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MicrosoftのSilverlightがひっそりと終わろうとしている

2015年07月07日 パソコン(PC)
Microsoftが開発していたウェブブラウザ用のプラグイン「Silverlight」が、いつの間にか終わりを迎えようとしています。

というのも、今月発売予定の新OS「Windows 10」では、今まで愛され続けてきた(憎まれ続けてきた)Webブラウザ「Internet Explorer(IE)」が標準ではなくなります。新しいWindowsには、標準でWebブラウザ「Edge」が搭載され、「Internet Explorer」は標準ではなくなります。

このEdgeには、IEのレンダリングエンジン「Trident」のソースコードから、ActiveX、VML、BHO、VBScriptなどの古くて脆弱性の多い技術等を22万行ほど削除し、新たに30万行ほど追加してできあがった新レンダリングエンジン「Edge」が採用されています。古い機能を削除する中で、割と新しいSilverlightも一緒に削除されました。Microsoftからも、すでにSilverlightの使用はやめるようにという勧告が出ています(マイクロソフト「HTML5への移行しろ」)。

なぜこの時期にInternet ExplorerをやめてEdgeに移行するのかと考えてみると、いつまでも古いバージョンのInternet Explorerを使い続けているユーザーを見切って、安全で速いWebブラウザとインターネットコンテンツを作るためではないかと思われます。この辺り、「Windows9が発売されずにWindows10になった理由www」と近いものがあるような気がします。

Windows10発売後、Internet ExplorerやSilverlightのサポートがただちに終了するわけではありませんが、これからはPC、タブレット、スマートフォン向けWindowsのデフォルトブラウザとして、Edgeのユーザーが徐々に増えていきます。

今までWeb開発者を悩ませ続けてきた古いInternet Explorerの問題は、これでやっと解決しそうです。SilverlightやFlashなどの技術も、徐々にHTML5に置き換わって、どの環境、どのブラウザからでも正しく閲覧できるようになると良いですね。