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ASUSTeK V9999/TD/256MBを安定動作させる

2006年02月26日 パソコン(PC)
GeForce6800の改造(16パイプ化、オーバークロック)を施したASUSTeK V9999/TD/256MBですが、いろいろいじっていると不思議な現象に出会いました。

このビデオカードには、「SmartDoctor」という温度、ファン、電圧監視・設定ができるツールが付属しています。
このSmartDoctorを立ち上げてビデオカードの温度を表示してみると。
アイドル時に56度
AoE3プレイ中に53度
というハイパフォーマンスが必要な3Dゲーム実行時に温度が下がるという奇妙な現象が起きていました。

GeForce6800の改造をした時にインストールしたRivaTunerを使って温度を監視してみると…

クロックの自動検出で設定したオーバークロックの値が標準で設定され、
2Dstandard表示時にV9999/TD/256MB(16px,5vp 447/944MHz)
3Dゲーム時にV9999/TD/256MB(16px,5vp 430/900MHz)
で動作するというおかしな設定になってしまっていました。

そこで、全ての動作を400/700に変更した後、2Dstandard表示時にはデフォルトの325/700に設定し直してみました。
すると…!


デフォルト設定にするとGPU温度が上がっている?!

上の図では少しわかりにくいですが、コアクロックを400から325に落とした時にGPU温度が高くなり、325から350に上げた時には逆にGPU温度が下がることがわかりました。(350〜400では温度に変化が無く、デフォルトの325のときだけ温度が上がりました)

このビデオカードの場合、なぜかデフォルトではGPU温度が上がってしまい、改造してクロックを上げてしまった方が温度が低くなるということがわかりました。
おかげで、アイドル時に56度もあったGPU温度が48〜50度に下がりました。
GPU温度が下がったので、「SmartDoctor」のファンコントロール機能「smartcooling」を使って、49度までなら低回転、54度までなら中回転、56度までは高回転、58度以上の時は最高回転になるように設定しました。(この機能を使う場合、PCケース内の排気や季節によって設定を変えた方が良さそうです)
今まで常に3000回転以上で回っていたビデオカードのファンが、1500〜2000回転程度にまで落ち、騒音もかなり減りました。

最後に、この状態でATIToolというソフトを使い、エラーが出ていないかどうかを確認してみました。
最新版である「ATITool0.25beta13」で「Scan for Artifacts」を選択して10分間動作させてみましたが、エラーは起きませんでした。(実行中はGPU温度が約60度)

この設定で多分大丈夫そうだということがわかったので、次PCを買い換える時まではこの改造したビデオカードで過ごそうと思います。


興味のある方は、お持ちのビデオカードで下記ベンチマークソフトでスコアなどを調べてみても楽しいかもしれません。
3DMark03
3DMark05
ゆめりあベンチマーク
FFbench

今回お世話になったツール
RivaTuner
ATITool
SmartDoctor

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