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DP2xレビュー-高感度ISO3200を活かす現像方法-

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2011年06月09日 カテゴリ:カメラ・写真
前回の「シグマDP2xレビュー-高感度画質チェック-」では、ISO400まではほぼ問題なく使えることがわかったと思います。今度は、「ISO800以上、特に最高感度のISO3200は全く使い物にならないのか?」という疑問もわくと思います。DP2xで高感度ISO3200で撮影すると、下のような写真になります。

この写真が「アリかナシか」で言えば、自分の感覚では完全にナシです。色は汚らしくて酷いですし、横方向に変な赤い色のノイズも走っていて気になります。

今回は、このISO3200の「ナシ」写真を、現像次第で「アリ」写真にする方法について解説します。

ISO3200を活かす方法を考える1(ファンタジックなモノクロームに)

ISO3200が全く使えないかというと、決してそうではありません。実は、現像方法を変えるだけで「楽しめるISO3200写真」になります。ISO3200で酷いのは、変な色、カラーノイズ、縞ノイズですから、これを消し去る方法を考えます。手っ取り早く簡単なのは、「カラー」をやめて「モノクローム」にすることです。現像ソフトのSIGMA Photo Proを使えば簡単に現像できます。

例えば、元の写真から「彩度」を-2.0に設定して、「X3 Fill Light」などの設定を調整すると、次のような写真になります。

白黒なのでカラーノイズは気になりませんし、「X3 Fill Light」などの設定により、ファンタジックな写真へと変化しました。上の写真の設定は次のようにしました。
カラーモード: スタンダード
露出 +0.0
コントラスト: +1.5
シャドウ: -0.5
ハイライト: +0.0
彩度: -2.0
シャープネス: -0.5
X3 Fill Light: -1.0
カラー調整: 0
色ノイズ: 0.50
輝度ノイズ: 0.50
モノクローム現像なら、実はISO3200もかなりいけます。今回の設定はファンタジックな雰囲気にするために、ノイズが目立たないような設定に調整しました。カラーでは高感度が使えなくても、モノクロームなら高感度も使えると思います。

ISO3200を活かす方法を考える2(粒状感を演出)

上の現像方法とは逆に、ノイズを活かして粒状感を演出する仕上げ方もあります。今度は、「X3 Fill Light」を0にして、「シャープネス」を+方向に上げて、「コントラスト」も上げてみます。そうすると、粒状感がイイ感じになります。

上の縮小画像では、ノイズも目立たず十分過ぎるほどきれいなISO3200の写真になっています。モノクローム現像のブログサイズ写真なら、ISO3200でも相当なレベルに仕上がります。写真をクリックして等倍画像を見ても、粒状感がなかなか気持ちよく感じるのではないでしょうか(感じ方には個人差があります)。上の写真の設定は次のようにしました。
カラーモード: スタンダード
露出: -0.5
コントラスト: +1.5
シャドウ: -0.5
ハイライト: +0.5
彩度: -2.0
シャープネス: +1.5
X3 Fill Light: +0.0
カラー調整: 0
色ノイズ: 0.00
輝度ノイズ: 0.00
ISO3200のカラー写真を見た人は、「こんなにノイズが乗っていたら使えない」と思うのが普通だと思います。でも、この白黒の「粒状感を演出」する仕上げにすると、「アリかナシか」レベルではなく、「作品」として通用するレベルの写真になります(と個人的には感じています)。

ちまたでは高感度に弱いと言われているDPシリーズ。ISO3200でこれほどの写真に仕上げられるのなら、なかなか良いのではないでしょうか。カラー写真のISO3200が厳しいことは事実ですが、モノクロ写真のISO3200はかなり使えると思います。

なお、SIGMA Photo Proには、「設定の保存」機能が備わっています。この機能を使って、自分好みのISO3200用白黒写真プリセットの設定を作り、一発で現像できるようにしておくととても便利です。いろいろ試してみて下さい。