ラクガキ王国

ZAPAのラクガキ日記 〜色を失ってしまったあなたへ〜

   1日目
特に買う予定は無かったのに、ついつい買ってしまった!
理由は

     「自分のラクガキを戦わせたい!」

この一心で。 これからファイアーエムブレムの攻略もやっていくつもりなのに、 「大丈夫なのか?!」とか自分に問いかけながら買ってしまった…!
ラクガキ王国の画面を初めて見た時に、あのモンスターファームを見たときの感覚がよみがえってきたから。
あの時も買って失敗じゃなかったし、イイかなーとか思って。
家に帰ってさっそくプレイしたかったけど、いろいろ忙しくて出来なかった…。
ZAPAは今就職活動中で忙しいのだ。
本当に就職できるのかなぁ…?

   2日目
昨日は出来なかったから今日早速プレイ開始!
     「アー、この歌イイね!!」
CM見たことある人ならわかると思うけど、ほのぼのとしてて、でもちょっと悲しいそんな感じの音楽。
タイトーのHP行けば、CM29本見ることが出来るよ。
一日に29種類CM放映したのは世界新記録らしい。今ギネスブックに頼んでるらしいよ。
そして、ついにラクガキを書く瞬間が!!
でもそのラクガキはいうことを聞かずサヨナラ。
その代わりに「ヒバナ」っていう女の子と知り合えた。 かなり強気な女の子。
こんどはちゃんとラクガキも書いて名前も付けた、初めてのラクガキってことで名前は

       「ファースト1」

  「うわー、単純!」
って思った?別に良いじゃん。ちゃんと愛情のこもった名前なんだから。
でもヒバナには変な名前っていわれた。しかもあなたの名前も変ね!って…。
ZAPAの名前バカにしたなー!
まあ、いいや。わかる人にはわかるよね??
そして、ヒバナに戦い方を教わりながら、初対戦。
ラクガキ王国には、「こうげき」「まほう」「バリア」の三つの攻撃方法に相性がある。
じゃんけんと同じ三角関係なんだけどね。それプラス「チャージ」って言う、 回復と力ためのコマンドがあってそれを駆使しながら戦う。
最初は「どれ使うんだっけ?」ってちょっと迷ったけど、初対戦は見事「勝利!」
戦いに勝ったら今度は、新しいパーツが書けるようになった。
明日はもっと強いモンスター書くゾ!!

   3日目
今日は新たに描けるようになった「うで」のパーツを使ってラクガキを強くした!
だんだんいろんなパーツが増えて自分のラクガキが強くなっていくのは嬉しいね。
しかも自分のラクガキで相手に勝つと経験値がもらえる。この経験値を稼ぐとどんどんラクガキが強くなっていくってワケ。 だから、パーツを増やして強くするのと敵と戦って強くするのと、方法は二つある。
その上、大会の予選に勝つとペンジェル自身が成長するから、ラクガキに使えるカラー石の量もどんどん増えていく。
こうしてラクガキをどんどん強くしていく。
でもラクガキの対戦は基本的に3対3だから、3体分のラクガキを描くと全然カラー石が足りない。
このカラー石を貯めるには、大会の予選よりもほかの場所で戦ったほうが効率が良い。 なぜなら、大会だと税金が高いからカラー石があまりもらえないから。
今日はようやく3体のラクガキを描き終わったから、明日からはどんどん大会予選勝っていくゾ!!

   4日目
3体のラクガキを引き連れて順調にストーリーを進めていくと、「モノ」という人物が!
髪の毛も黄色で目立つ感じのこの男の子。主人公っていつまでたっても体が見えないから、 「自分がモノだったらなぁ」なんて考えてしまう。 いくら自分中心に物語を進めるからって、体ぐらい見えてもいいのに…。
たまに自分がいるんだかいないんだかわからなくなるよ。 この辺はモンスターファームとも同じだけど、 ラクガキ王国の場合は自分の足で歩き回るからちょっと違和感を感じる。
しかも歩く時っていうのはペンジェルを操作して歩くから、 ペンジェルが通れる位置ならどこでも通れるかと思いきや、 壁とかの当たり判定はしっかり自分にある。
この辺意外と細かい。
でも逆に、足が引っかかって前に進まなかったりして面倒なんだけどね。
まぁ、その辺は置いといて、この「モノ」が言うにはガリレオ先生は死んじゃったらしい。
あの強気なヒバナも現実を受け入れられないみたい。ビンに手紙入れて何個も海に投げてるよ。
やっぱショックだよね。

       「人の死」

なんて簡単に受け入れられないと思うから…。

   5日目
昨日はヒバナもかなり怒ってたけど、今日は憲兵がやってきてさらに怒ってる。
 「誰か来なかったか?」だって。
憲兵に聞かれても「知らない」って答えるヒバナ。
でも憲兵が帰ってあと、なんと家の中から「モノ」が!!
しかも突然倒れて!?
なんと、モノはラクガキだった!!!!
 「えっ、どういうこと?」
ラクガキがしゃべるの?
そんなことより、とりあえずはモノの手当ての方が先。
どうやら、「青」のカラー石があれば治せるみたいだから、ラクガキバトルして青のカラー石を稼がないとね!


