小学生だった時は、もっとひどい、体罰のような教育がそこにはありました…。
いじめの原因を担任の先生が作っていたようなものです。
 
小学校の1、2年の時…
 
週に2、3回ほど漢字のテストがありました。
10問出題され、1問1点の10点満点のテストです。
 
全問正解すれば、何の罰もありません。
ところが、1問でも間違えると担任の先生からの恐怖の罰が待っています。
 
それは、「竹竿でのおしり叩き」。
 
間違えた数に応じて、担任の先生が生徒に竹竿でおしりを叩くのです。
30代の男性教師が6,7歳の小学生を竹竿で叩くのです。
しかも、9点や8点の人は軽く「ポンポン」程度にしか叩かれません。
ところが2点、3点しかとれなかった生徒や0点だった生徒はかなり力強く叩かれていました。
 
例えば、得点が2点だった生徒は合計8回、全生徒の前で担任からおしりを叩かれます。
「1回、バン!」
「2回、バン!」
「3回、バン!」

「7回、バンッ!」
「8回、バシッッ!」
と、叩く回数が増えるにつれ、叩く威力も上がっていきました。
 
しかも、普段満点ばかり取っている生徒は、多少点数の悪い時があっても優しく叩かれていましたが、普段から低い点数を持っている生徒は、いつも容赦のないお尻叩きをされていました。
 
いつも低得点の生徒は、漢字テストの度にクラス全生徒の前で恥をさらすことになります。
これを回避しようと、漢字のテストの点が上がるように努力して点数が上がったかというと、そうでもありませんでした。
(そういう生徒はいつもいつも点数が悪かったので、努力をしているかどうかについては、点数からは判断できませんでした)
 
それで毎回、おしりを叩かれ続けるわけです。
泣きそうになっていることも、実際に泣いていることも多々ありましたが、担任の先生はお構いなしでした。
 
そういったいつも点数の低い生徒を、周りの生徒がどういう目で見るかというと…
 
○○菌」。
 
その生徒に触ったりしたら、「○○菌が移った!」などと言って、周りからいじめられました。(○○には名字が入ります)
漢字テストの点数が低いというだけで、クラス中からいじめられます。
全生徒から拒否されます。
身体に触れることはおろか、机に触ることさえも嫌がられます。
そうじの時、一度机を後ろに下げて、掃き掃除と拭き掃除が終わってから机を元の位置に戻していましたが、この時にも問題が起こりました。
机に触れるだけでも「○○菌が移った!」などと言われるわけですから、みんな机を運びたくありません。
時には、そうじが終わっても、机が後ろに取り残されたままだったりすることもありました。
優しい生徒が机を運んであげた時は、その生徒の周りで、
「エンピー」
「エンピーバリアー」

などの声が飛び交うようになります。
助けようとすると、逆にいじめられるわけです。
 
このように、生徒がいじめられる原因を作ったのは、担任の先生です。
ですが、誰も先生に立ち向かうことは出来ませんでした。
先生に立ち向かうよりも、漢字テストで良い点を取って、点数の低い生徒をいじめる側に回った方が楽だったからです。
自ら悪い点数を取って、点数の低い生徒の擁護に回る生徒はいませんでしたし、助けに回ると逆にいじめられてしまうことを皆知っていたからです。
 
 
このような教育が、自分が小学生の時には普通に行われていました。
女王の教室」が物議を醸しているのは、現代ではそういう教育がなかなかあり得ないということと、もしかしたら、子供を持つ親が自分の小学生時代に似たような体験をしているからなのかもしれません。