ZAPAnet総合情報局 > ZAPAブログ2.0 > 国立西洋美術館が世界登録遺産登録見送り

国立西洋美術館が世界登録遺産登録見送り

2009年06月28日 国内
去年から、上野にある国立西洋美術館の前にはこんな看板がありました。

2009年 世界遺産登録へ
一瞬、「ここが世界遺産?」と思ってしまった記憶があります。世界遺産が増えすぎてしまうのも、なんだか全体の格が下がってしまうのではないかと思ってしまいました。

そして、昨日になってこんなニュースがありました。
文化庁は27日、国立西洋美術館本館(東京・台東区)など20世紀を代表するフランス人建築家ル・コルビュジエ(1887〜1965)が設計した6か国計22の作品について、スペイン・セビリアで開催されている国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の「世界遺産委員会」が、今年の世界遺産(文化遺産)登録を見送ることを決めたと発表した。
国立西洋美術館の世界遺産登録は見送られたようです。

国立西洋美術館は、2007年になって急遽、日本の重要文化財の指定を受けました。これは世界遺産登録のために、「築50年以上」が目安であった建造物の重要文化財指定に、唯一の例外として指定されたものです(世界遺産登録のために、国の法律によって保護されている必要があるため)。報道によれば、また来年、世界遺産登録にチャレンジするようです。