   6日目
まずは「モノ」の手当てをしなくちゃ!でも青のカラー石が足りない…。 1000くらいあれば余裕なのかと思ったら、なんと3000も必要! 青のカラー石をくれそうな人を探してみると、青空楽器のアルトが青いカラー石をくれそう! なんせ青空だからね!
 「やっぱり!」
予想通り青のカラー石をくれた!でもまだ全然足りない。 3回連続アルトを倒して青のカラー石3000ゲット!! あとでわかったけど、そのキャラクターのまわりに飛んでるペンジェルの色がそのままその人がくれるカラー石みたいだね! さぁ、あとはモノを助けるだけ。 ミソラばぁに薬を作ってもらって、物に飲ませたら
 「良かった、治った!」
無事治ったよ。そのあと、モノの話を聞いてガリレオ先生の最後やモノが心を持ってるってことがわかってちょっと感動…!

   7日目
今日はゲームボーアドバンスのソフト「ファイアーエムブレム封印の剣」発売日だったため、ラクガキ王国のプレイは中断。 ファイアーエムブレム封印の剣の攻略情報はこちら

   8日目
昨日はプレイできなかったので今日は、ラクガキ王国をプレイ。
モノが元気になったので、「デンカ」がモノに対戦を申し込んできた。 でも、モノは憲兵に追われてるのでどこで戦うのだろう? どうやら、裏バトルがあるみたいだね。 ここではもちろん税金も取られないから、たっぷりカラー石がもらえそう!
     「強い!!」
モノは予想以上に強い!あのデンカも手も足も出ない。 しかもラクガキはカッコいいし! よし、ZAPAもモノ目指して頑張ろう! というわけで自分も裏バトルに参戦。 なんと相手は「ヒバナ!」 今までずっと一緒にいたけど、戦うのは始めて。 成長を見せ付けてあげなくちゃ!
     「へへ、楽勝!」
どうラクガキうまくなったでしょ? そうヒバナに言ってあげたかったね。 いつまでもへんてこなラクガキばっかりじゃないんだゾ!

   9日目
今日は地下のラクガキバトルでカラー石集め!
うーん、やっぱりここはカラー石いっぱいもらえていいね! カラー石をゴールドと交換してもらっていろいろペンも買えるし。 他の人のラクガキ買ったりも出来るね!
ここでラクガキを描くコツとして、みんな基本は全部マスターしてる?
ペンジェルの移動速度変えたり、向きを変えて描いたり。 一番見落としがちなのが、右スティックを「カチッ!」と押して向きを正面に直せるってこと。 結構知らない人もいるみたいだから、一応言っておくね。 結構便利だよ!
でもうまいラクガキ書く人もだいぶ多いよね。 ラクガキがうまくていいのか?って言う疑問もあるけど、やっぱカッコいい! でもカッコよさ追求すると弱いラクガキができたりするから難しいんだよね。
話し戻して、ラクガキ王国本編の方いくと、無事大会予選は通過!! 次からは、決勝戦かな??
あっ、いつの間にか地下に行けなくなってる…。これじゃ、カラー石稼げないよ…!

   10日目
 「ラクガキの王モノ」
あれっ、なんか変なラクガキが出てきた!しかも名前はモノ?! モノってあのモノ?!でもなんか違うような…。 とりあえず倒してみよう!!敵は一体だけだけど、こっちは三人がかりで勝負!
 「勝った!!」
どうやら、このモノは王になれなかったラクガキみたいだね。 なんか悲しい…。
人に作られて、でも失敗だから殺される…。 なんか実験台になってるみたいで…。
 「悲しい…」
倒して外に出てみると、町のみんなは決勝戦まだか?って言ってる。 いや、だってモノと戦ってたから…。
空き地に帰っても特に変化がないのでもう一回城に行ってみると、また
 「ラクガキの王モノ」が?!
 「また?!」
 「よし、じゃあまた倒すか!」
今度も三人がかりで勝利! 戦闘後また特に変化がないのでもう一度城に行き戦いに行くと、またもや  「ラクガキの王モノ」
一体何体いるんだ?
もういい加減やめて欲しいな。だってモノを倒すたび悲しくなるから…。
王にはなれなかったラクガキって…。
悲しすぎるよ…。
でもまた戦いに行ったら今度は負けた! モノの魔法の気絶4が強すぎる! 一ターン目で気絶喰らって、そのまま色の力失っちゃうから無理。 初めて完敗だった。
でももう一回やったら勝てた! 良かった!
この王にはなれなかったモノを倒したら今度は真の「ラクガキの王」の登場! 実はこのモノが一番かわいそうなのかもしれないね…。
町の色そのものが失われちゃったよ。 仕方ない、色を取り戻すために倒そう!!
最初のモノは楽勝! しかし、次のモノは強い! 技そのものは強いし、こっちの攻撃を一切受け付けず、逆に66のダメージを与えるあれが強い!
 「完敗…」
全然勝てる気がしなかった…。

