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ケータイを落とさないようにね!
姉のバイト先へ遊びに行き、そのまま姉と二人で歩く、その帰り道。
「あっ、ケータイが落ちてる!」
「あっ、ケータイが落ちてる!」
道端に落ちている一つのケータイを見つけてしまいました。
「う?ん、どうしよう?」
ケータイを見つけ、歩みを止め、一人悩んでいると…。
「どうしたの?」
「いや、ケータイが落ちてて…」
「どうするの?」
「う?ん…」
ケータイを拾って、持ち主に電話してみようかどうしようか悩む自分。
でも勝手に中身を見てしまうのも悪いし…。
近所に交番もないし…。
今、夜11時だし…
このまま見て見ぬふりをしておけば、そのうち拾いに来るかもしれないし…。
またまた、一人悩んでいると…
「でも、ケータイ無くしたら大変だよね」
姉からのその一言で決めました。
「じゃあ、電話してみよう」
ケータイを拾い、ケータイのボディを見てみるとそこにはプリクラが。
恋人同士で写ってる感じのプリクラがそこには貼られていました。
なるべく中身を見ずに、相手に確実に伝えるには…。
(ケータイの持ち主に直接電話するのは難しいので)
メールとか見ちゃったら失礼だし、着信履歴やアドレス帳を見ちゃうのも失礼だから…。
「よし、恋人同士なら、頻繁に電話しあってるはず!」
「着信履歴で一番多い人に電話してみよう!」
ぽちっ!
着信履歴を開いてみると…
「見事にバラバラ…」
ごめんなさい、誰と恋人同士なのかわかりませんでした。
適当に当てずっぽうで電話するのは、こんな時間(夜11時)に失礼だし。
「着信履歴作戦はやっぱやめにしよう。」
「次は、アドレス帳に自宅が登録されているか作戦!」
じゃあ、まずはこの着信履歴をキャンセルして…
ぽちっ!
プップップップ、トゥルルルー
「えっ?」
キャンセル押したはずなのに!
早く止めなくちゃ!
ぽちっ! ぽちっ!
止まらない!
「キャンセルボタンどこ?!」
「ここでしょ、ここ。」
ぽちっ!
「ふー、止まったぁ。」
「でも相手にかかっちゃったよね?」
「誰にかけたの?」
「てっぺいくん…」
ごめんなさい。
着信履歴の中の「てっぺいくん」と表示されていた人に、少しの間だけ電話をかけてしまいました。
まさか、自分が長年愛用しているシャープ製のケータイと、今拾ったこのケータイ電話のキャンセルボタンの位置が違うとは…。
キャンセルするつもりが、全くその逆で、電話をかけてしまいました。
うかつでした…。
「まぁ、気を取り直して、次は自宅作戦で。」
今度は間違えないように、アドレス帳を開いて、名前検索で…
ぶっぶっ! ぶっぶっ!
「やばい!てっぺいくんから電話かかって来ちゃった!!」
(マナーモードで)
「どうしよう…」
「出てみたら?」
姉から「出てみたら?」と言われ、てっぺいくんからの電話に出てみることを決心。
「あっ、もしもし。てっぺいくんですか?」
…
「あの…このケータイ電話、落ちてたので拾ったんですけど…」
…
「えっ、今ですか? ○○にいます。」
…
「あっ、はい。すぐ来れそうですか?」
…
「じゃあ、ここで待ってます。」
てっぺいくんが来てくれることになりました。
勇気を振り絞って、電話に出てみた甲斐があったみたいです。
一応、一安心。
これで持ち主に戻りそうなので、ホッとしました。
「ボタン押し間違えて、てっぺいくんにかかっちゃったなんて言えないね」
ぐさっ!
「まぁ、イイじゃん。持ち主に届けてくれそうだし」
「もしその人が恋敵とかだったらどうするの?」
「中身とか全部見られたら大変なことになるんじゃない?」
えー、そんなことまで考えてなかったし………。
10分後…。
てっぺいくんが現れました。
車に乗って。
「あっ、これです。」
…
ぶぉーん。
てっぺいくんと思われる人はケータイを受け取ると、助手席に座っていた女の人と共にそのまま去っていきました。
「ふぅ。」
取りあえず、メールの中身もチェックせず、アドレス帳も見ることなく手渡すことが出来て一安心。
きっと、てっぺいくんが本当の持ち主に届けてくれるはず。
てっぺいくんの隣には、女の人も座っていたので、そのまま渡さずに捨ててしまうなんてことも無さそう。
「恋人に渡すよりも友達(多分)に渡すことが出来て良かったんじゃないの?」
「恋人が、相手のケータイの中身見てケンカ起こすよりはよさそうじゃん。」
う?ん、そういう問題かなぁ?
とか思いつつ帰ろうとすると…
原付に乗った男の人が、挙動不審に何かを探している…
もしや!
「あのぅ、もしかしてケータイ電話探してます?」
「ちょうど今、てっぺいくんって人に渡しましたよ」
挙動不審気味な人にそう伝えると、
「そうですか」
と一言残し、その男の人もすぐに原付で去っていきました。
その男の人がケータイの持ち主だったのか?
それとも彼女のケータイを探しに来ていたのか?
てっぺいくんとその隣の女の人は、持ち主とどういう関係なのか?
いろいろと想像は膨らみますが、ケータイを無くしたままにしてしまったり、雨に濡れて壊れてしまうこともなく返せて良かったと思います。
みなさんもケータイを落とさないようにしましょう。
そして、落ちているケータイを拾った時に一番効率の良い方法を知っていたら教えてください。
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