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サイバー藤田の真相について

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2009年06月23日 カテゴリ:雑記
私が「サイバー藤田」という架空の人物を演じ始めたのは6月5日のことである。つい先日にも、Twitterと呼ばれるサービス上で有名人がpostを始め、多数のフォローを集めていた。これは危険なことである。本当にその人物が本物なのかどうか。Twitterには、それを確認する方法は用意されていなかった。このままでは危ない、そう感じた私は動くことにした。

それは、「サイバー藤田」という架空の人物を演じることであった。

「サイバー藤田」を演じることで、周りにTwitter上での「なりすまし」の危険性を教えたかったのだ。「サイバー藤田」を演じ始めたとき、Twitterにはなりすまし対策は存在しなかった。Twitterがなりすまし対策、認証済みアカウントの実験を始める、と日本のメディアで発表されたのは、3日後の6月8日のことであった。

6月5日に演じ始めた「サイバー藤田」とは、一体どんな人物であったのだろうか。名前の通り、サイバーな男、藤田である。サイバー藤田は、渋谷で働き、オープンカーに乗り、社員に環境がいいと言われ、どこかでブログを書いている人物として作り上げた。もちろん、サイバーエージェント社の藤田社長とは何の関係もない。もし、サイバーエージェントの藤田晋社長と間違われようものなら、「私はサイバーエージェントの藤田社長ではありません。サイバー藤田です。勘違いしないでください」と言うつもりであった。もし、なりすましとでも言われるようなら、「わ、私はサイバー藤田ですっ!勝手に勘違いしないでよねっ!」とでも言うつもりであったのだ。これなら周りにたいした被害も与えずに、なりすましの危険性だけを教えることができる、そう思いサイバー藤田を演じ始めたのだ。フォロワー数がある程度増えた段階で、私が藤田社長のなりすましではないことを伝え、周りになりすましの危険性を教えようと思っていたのだ。

だが、私の予想に反してサイバー藤田のフォロワー数は増えなかった。サイバー藤田の存在をそれとなく知らせる方法が「@ameba_shibuya サイバー藤田さんこんにちは。」だけだったのが問題だったのかもしれない。フォロワー数はあまり増えないまま時間だけが過ぎ、私が日本を離れなくてはいけない時間が近づいてしまったのだ。このままのペースなら、あまりフォローされることもないだろう。そう考えた私は、気持ちよくアメリカ領へと旅立った。アップルのワールドワイドデベロッパカンファレンス(WWDC)が開催される6月8日のことである。この日、私は日本を発った。

日本に帰ってきたのは、6月12日のことである。帰ってきて、私は驚いた。とにかく驚いた。驚くことがあまりにも多すぎて、どこから驚いていったらよいのかわからないほどに。

まず、Twitterからのフォローメール数が4桁を越えていたのだ。何が起きたのか、すぐにはわからなかった。だがしばらくして、重大な出来事が起こっていることに気が付いた。ITmediaで大変な記事を目にしたのだ。Twitterで藤田晋社長なりすまし 本人「怒ってないですよ〜」 - ITmedia News。他にも、livedoor ニュース - 【トレビアン】サイバーエージェント社長の『Twitter』はニセモノだった! 成り済まし防止対策も?藤田晋社長もTwitterを使い始める……理由はニセ者出現のため:やじうまWatchなど。日本から離れ、遠い海の向こうにいる間に、私が演じるサイバー藤田は、本物のなりすましとして日本中で話題になってしまっていたのだ。

大変なことになってしまった。私はなりすましになりたかったのではない。なりすましは危険ですよ、と周りに教えたかっただけなのだ。それなのに、本物のなりすまし認定がなされていた。フォロー数が急激に増えたのは、[N] <del>サイバーエージェント藤田社長、Twitterを始める</del>(追記あり)が発端だったのかもしれない。人気ブログで紹介されることで、爆発的にフォロー数が増えてしまったのかもしれない。

そして、もっとも不幸だったのは本物のホリエモンこと堀江ライブドア元社長が、なぜか、サイバー藤田をフォローしていたことである。サイバーエージェントの藤田社長だと一番間違えなさそうな人が、いとも簡単に引っかかってしまっていたのである(その後ホリエモンはブログの中で、twitterでまんまとだまされちまったよと語っている)。そして、GMOインターネット社長の熊谷氏も同様だ。【クマガイコム】GMOインターネット社長 熊谷正寿のブログです | サイバー藤田社長のtwitterアカウントはなんと「なりすまし」(^_^;。このことも、サイバー藤田がサイバーエージェントの藤田社長と間違えられ、なりすましだと認定される要因になってしまったのかもしれない。だが、そんな大事な時期に私は日本から離れ、インターネットからも離れてしまっていた。