   11日目
昨日は完敗してしまったため、今日はもう一回モノに挑戦! でも今のままじゃ全然勝てる気がしない。 仕方ないから、ラクガキの書き直し!
 「ごめんね、今まで使ってたラクガキたち…」
 「ZAPAは浮気して4体目のラクガキを描いてしまいます。」
でも心の中は、
 「どんなラクガキ描こうかなー、なんてウキウキ気分!!」 だって、ラクガキ王国初めてまだ三体しかラクガキ描いたことないからね。
 「さ〜、カッコよくて強いラクガキ描くゾー!!」
そして完成!カッコいいかどうかは別としてとりあえず完成。
 「あれっ、弱い?!」
なんか今までの三体と比べて弱い気がする…。 やっぱ経験値って重要なのかなー? って思いつつ、今のラクガキは消して次のラクガキ。 すぐに消しちゃって悪いけど、あまり愛情こもってないからイイの! とにかく今は強いの作るんだから!
と、いうわけで一時間くらい粘っていろいろラクガキ描いてたけど、 満足いくラクガキはゼロ。
 「おかしいなー、新しいラクガキじゃ無理かな?」
やっぱここは禁断のテクを使うしかないかもしれない。 経験値は残したまま新しいラクガキにする作戦。
その方法とは、今あるラクガキ一体を全て消して、描き直す作戦。 これなら、もとのラクガキの経験値が残ったままで名前も変えられて強い新しいラクガキが出来上がる。 でもこの方法だと、今までいたラクガキとさようならしなくちゃいけない。

     「どうしよう??」

ZAPAはここで心を鬼にしました。

 「ごめんね、ファースト1」
 「君の事は一生忘れないから…」
 せっかく、最初からずっといっしょにいて、
 予選大会もずっと戦い続けてたのに、ここで消しちゃうなんて…。
 やっぱZAPAって最低だね。
 自分自身が嫌で涙が出そうだよ。
 でも君の事は絶対忘れない。
 君と過ごした日々を。
 予選を勝ち抜くたび、
 いろいろなパーツが増えてどんどん成長していった君を。
 後から後からパーツをつけていくせいで
 どんどんかっこ悪くなって入ったけど、
 ZAPAはそんな君が大好きだったよ。
 絶対忘れない。
 君の勇士を目に焼き付けて忘れないから。
 その勇士はきっとこれから生まれてくる
 新しいラクガキに受け継がれるはず。
 「絶対忘れないからね!」


   12日目
今日はファースト1に変わる新しい強いラクガキを完成させなくちゃ! 絶対にファースト1よりも強くてカッコいいラクガキじゃなくちゃ許されないはず! もう、負けない。絶対モノに勝つから! 強いの描くゾ!!
こうやって気合入れたのは良いんだけど、自分でなかなか満足出来ないね。 やっぱファースト1以上のラクガキを描くっていうプレッシャーが多すぎるのかな?? でも頑張って描いたよ。
 「うん、これならカッコいいし強いし完成!!」
やった、ついに完成。もうファースト1の形はどこにも残ってないけど、 きっとこの新しいラクガキの心にはファースト1の心が宿ってるはず。 それでこの新しいラクガキに名前も付けたんだ。

     「一緒に頑張っていこうね、ファースト2」

絶対に忘れないように、ファーストっていう名前は残しておいたんだ。 これなら人に見られたときも
 「なんでファーストなのに2なんだよ!」
って突っ込まれそうでしょ!
そうしたら、言ってあげるんだ!
 「昔、ファースト1っていう、ZAPAと旅を共にしたラクガキがいて、そのファースト1の心を受け継いだのがこのファースト2なんだよ。」
ってね。
 「誇らしげでしょ?」
ファースト1はもういなくなっちゃったけど、これならきっとファースト1も天国で喜んでくれるはず。

