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嘲笑や罵倒は得意なのに、褒めるのは苦手なのね

2007年09月19日 ちょっとイイ話
中学の時、担任の先生が言いました。
人と会う時は、その人の良いところを10個イメージしてから会いなさい
その人と会うのがもし嫌だったとしても、その人の良いところを10個イメージすれば、きっと会うのが嫌ではなくなるはずだから、と。
友達と会う前に、その人の良いところを10個イメージすれば、きっと笑顔で会えるから、と。

さらにもっと良い方法を、先生が言いました。
会った瞬間、その人の良いところを1つ言ってごらん
褒められて嫌な人はいないはずだから、と。
少し恥ずかしがって照れるかも知れないけど、きっと嬉しいはずだから、と。

そして、クラスのみんなにこう言いました。
では、まず練習として、となりの席の子の良いところを10個イメージしてください
クラス中から聞こえてきた声は、
えー、こいつの良いところなんて10個もないよー
悪いところだったら、いくらでもイメージできるんだけどなー
生徒たちの声に対して、先生は落ち着いて、こう言いました。
人ってね、誰でも悪いところはあるんだよ。数え切れないくらいあるかもしれない。悪いところは目に付きやすいから、悪いところばかり気になるのかもしれない。
でもね、誰でも良いところはあるんだよ。当たり前すぎて気付かないかもしれないけど、良いところもたくさんある。うん、悪いところと同じくらいか、それ以上に良いところもたくさんある。数え切れないくらいにね。

人の良いところをイメージするのって、なんだか恥ずかしいけど、想像していると顔がにやけてくる。嬉しくなってくる。笑顔になってくる。
ほんの些細なことでも構わない。とにかく良いところをイメージすることが大切。一歩進んで、言葉に出して褒めることが大切。

表情や言葉って不思議なことに、自分から出ていったものが、知らず知らずのうちに自分に返ってくる。
他人をあざ笑ったり、馬鹿にしたり、そういう卑屈なことばかりしていると、そのうち自分にも返ってくる。

だったら、他人には優しく接した方が良い。敬った方が良い。大切にした方が良い。そうすれば、知らず知らずのうちにだけど、不思議と自分にも返ってくるから。