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日本生まれの可視化手法、ツールを利用する人の能力

2007年04月08日 プログラミングTIPS
円グラフ流行の流れ」を一部参考にして
日本生まれの可視化手法「べつやくメソッド」とその支援ツール
が掲載されていました。

当サイトの円グラフ流行の流れタグクラウドよりも、べつやくメソッド!はてブコメント最新情報超かんたん3D円グラフ作成!も紹介されました。
みずほ情報総研に勤務する吉川さんは、エイプリールフール特集ではなく、まじめに可視化手法(最近は「見える化」と呼ばれる手法)として「べつやくメソッド」を取り上げられました。
なぜか流行「円グラフ」 手書き感覚が火付け役-ITのニュース:イザ!
も似たような内容でしたが、こちらは当ブログの内容を参考にしたとは書かれていませんでした。


で、ここまで「べつやくメソッド」が各地で取り上げられ、このブログでも何度もその優位性を紹介してきたりもしたんですが…
本当にべつやくメソッドって流行ってるの?

という思いを感じながら、ツールを作ったり、はてブコメント最新情報に導入してみたり、タグクラウドよりも、べつやくメソッド!と言ってみたり、円グラフ流行の流れをまとめてみたりしました。

正直、自分でツールを作っている段階では、
べつやくメソッドを用いてブログに投稿
している人はほとんど見かけませんでした。

エイプリルフールネタとして、円グラフで表そうのべつやくれいさんが作った手書き円グラフを紹介している人が少しいるくらいでした。
やっぱり、わざわざブログ投稿のために円グラフを自ら作成するのは面倒なんだな、と思っていました。

その辺の面倒さを解消するためにも「超かんたん3D円グラフ作成!」を作って、いろいろ紹介しているうちに、何だかいろいろなところで取り上げられ、本当に「べつやくメソッド」が流行ってきたような気がしました。
ブログでのべつやくメソッド導入も増え始め、各種ツールを使って簡単に円グラフを作成してブログに投稿しているようです。

今回の流行を追って学んだことは、
1. ツールは名前が大事!
2. ツールは使い方が大事!
の2つです。

「あの、円グラフで解説するやつ…」ではなくて、「べつやくメソッド」と言葉で表現できるようになると、一気に認知され始めます。
「おれおれ詐欺」や「振り込め詐欺」がすぐに一般に認知されたのと同様です。

そして、ツールはそれ自体が優れているかどうかよりも、ツールを使ってどのように表現するかが大事です。
「円グラフ」という小学生でも知っている表現方法で、あそこまでインパクトを与えることができたのは、べつやくれいさんの「円グラフ」の使い方・作り方がうまかったからです。
実際にべつやくメソッドを取り入れてみようとするとわかりますが、円グラフの項目に何を書いたらいいのかけっこう悩みます。
インパクトを与えるには言葉選びが重要で、と同時にそしてそれがとても難しい問題であることに気付きます。

どれだけツールが発達して、便利になっても、結局はそれを使う”人”が優れていなければ、ツールを使いこなすことはできないのだなと感じました。
「べつやくメソッド」に限らず、人生のさまざまなポイントにおいても。