     「だから、ファースト1。
      ZAPAは今でもお前のことを忘れてないからね!」



   13日目
さあ、今日こそは新たな仲間となったファースト2とともにモノを倒そう!!
 「頑張ってくれよ、ファースト2!」
町はまだ、色を失って灰色のままだけど、町の人は案外平常心だね。 全然気にしてないよ。 普通色がなくなったらもっとビックリすると思うけどな。 この文章を読んでくれてる、そこの君の目の色もZAPAには見えなくなってしまうから。 外に咲いている花だって、澄んだきれいな空だって、毎日燃え続けてる太陽だって、 木や海や動物の色も見えなくなってしまう。 そんな、世界ZAPAには耐えられないよ。 色がなかったら生きていけない! だって、そうでしょ! 色があるからこそこの世界は楽しいんだから。 色が見えなかったら、顔の色だって見えない。 顔色もうかがえない。
 「えっ、それは意味違うって?」 だよね、たぶん顔色は色がなくたってうかがえるはず。 色で見るんじゃなくて表情で見るんだもんね。 じゃあ、要するに
 「表情は色に勝てる!」
ってことだよね。 どんなに金髪のきれいなお姉さんだろうと、透き通るような白い肌の女性の人だろうと、 本当に心から輝いてる人には勝てないんだよ。 その人が何かに頑張ってて、心から輝いていれば、もともとの顔の形なんて関係ない。 もし、自分がスーパースターと同じ顔だったらって考えてみなよ? 多分、今考えたそのスーパースターには勝てないはずだよ。 何が違うってやっぱ中身が違うんだろうね。 スーパースターにはスーパースターにしかない魅力を持ってるから。 だからって諦めることはないよ。 君には君のあなたにはあなたにしかない魅力を持ってるはず。
 「そんな魅力無い!」
って思っても、それはただ気が付いていないだけ。 誰だって素晴らしい魅力を持ってるはずだから。 友達のことを考えてごらんよ。 今頭に浮かんだその友達の良いところっていろいろ知ってるでしょ? もちろん良いところだけじゃなくて、悪いところもあるかもしれない。 でもそれを全部含めて、その人の魅力なんだよ。 完璧な人間なんてどこにもいない。 第一どうやったら、完璧なのかっていう基準も無い。 人間って曖昧な判断の中で相手のことを決め付けてるんだから。 勝手に決め付けて、相手を傷つけたり、自分が傷ついたり…。 でもそれが人間なんだと思う。 完璧じゃないからこそ楽しいんだよ。 さっき思い浮かべた友達だってやっぱり大好きでしょ? 魅力があるからこそその人のこと好きなんだよ。

 「じゃあ、なんでその友達はあなたと友達なの??」

それはやっぱりあなたのことが魅力的だからでしょ! 自分には自分の良いところが見えてないだけで、 相手にはきっと見えてるはず。 口に出して言えなくたって、でも心の中じゃ気付いてる。 そうやって、誰にだって魅力はあるもんなんだよ。 なのに、自分はダメだって決め付けて努力することをやめちゃったら、その時は 本当に輝きを失っちゃうと思うな。 自分の心の中にいつも「色」を持ってなくっちゃ。  「色」を持ち続けてる限りあなたは輝いてると思うし、素敵だと思うよ。

   14日目
昨日は結局モノを倒せなかったから、気を取り直して今日こそ頑張る!!
 「行け、ファースト2!」
 「やったー、倒したー!」
あれっ、HP1で生き返ってるよ、卑怯だなモノは。
うわっ、ダメージ食らっちゃった。
一度倒したのに、後一回ダメージ食らったらお終いだ。
 「頑張れ、ファースト2!攻撃だ!」
やったー、当たったー!今度こそ本当の勝利! モノって名前のラクガキ結局何回戦ったんだろうね。 うん、でも勝てたからいいや。 ファースト1の魂は今でもここに残ってるからね。 町も色を取り戻して、平和になった。 ヒバナも外に行っちゃうみたいだね。

     「ばいばい、みんな。」

なんか悲しいな。ゲームが終わるときっていつもこうだよね。 今までいつも一緒にあったものが無くなってしまうこの感じ。 どこにぶつけていいのかわからないこの感情。 どうして良いかわからなくなる…。 目の前が真っ暗になってしまうような、そんな感じ。 本当に色を失ってしまったようになるよね。

     ZAPAだけかな?

  でもようやくラクガキ王国クリアしました。
  実は意外とプレイ時間は短くて約7時間でした。
  最後に、この日記読んでくれてありがとう。
  ZAPAのラクガキ日記でした。


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