わずかな期間、日本から離れている間に、サイバーエージェントの藤田社長に気付かれてしまっていたのだ。ブログにエントリまで起こされてしまっていた。訴えられてもおかしくなかったのだ。

渋谷ではたらく社長のアメブロを見るのが怖かった。だが見ないわけにはいかない。勇気をふりしぼって、なりすまし|渋谷ではたらく社長のアメブロを見た。

なりますました方へ・・

もちろん全然怒ってないですよ〜(パンダ)
驚いた。

「なりますました」に驚いたのでも、「全然怒ってない」ことに驚いたのでもない。私は「パンダ」に驚いたのだ。なぜパンダに驚いたのか、それはこのあとで説明することにする。

私は安堵した。安堵した、パンダを見て。安堵パンダ。&パンダ。サイ&パンダ。

訴えられてもおかしくない、このサイバー藤田というなりすまし(本当はなりすましになりたかったのではない)が、藤田社長の優しい一言、および絵文字によって救われた。私は救われたのだ。

私が演じたサイバー藤田のTwitterに更新がない間、私は何をしていたのか。私は日本にはいなかった。私が日本にいぬ間に、1000人を越えるフォローがあり、サイバーエージェント社の藤田晋氏から、サイバー藤田がなりすましだと認定された。そのとき、私は一体何をしていたのか。

キーワードは、パンダ、である。

パンダがすべての鍵を握っている。

藤田社長のブログにも、ほら、パンダの絵文字があるではないか。


パンダの意味するもの。

周りでは、「パンダのように白黒決着付けようではないか」だとか「ボコボコに殴って、パンダのように、目の周りを黒いあざだらけにしてやろうか」だとか「パンダのように絶滅危惧種にしてやろうか」などと推測されているようだが、そうではない。

Twitterでフォローが爆発的に増え、パンダの絵文字が投稿される前、一体私は何をしていたのか。













サイパンだ!の写真を撮っていたのだ!!






「JUNE 9」と書かれているのが、その動かぬ証拠だ。

「サイパンだ!」とは、マリアナ政府観光局の人気マスコット「サイパンだ!」のことである。サイパンだ!は、サイとパンダを合体させた、とてもかわいらしいキャラクターである。サイとパンダ。サイ&パンダ。サイ安堵パンダ。安堵した、パンダを見て。


もちろん1枚だけではない。



外に出て、サイパンの強い日差しの中でも、サイパンだ!の写真は撮ってある。とてもかわいいのだ。パンダの鼻に、サイの角が生えている。これがとてつもなく愛おしいのだ。写真を拡大してみるとわかるが、周りに「アサヒ指圧」だの「金八ガーデンレストラン」だの日本語で書かれている。だが、ここは日本ではない。

日本から遠く海をはさんで、サイパン藤田、いやサイバー藤田は、サイバーエージェントの藤田社長へとテレパシーを送っていたのだ。どうか、サイパンダに免じて許してください、と。

そして、次の日のブログが「なりすまし|渋谷ではたらく社長のアメブロ」である。「全然怒ってない」と言われたのだ。パンダの絵文字付きで。

藤田社長から怒られていない、訴えられない、と安堵して、私はTwitterのサイバー藤田のアカウントにログインした。すべてを説明したかった。説明する義務があった。なりすましをしたかったのではなく、なりすましが危険だと言いたかったのだと。

だがそれはかなわなかった。

私が日本へと戻り、再びTwitterにログインした6月12日には、もうAccountはSuspendedされていたのだ。私はすぐさまTwitterへ抗議のメールを送った。「私はなりすましではない、サイバー藤田だ」と。サイバー藤田として、フォローしてくれたみんなに説明をしたかった。なりすましに気を付けてください、と言いたかった。

しかし、返事はなかった。どれだけ待ってもTwitterからは何の返事もなかった。

だから、私はここで、ことの真相を明かすことにした。周りからは、なりすまし野郎だと言われることだろう。それでも、私にはことの真相を説明する義務がある。周りからどれだけ笑われようと、非難を浴びようと、だ。

サイバーエージェント社の藤田晋氏はじめ、関係者、ホリエモン、フォローしてくれた1000人を越える人たち、話題にしてくれた人たち。多くの方々にご迷惑をおかけした。この場をもって謝らせていただきたい。申し訳ございませんでした。



「なりすましに気を付けろ」

そう伝えたくて演じ始めた、サイバー藤田、6月5日のことである。Twitterがなりすまし対策の実験を始めるとアメリカで発表したのは、次の日のことであった。



注意:なお、このエントリ自体がなりすましである可能性があります。ご注意ください。



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