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RSSフィードの購読は、「subscribe」から

2007年08月05日 ブログ全般
RSSフィードを購読している人たちに言いたいこと」の「なぜRSSフィードを購読するなのか?」という疑問に対して、たくさんのメッセージをいただきました。ありがとうございます。

一番多かったのは、英語の「subscribe」という単語を日本語に訳して、「購読する」になったという意見でした。
確かに「RSSフィードをsubscribeする」という表現であれば、違和感は感じません。
なぜなら、subscribeには予約購読するという意味の他に、「寄付する、同意する、賛成する、指示する、約束する」などの意味があり、インターネット業界でも「メーリングリストに加入する」という使い方や「署名する」という使い方で一般的に使われているからです。subscribeの単語自体には、金銭のやり取りが発生するかどうかまで含まれていません。このsubscribeを日本語にするとき、「購読する」という訳を当ててしまったために、何だかモヤっとする文章になってしまったようです。

だったら、「RSSフィードを購読する」よりももっと適した日本語訳があるかというと…これが意外と難しいようで…。
「RSSフィードを登録する」では、たった一度限りの行為になってしまって、「いつも読んでいる」というニュアンスがなくなってしまいます。
購入していないのだから、購を消して「RSSフィードを読する」にしてしまっても、やはり変な文章になってしまいます。
雑誌などで一般的に使われている「定期購読」という言葉の意味の、「定期じゃなくて不定期だし、購入してもいないけど予約しているような感じで読んでいる」というニュアンスなのでしょうか。

obacanさんのコメントによれば、
いやー感覚としては購読なんだよね。登録じゃあ「LDRつかいはじめた」みたいな感じがする。なんか良いコトバが見つかればちょうどいいけど。 / 購読?講読もちがう。通読?愛読…。あ、中毒…!天涯孤独!お気の毒!
と書かれていて、そもそもちょうど良い日本語がないので、ニュアンス的には「購読」が一番のようです。

もっと考え方を変えて、RSSフィードを「無料配信」していることを、「無料販売」していることにすれば、「無料購読」されていても不思議ではありません。ほとんどのブロガーは「販売している」とは思っていないでしょうけど。

「購入」をお金以外に考えるという意見で、このような意見も頂きました。
もともとメールマガジンを登録して配信してもらうときも
購読という単語を多く使っていたようにおもいますね。
RSSに比べてメールマガジンは昔からありますし、
歴史的背景を調べるならそこにさかのぼるべきではないでしょうか。

また、「買って」の部分を「手に入れて」に変えると意味はすんなり通りますし
買って支払うお金(損失、代償)を「0円」や「電気代」、「時間」とすれば
これもまた何の問題もなくなるとおもいます。

結局のところ「言葉の意味は時代によって変わる」
この一言に尽きるような気もしますね。
今回の問題を言葉の意味の変化だとして考えれば、
何かを「買う」ということを「申し込む」に変えれば
さっき書いたとおり「買って」の部分が「手に入れて」と変わったとしても
おかしくないようにおもいます。
購うの部分を「あるものを代償にして手に入れる」と考えれば、確かにお金を払っていなくてもおかしくはありません。

自分のように「RSSフィードを購読する」という言葉に疑問を持っていた方は他にもいたようで、
おまえなんか、訳してやる! - パーマリンク
『斬(ざん)』 「購読」って表現で合っているのか?
にも、いろいろと意見が書かれていました。


結論としては、subscribeを訳して「購読する」になった。ということだと思います。安易に直訳したのか、他にもっと適切な訳がなくて「購読する」になったのかはわかりませんけど。アメリカから輸入した技術(悪く言えばパクった技術)なので、この辺りは仕方ないのかもしれません。
日本発祥の技術であれば、「ペタを残す」とか「☆☆☆☆☆」とか「グフフッ」とか「へぇ〜」とか「どんだけ〜」とか不思議なニュアンスの言葉になっていたのかもしれません。



いっそのこと、「さぶっチャオ!」とかにしてしまえばっ…!