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産経新聞が「バンザイクリフ」での行為を取り上げすぎな件

2015年06月03日 海外


約2年前の4月に、バンザイクリフの写真という記事を書きました。これは、産経新聞に「バンザイクリフでピースをするなんてけしからん」と書いてあったことがきっかけでした。
第二次大戦で激戦の舞台となり、民間人を含む約7万の日本人が死亡した米領マリアナ諸島の取材で、心痛む光景に出くわした。大戦 末期、追い詰められた多くの日本人が「万歳」と叫んで海に身を投じたサイパン島北部の「バンザイクリフ」で、ピースサインをしながら写真に収まる日本人観光客を見かけた。

あれから2年、また産経新聞に似たような記事が掲載されました。
帰国後にガイドブックをみたところ、バンザイクリフで万歳をする笑顔の若者たち、ラストコマンドポストで砲台を囲んでポーズを決める若者たちの写真が掲載されていた。国に残した家族を守るために命を捨てた英霊たち、民間人を巻き込んだ戦争の悲劇に思いを馳せてほしい。

焼き直しのような記事に、「産経新聞の記者は痴呆症か?」と思ってしまいました。

産経新聞は、何かサイパンに思い入れがあるのか、よくサイパンまで行く機会があるのか、バンザイクリフをよく取り上げます。

気になるのは、「帰国後にガイドブックをみたところ、バンザイクリフで万歳をする笑顔の若者たち、ラストコマンドポストで砲台を囲んでポーズを決める若者たちの写真が掲載されていた」のところ。「帰国後にガイドブックなんてわざわざ見るか?」という疑問と、「本当にガイドブックに万歳をする笑顔の若者なんて載っているのか?」という疑問。

もし本当にガイドブックに万歳をする笑顔の若者の写真が掲載されているのなら、そのガイドブックを作った会社に取材をして記事にすべきなのではないかと思います。