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屍鬼読み終わっていました

2005年02月26日 読書
昨年末から読み始めていた小野不由美さんの

 ・屍鬼〈上〉
 ・屍鬼〈下〉

とにかくぶ厚くて、持ち運ぶことも出来ず、夜寝る前にちょっとずつ読み進め、遂に読破することができました!
実は二週間近くも前に読み終わっていましたが、感想をどう書いたらよいのやら…。
と、途中まで書いて力尽きて、もう一度書き直して、この記事を投稿しています。

 ・2004年12月、
 ・2005年01月、
 ・2005年02月。

と、一見三ヶ月かけて読んだようにも思えますが、実質一ヶ月ちょっとで全て読み終わりました。

小野不由美さんの作品は、
十二国記シリーズ悪夢の棲む家東亰異聞(途中で断念)、黒祠の島と読み、今回大作の屍鬼に辿り着きました。(今年読んだ本2004参照)

屍鬼は前評判がとても良く、読んでみようと思い買っては見たものの(悪夢の棲む家(上下)、東亰異聞黒祠の島屍鬼(上下)の同時六冊買い!)、その分厚さからなかなか手を付けられずにいました。
今まであまり読書をしたことの無かった自分にとって、あの長編は驚異的でした。
寝る前に30分読んで20ページくらいしか進まないと、

 あと、1000ページ以上もあるのに?!

と、読むのが遅い自分にとっては、毎日驚異でした。



で、期待していた内容は、と言うと…




 長い!




いざ読んでみると、予想以上に長く感じました。
というのも、この物語、主人公がいません。
登場人物はたくさんいます。
軽く百人以上。
多分合計二百人くらい。

全員の名前と性格を覚えるのも一苦労なら、一つ出来事が起きるたびに村のあちこちで、いちいち村人が反応していくので、とにかく話が進んでいきません。

十二国記黒祠の島のように最後に一気に畳みかけて、勢いよく終わるのかと思い多少我慢もしながら読んでいましたが、そうでもありませんでした。
(最後の方まで読むのも大変)

これだけの登場人物を書き分ける小野不由美さんはすごすぎると思いつつ、読む方もこれだけ大変なのだから、書く方はもっと大変だったのだろうと、さらに尊敬してしまいました。

では、スケールが大きいければ面白いかというと…?





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以下、ネタバレを少し含みます。





↓↓↓
読書感想文を書くのって、ちょっと諸刃の剣のところがあると思います。
感想を書いたらネタバレになってしまいますからね。
けっこう気を遣いながら書かないといけないのかもしれません。





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最初…虫送りとかしていて、なかなか兼正に引っ越してこなくて、読んでいて疲れました。






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と、以上のところまでを二週間前に書きましたが、やっぱり物語の最初から追っていくのは断念しました。
時間のある時にでも書いていこうかと思っていましたが、やめました。
それを書いているだけでも何日も終わってしまいそうです。
しかもネタバレを含みすぎる感想はあまり書きたくないような気がするので、やめておくことにします。
ここはさらっとまとめた感想を書くだけにしておきます。


---屍鬼の感想---
・文章量や文章力はとにかくすごい!
・人物を全員書き分けているのもすごい!

・主人公がいないのは自分にとっては読みづらい
・村の人全員の行動がみな同じようなペースで進んでいくので、ちょっとストレスがたまる
・途中お気に入りの人物(夏野とか昭とかの子供達の話は楽しかった)がいたけど……(詳細は秘密)
・それほど怖くはならなかった(でも、自分の体がちょっとだるい時には怖くなるかも)
・物語のオチとかは予想の範囲内で、特に驚くようなことは無かった
黒祠の島の最後のような爽快なオチではなかった(黒祠の島は全体的にはそれほど面白くなかったけど、最後の種明かしとか登場人物とかが面白かった。そんな最後を屍鬼の方にも期待しましたが…?)

・そして、長い!


読書初心者には、ちょっと大変だったかなぁということで今回の屍鬼の評価は、
☆☆☆☆
にしておきます。(五点満点中の四点)

いろいろ考えさせられる部分もあって、登場人物もたくさんいるので、誰かに感情移入して読んでいくと読みやすいような気がします。
ただ、24歳前後の男性の設定が無かったのが、ちょっと残念です。
高校生にも30代にも重要人物がいるので、幅広い年齢層の人が楽しめる(楽しんで良いのかはわかりませんが)作品だと思います。
読む時間のある人じゃないとツライ気もしますが、中には、一気に読み終えてしまった人や、三回も四回も読み直して読んでいる人もいるそうです。

読み終わった後、誰かと語りたい気持ちに襲われましたが、残念ながら語り合える知り合いはいませんでした。
しゃべっちゃったらネタバレになっちゃいますしね。
一応、ぶ厚い屍鬼上下巻を姉に渡しておいたので、いつか話が出来そうです。

もし読んだことがある人はいつか屍鬼について語り合ってみましょう。(いつ???)