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PS3発売一ヶ月半前に大幅値下げ

2006年09月22日 ゲーム全般
HDMI端子が付いてない「安い方のPS3もっと高い方に比べて安い方)」の価格が税込62,790円と発表されていましたが、急遽HDMI端子を付けて税込49,980円に値下げされました。
PLAYSTATIONR3 HDD 20GB HDMIを標準搭載 日本国内希望小売価格 49,980円(税込)

もともと、HDMI端子が付いてないPS3ではその能力を十分に発揮できないため(HDMI対応PS3ソフトが楽しめない、Blu-ray対応ソフトが楽しないため)、まともに買うとしたら約75,000円もするもっと高い方のPS3が必要で、ユーザーから「高すぎる」と批難されていました。
ライバル任天堂のWiiが25,000円と発表した後に値下げしたことによって、イメージ的には…
「Wiiに負けそうだから値下げした」
「ユーザーに嫌われたから値下げした」
と思われてしまって、雰囲気としてはかなり悪いような気がします。
特に「ゲームはグラフィックだけじゃない」とWiiが強気のコメントを発した後だけに、PS3から気持ちが離れてしまったユーザーが戻って来られるかが心配です。

もし初めからPS3の価格を税込み49,980円で発表していたら、
「Blu-rayドライブを搭載していて4万円台、安い!」
「CellのハイスペックCPUを搭載していて4万円台、安い!」
「4万円台はちょっと高いけど、FF13などのグラフィックがきれいなゲームをプレイするためには仕方ない、買い!」
「初代プレイステーションだって39,800円したのだから、この価格は納得!」
とPS3を褒めるコメントが多々あってもおかしくなかっただけに、戦略上の失敗感を感じてしまいます。

実際、Blu-rayドライブを搭載していて4万円台は破格で、松下、初のBD-Video対応レコーダーが約30万円することを考えると今回のPS3の価格は安すぎるわけですが、初めの高いイメージを払拭できない人が多いように思います。
PS3の価格は安すぎる?」にも書いたように、元の価格でも安すぎると言っていただけに、ソニーは大赤字覚悟で勝負に出たのかもしれません。(ただし最初のイメージによって、高いと思われたままですが…)

去年5月に次世代ゲーム機について3-PS3の中で予想した「PS3価格49800円」はほぼ当たる結果となりましたが、PS3のスタートダッシュは相当悪くなると思います。
夕刊フジBLOG「東京ゲームショウ開幕…ソニーPS3を緊急値下げ発表」では、
ソフト出揃う来年まで任天堂DSが独走
と、たった一行だけの記事で、とても毒舌です。