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「最近質が低下している」と言われたい

2007年10月14日 ブログ全般
とある有名サイトやブログへの陰口として、「最近質が低下している」というコメントを見かけることがあります。
そんな時、「本当に質は低下したの?」と聞いてみたくなってしまいます。

なぜ人は質が低下したと感じるのか、その原因を自分なりに考えてみました。
1. 昔と比べて、本当に質が低下している
2. 過去が美化しすぎて、質が低下しているように感じてしまっている
3. 期待感が強すぎて、質が低下しているように感じてしまっている
4. 発信される情報に慣れすぎてしまって、質が低下しているように感じてしまっている
5. 得られた情報を元に自分自身の質が高まって、相対的に質が低下しているように感じてしまっている
6. 今までのベストと比較して、質が低下しているように感じてしまっている
1の場合を除くと、他の2〜6の原因では質が低下していません。
ただ、質が低下しているように感じてしまっているだけです。

Webサイトの閲覧は多くの場合無料ですから、「無料で有益な情報を提供してもらっている」ということを忘れてしまっています。
本などのように、お金を出して購読しなければいけないのであれば、「質が下がった」と感じたときにお金を払うのをやめ、購読を解除するはずです。

「最近質が低下している」と言いながらも購読し続けてしまうのは、それは「昔に比べ質が低下していても、それでも十分質が高い」という気持ちがあるからでしょうか。
それとも「また昔のように戻ってくれ」という気持ちがあるからでしょうか。
「最近のジャンプってつまんないよね」とか言いつつ、毎週読んでる人もたくさんいます。

過去が美化しすぎて、期待感が強すぎて、今までで一番面白かったものと比較してしまって…、質が低下したように感じてしまっています。
自分自身の心境の変化までは考慮に入れていません。

期待感が強いのであれば、「最近質が低下している」と陰口を叩くのではなく、「また面白い記事期待しています!」とか、相手を励ます言い方もできるはずです。
相手も人間ですから、言われた言葉に傷付いたり落ち込んだり、喜んだり嬉しくなったり幸せになったりします。
今流行りの「ケータイ小説」では、読者からの意見を参考に、小説のストーリーが変わったりもしています。
インターネットは、本などよりもコミュニケーションが取りやすい世界ですから、もっと積極的に応援していってあげても良いと思います。

好きなサイトやブログであれば、「初心忘るべからず」で、応援してあげてください。





で、うちのブログの場合ですが、「最近質が低下している」などと言われたりはしていません。
長いものでもう4年以上もブログを更新し続けているのに、もともと質が高くないせいからか、「最近質が低下している」とは言われません。
「最近質が低下している」と言ってしまったら、まるで「昔は質が高かった」と認めることになってしまうので、軽々しく発言できないのかもしれません。
言われるとしたら、「最近さらに質が低下している」かもしれませんが、「質が低い」と思いつつも、ずっと読み続けてくれる人がいたら、それはそれで嬉しい気持ちになります。

「最近質が低下している」と言われるためには、一度でも「質が高い」と思わせなければいけません。
というわけで、「最近質が低下している」と言われてみたい今日この頃でした。