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iPhoneのバックアップ先を変える方法

2012年01月12日 iPhone・iPad・Android
iPhoneやiPadのバックアップ先を変える方法について。

iTunesは、iPhoneやiPadのバックアップについて、デフォルトではコンピュータのバックアップ先を変更できません。Cドライブにインストールしている場合、Cドライブの容量をどんどん消費していってしまいます。これでは、容量の少ないSSDをCドライブとして使っている場合に、非常に困ります。そこで、Windows7の機能を使ってシンボリックリンクを作成して、バックアップ先を無理やり他のドライブに変える方法があります(シンボリックリンクとジャンクションは少し違います)

iTunesのデフォルトのバックアップ先は以下の通りです(Windows7の場合)。
C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Apple Computer\MobileSync\Backup
これを例えば、以下のドライブXに変更するとします。
X:\iTunesbackup\Backup

まずは、CドライブのBackupフォルダを、XドライブのBackupフォルダに移しかえます(CドライブのBackupフォルダを切り取り、XドライブのiTunesbackupフォルダ内に貼り付ける形)。

そしてコマンドプロンプトを開き、mklinkコマンドを打ちます(前が元のディレクトリで、後ろが新しく保存したい場所のディレクトリになります)。
mklink /d "C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Apple Computer\MobileSync\Backup" "X:\iTunesbackup\Backup"
無事シンボリックリンクを作成できれば、以下のメッセージが表示されます。
C:\Users\ユーザー名>mklink /d "C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\
\Backup" "X:\iTunesbackup\Backup"
C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Apple Computer\MobileSync
backup\Backup のシンボリック リンクが作成されました

エクスプローラから「C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Apple Computer\MobileSync」にアクセスすると、Backupフォルダにショートカットマークが付いているのがわかります。このフォルダにアクセスすると、「X:\iTunesbackup\Backup」が参照されるようになっています。これで、iTunesのバックアップ先がCドライブではなく、Xドライブに変更されました。Cドライブにあるように見せかけて、実体はXドライブにあるため、バックアップファイルはXドライブに保存されるようになっています。

注意点として、今までに不具合を体験したことがあります。シンボリックリンクを作成している場合に、iPhoneのメジャーバージョンアップができないことがありました。その場合は、一度シンボリックリンクを解除して、iPhoneをバージョンアップしてから、またシンボリックリンクを作成する必要があります。シンボリックリンクを解除するには、「C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Apple Computer\MobileSync」内のショートカットマークの付いたBackupディレクトリを削除すればOKです。

Cドライブが足りない時など、自己責任で試してみて下さい。