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α7のEXIFに焦点距離やレンズ情報を入力する方法2

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2014年03月07日 カテゴリ:カメラ・写真
前回の「α7のEXIFに焦点距離やレンズ情報を入力する方法1」からの続きです。

ソニーα7に非純正マウントアダプターを付けて撮影すると、画像ファイルに焦点距離やレンズ情報などが記録されません。そのため、「Adobe Photoshop Lightroom」でレンズ補正が効かなくなってしまうので、それを解決しようという内容です。

Lightroom側には、焦点距離手動入力機能も、EXIF編集機能も付いていません。このままではどうやっても正しいレンズ補正結果が得られません。そこで導き出した結論は、「RAWファイルのEXIFをいじってしまおう」という方法です。α7のアプリを使っても追加のEXIFデータは記録されませんし、Windowsを使って力業でRAWファイルにEXIFデータを入力します。

使うツールは、ExifToolというフリーのソフトです。Perlライブラリで、Windows用とMac用のバイナリが配布されています。

今回試したVersion 9.54では、以下のメーカーのEXIFに対応しているようです。Sigma/Foveonなど、マニアックなカメラにも対応しています。
Canon, Casio, FLIR, FujiFilm, GE, HP, JVC/Victor, Kodak, Leaf, Minolta/Konica-Minolta, Nikon, Olympus/Epson, Panasonic/Leica, Pentax/Asahi, Phase One, Reconyx, Ricoh, Samsung, Sanyo, Sigma/Foveon and Sony.

上記サイトからExifToolをダウンロードし、解凍すると、「exiftool.exe」というコマンドライン操作用のアプリケーションが出てきます。これを操作して、EXIFを編集します。

ExifToolの操作方法

■コマンドプロンプトの起動
まずはWindowsのコマンドプロンプトを立ち上げます。

■ディレクトリ移動
Hドライブのexiftoolディレクトリにexiftool.exeを置いた場合は、以下のコマンドでディレクトリ移動します。
cd /d H:\exiftool

■EXIF確認
対象ファイルのEXIFを確認します。以下は、同ディレクトリ内にあるDSC00001.ARWというソニー形式のRAWファイルのEXIFを表示するコマンドです。このコマンドを打ち込むと、RAWファイルのEXIF情報各種が確認できます。
exiftool DSC00001.ARW

■焦点距離変更
では、今回入力したかった焦点距離データを入力します。以下のコマンドで焦点距離データを更新できます。
exiftool -FocalLength="28.0 mm" DSC00001.ARW
「FocalLength」がEXIFデータに入っているタグ(Focal Length)で、スペースを取り除いて「-」の後に入力し、「="〜〜〜"」で書き込みたい内容を入力します。上の例では焦点距離を「28.0 mm」に変更しています。

■ディレクトリ内の複数の画像を編集
複数ファイルを指定したい場合は、ワイルドカード「*」を使って指定することができます。
exiftool -FocalLength="28.0 mm" DSC0*.ARW

■その他のタグ書き換え
その他のタグの情報は、上の焦点距離変更とほとんど同じやり方で対応できます。タグについては、「ExifTool Tag Names」のページを見て確認するか、上のEXIF確認コマンドで出てきた情報を見て確認します。一般的に、以下の内容でEXIFデータの各タグを更新できます。
exiftool -タグの名前="書き換え内容" 対象ファイル名
後から使っていたレンズを確認できるようにするには、LensModelに名前を入れておくなどすれば良いと思います。

■おまけ:RAWファイルからプレビュー画像の抜き出し
ExifToolには、EXIFの編集機能だけではなく、RAWファイルに含まれているプレビュー画像を抜き出す機能なども搭載されています。以下のコマンドで、JPEGファイルの抽出が可能です(RAWファイル名とJPEGファイル名は各自変更してください)。
exiftool -b -PreviewImage DSC00001.ARW >DSC00001.jpg

ExifToolで編集後にLightroomでレンズ補正

それでは、ExifToolでRAWファイル編集後に、RAW現像ソフト「Adobe Photoshop Lightroom」でレンズ補正をかけてみます。

■レンズ補正前
レンズ補正前

■レンズ補正後
レンズ補正後


ちょっとわかりにくいサンプルだったのですが、レンズ補正前は、陣笠歪曲により画像中央が膨らんでいて、ビルやスカイツリーが太ったような描写になっています。ExifToolでEXIFデータ編集後に、Lightroomで読み込みレンズ補正をかけると、ビルが真っ直ぐに近くなり(完璧ではありません)、また四隅の周辺光量落ちも補正される結果となりました。


ということで、α7で非純正のマウントアダプターを付けて撮影した後は、忘れないうちにExifToolでEXIFデータを編集しておくと、レンズ補正をかけられて便利という話でした。