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上位機種の優れた操作性を、下位機種からは省く日本メーカー

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2014年12月09日 カテゴリ:雑記
あるカテゴリの製品の中で、上位機種に付いていた便利な操作性を、下位機種からは省いて差別化している日本のメーカーがあります。下位機種からその操作性を省くには何らかの理由があって、多いのは以下の3パターンです。
1. コストがかかるから、下位機種からは省く→仕方ない
2. 操作が複雑になるから、初心者のために下位機種からは省く→まぁわかる
3. 上位機種が売れなくなるから、下位機種からは省く→ムカつく

おもてなしの国だ何だと言われても、結局は企業の利益優先で、消費者のことなんてちっともも考えていない操作性に出合うと残念な気持ちになります。

「文句があるなら下位機種を買わずに上位機種を買え」という指摘はもっともです。ところが、上位機種を選ぼうとすると、今度は価格が高くなるだけではなく、ごちゃごちゃと余計な機能が付いて大型化していたり、デザインが変わってしまったり、また違った問題点が出てくることがあります。

「下位機種のこのボタンを押したときの反応を、上位機種と同じにしてくれれば大満足だったのに!」と、下位機種を買ってしまった後に気付くと悲しいです(ボタンの反応と言っても、ハードウェア的な押し心地ではなく、出てくるメニューとかショートカット操作とかそういうソフトウェア的な話)。

メーカーの「出し惜しみ」を知っている賢い(お金持ちの)大人は、初めから最上位機種しか買わなかったりします。「一番いいやつをくれ」と。最終的にそれが一番失敗が少なく、時間的な負担が少ないことを経験から知っています。そのせいで日本のメーカーも、最上位機種にごちゃごちゃと機能を付け、高価格で売ることに慣れてしまっているような気がします。

下位機種を買って失敗したとき、自分は次に、他の日本メーカーの製品を買うことがあります。中には、「なんだ、こっちのメーカーだったら、下位機種なのに全部入りでコスパ抜群じゃん」ということもあるのですが、「こっちのメーカーは、コストダウンのことしか考えていなくて、もっと酷いじゃん」なんてこともよくあります。日本メーカー同士の争いが激しすぎて、下位機種はコストダウン競争にしかなっていなかったりするからです。コストダウンで安っぽい下位機種か、いらない機能をごちゃごちゃと付けて高い上位機種か。ユーザーが必要とする最低限の機能だけに絞ってコストダウンし、操作性や質感の高い下位機種というものはなかなか存在しません。

以前だったら、ここでまた元のメーカーの最上位機種を買い直して終わり、みたいな話でした。ところが最近では、外国の企業、特に中国系のメーカーから、「全部入りで質も高くてコスパ抜群」な製品が出てきたりしています。メーカーの知名度や信頼度が低いハンディキャップを背負っているために、良い製品を作ることに一生懸命になっています。ユーザーのことを考え、少しでも良い製品を作って、たくさん売って利益を得ようとがんばって作っています。そういう製品を手にして、当たり前に便利に使いこなしているとき、ちょっと複雑な気分になります。安かろう悪かろうから脱却して、質も高くてユーザーへの配慮も行き届いていて、しかも出し惜しみなく全部入りで安い、となると、どちらがおもてなしの国なのかわからなくなります。

もう少しグローバルな戦いを繰り広げれば、日本メーカーも操作性や質感の高い下位機種を求むユーザーへの期待に応えられるのかなと期待するのですが、多くの場合、
海外メーカーの勢いが増して下位機種が売れなくなる→高付加価値製品に注力→全部売れない→撤退
というコンボを繰り出します。

ユーザーのことを第一に考えた下位機種を発売して海外メーカーと戦って欲しいなぁとは思うのですが、利益のことを考えると難しいのだろうなぁと、新たな撤退報道を聞くたびに悲しくなったりしています。