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世界の日本人ジョーク集を読んでみた

2007年02月14日 読書
前からずっと気になっていた「世界の日本人ジョーク集」。
買おうかどうしようかけっこう迷った挙げ句、買わないでいました。

でも、去年はじめて海外に行ってみて、もっと世界から見た日本を知ってみたいと思うようになって、思い切って買ってみました!(798円なんですけどね)

日本独特の文化って知らず知らずにあって、例えばバレンタインデーなんかも、
「女性から男性に、一方的にチョコを渡す」
というのも世界では日本ぐらいの珍しい文化です。
(ちなみにバレたらやばいんででもらったのは、姉からのプレゼントでした)


世界の日本人ジョーク集は、ちょうど読売新聞に著者の方の記事があって、
「日本人は笑わない、ジョークがつまらない。と海外で言われているけど、日本人のジョークだって面白い。落語家が話す小咄をアレンジして海外の人に話すと笑ってもらえる」
みたいなことが書かれていて、その後に、
世界の日本人ジョーク集を見ても、どこで笑ったら良いのかわからない」
と、日本の読者からお便りをもらって、やっぱり日本人はうんぬん…。

と書かれていたので、だったら、
三度の飯よりジョークが好き。どーもー、ZAPAでーす
の、このブログの管理人ZAPAが読んでみよう!
と思ったのがきっかけです。(ジョークですよ)

で、実際に読んでみて、「なるほどなるほど」と思える部分もたくさんありましたが、基本的には各国に対する偏見の塊で、それを少し角度を変えてジョークにするものが多めでした。

例えば、
「日本人=金持ち、勤勉」
「ロシア人=酒好き」
「ドイツ人=堅い、まじめ」
「イタリア人=女好き、サッカー好き」
「アメリカ人=独善的」
このような偏見をジョークにしたものが多々見られました。
もちろん笑えるジョークや面白いジョークもあり、さらには著者の方がルーマニアで過ごした時のエピソードもあり、「ランキングについて」の時に読んだ「世界で一番おもしろい地図帳」よりは飽きずに読めました。

日本人に対しての偏見
「日本人=金持ち、勤勉」
は、実際にエジプトとトルコでも日本人への接し方は、この偏見通りでした。
特にエジプト人は商売根性がとても強いので、こっちを見るなり
ジャパニーズ?
と聞いてきます。
中国人や韓国人と聞かれることはほとんどありません。
日本人から見ても中国人と韓国人と日本人の見分けがイマイチ付かないのに、すぐジャパニーズ?と聞いてきます。

ピラミッドに行ったときも、

太古の昔にどこからか運んできたナゾの石を見ようと思って間近で観察しようとしても…



どこからともなくエジプト人が湧いてきます。

そして、とてつもなくしつこいです。
彼らは、「写真撮ってあげるよ」とか言いながら近づいてきて、その隙にバッグなどを盗んでいく作戦です。
こちらもすでに用心していたので、覚え立てのアラブ語「ラ・シュクラン」を連発してみましたが、全然ダメでした。
はっきり言って「No!」と言ってしまった方が確実でした。
中途半端にアラビア語を使ってしまったせいで、「ラ・シュクラン?発音違う。ラ、シュクラン」(←多分そういう意味のこと)などと絡まれて、離れるのが大変でした。
行く前に聞いていたジョークで、
No,ジャパニーズ.アイムコリア!!!!
と言って逆ギレすると、エジプト人が去っていくというジョークがありましたが、あながちジョークじゃないなぁと思ってしまいました。


最後に、世界の日本人ジョーク集に載っていた遅刻の対処法の紹介です。
●遅刻の対処法●
国際的な学会の場で遅刻してしまったために、発表の持ち時間が半分になってしまった場合、各国の人々はどうするだろうか。

【アメリカ人】内容を薄めて時間内に収める。
【イギリス人】普段どおりのペースで喋り、途中で止める。
【フランス人】普段通りのペースで喋り、次の発言者の時間に食い込んでも止めない。
【ドイツ人】普段の二倍のペースで喋る。
【イタリア人】普段の雑談をカットすれば、時間内に収まる。
【日本人】遅刻はありえない。

世界の日本人ジョーク集
早坂 隆
中央公論新社
2006-01

by [Z]ZAPAnetサーチ2.0


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