ZAPAnet総合情報局 > ZAPAブログ2.0 > 【F-02Gレビュー4】5.2インチスマホの操作性やバッテリーの持ちは?【PR】

【F-02Gレビュー4】5.2インチスマホの操作性やバッテリーの持ちは?【PR】

2014年12月15日 iPhone・iPad・Android
【F-02Gレビュー3】高速ダウンロード&マルチコネクション【PR】の続きです。【富士通ARROWS】のモニターに参加中で、富士通の最新スマホF-02Gを利用してのレビュー記事になります。



さて、富士通ARROWS NX F-02Gを使えると聞いたとき、とても心配なことがありました。

5.2インチものデカいスマホの操作性や携帯性、バッテリーの持ちはどうなんだ?」と。

最近はデカいスマホが主流になってきていて、個人的にはこの流れには肯定的ではありませんでした。大きいスマホには大きいスマホの良さはあるだろうけど、小さいスマホには小さいスマホの良さがある、と。だから、自分で選ぶなら、次も小さいスマホ、と考えていました。

今回5.2インチのスマホが使えるようになったことで、デカいスマホの操作性等をチェックしてみました。

5.2インチスマホの携帯性

携帯電話のあるべき姿というのは、「携帯」することです。画面が大きくなったことにより、携帯性が落ちては元も子もありません。

5.2インチスマホでもっとも気になっていたのは、「ズボンのポケットに入るのか?」ということ。

これは、結論から言うと、問題なく入りました。しかもF-02Gのオクタゴンフォルムによって、カドが八角形になっていて、ポケットにするっと入って入れやすいです。


ポケットに入れた瞬間、「これならデカいスマホもイケる!」と思ったのですが、歩いてみてげんなりしました。本体が大きいせいで、歩いてみると足に引っかかるような感じで、異物感が強いです。また、ズボンのポケットにスマホを入れたまま座るのも苦痛で、あぐらをかいて座るときなどは、ポケットからスマホを出したくなります。残念ながら、小さいスマホに比べると、明らかに携帯性は下がりました。

重さは?

F-02G本体の重さは約166gです。今まで使っていたスマホよりも50g以上重くなりました。「重さが嫌になるかな?」と最初心配しました。初めて手に取ったときも、今も、重さは全然気になりません。もしも密度が上がりすぎていたらズッシリきます。でも、重さと共に体積も増えています。ズッシリ感もそれほどなく、使っていて疲れることもなく、重さは問題ありませんでした。意外と、スマホの重さへの要求は自分の中でなかったんだなと、少し驚いています。

5.2インチスマホの操作性

F-02Gには、手が小さい人向けに、画面全体を下方向に下げ、片手での操作がしやすくなる「スライドディスプレイ」という機能が備わっています。ディスプレイが大きいため、片手で持っていると、画面上部端まで親指が届かない人が多いようです。下方向に下げれば、親指が端まで届くという親切機能です。

画面下部のメニューバー右端に、スライドボタンがありますそのボタンをタッチすると…


画面が下方向にスライド!


下方向にスライドしても、画面端まで親指は届かないじゃん!

ということで、せっかくのスライドディスプレイ機能、自分には無用の長物でした。もっと手がデカくないと、いくら下に画面をスライドさせても、画面端まで親指は届きませんでした。

バッテリーの持ちは?

富士通ARROWSシリーズが高評価を得たポイントが「バッテリー持ち」。最新機種のF-02Gも、説明会で「3日を超える電池持ち。動画もネットも余裕で楽しめる。」と聞いて、めちゃくちゃ期待していました。「3日もバッテリーが持つ!神機!」とさえ思っていました。


現実は…


90%くらいまで充電した状態から使い始めて、5時間ちょっと使ったら残り容量が35%になりました。

完全に期待しすぎました…


F-02Gのバッテリーが期待外れだった原因は2つあります。

1つは画面の大きさと明るさ。5.2インチもの巨大ディスプレイを搭載していて、タダでさえバッテリーの消費が激しいのに、輝度をあまり暗くできません。最低輝度に設定しても明るく、このせいでバッテリーの節約ができません。また、自分の場合、寝る前に暗い部屋でスマホを使うことが多いです。今までのスマホではディスプレイを最低輝度にして使って、眠くなったら寝るという使い方をしていました。F-02Gの場合、ディスプレイを最低輝度にしても明るいので、寝る前に使っていると、逆に目が冴えて眠気がなくなってしまいます。最低輝度でも明るい、というのは使ってみるまでわからなかった弱点でした。寝る前にスマホでゲームをしていて、朝起きたら残りバッテリー容量が30%とかになっていて、朝起きていきなり充電、みたいな使い方もよくあります。

もう1つは、CPUのグラフィック性能の低さ。「5.2インチWQHD(1440×2560pixel)のディスプレイすごい!」と感動して、F-02Gを使い始めました。このディスプレイはとてもきれいで、ディスプレイの美しさ自体には大満足です。問題はCPU。1440×2560pixelという、とんでもない解像度を常に処理し続けないといけないため、CPUも高性能でなくてはなりません。RAMは3GBを搭載し、CPUには2.3GHzクアッドコアを搭載。WQHDでも満足いく性能が出るだろうと、楽観視していたのですが…

「ツムツムをプレイすると、ワンプレイ(1分強)ごとにバッテリーが1%減る!」という想定外のバッテリー持ちでした。WQHDの高解像度を常に計算して描画し続けるには、2.3GHzクアッドコアでも足りませんでした。LINEのツムツムというゲームをプレイすると、本体アッツアツ、処理落ちしまくり、バッテリー減りまくりという残念な結果になります。本体背面の指紋認証からカメラにかけての辺りがすごい熱くなります。まさか2014年発売の最新ハイスペックスマホで処理落ちしまくりの結果になるとは思いませんでした。処理落ちする原因は、「高解像度でCPUフル稼働→CPUの温度上がりすぎ→CPUのクロックを自動的に下げる→処理落ち」という流れです。もっと低発熱高性能のCPUがないと、WQHDの処理はきついことがわかりました。

ゲーム系のアプリをプレイした場合、リアルタイムでの処理が多いと、みるみるバッテリーが減っていきます。アプリが異常終了することはないので、クロックを下げる機能はしっかり働いています。アプリは落ちなくても、処理落ちはツラいです。ゲームさえプレイしなければバッテリーの持ちは良いです。でも、「ゲームをしないスマホ」なんて、今どき考えられません。「3日を超える電池持ち」というキャッチコピーは、完全に期待外れでした。

説明会で聞いて、F-02Gへのバッテリーの期待が高くなりすぎていました。それでも、搭載バッテリーが3500mAhもあるので、ものすごいバッテリー持ちが悪いというわけではありません。他のスマホと比べれば、同じようなものだと思います。ゲームをしない人ならバッテリーは持つし、ゲームをする人ならバッテリーはそれほど持たないです。

WQHDの高解像度で、アプリやWebサイトの表示量は増えた?

5.2インチWQHD(1440×2560pixel)のディスプレイ搭載により、圧倒的な表示容量を期待していました。実際に使ってみると、スマホのアプリは小さい画面向けにアイコンや文字を設定していることが多く、5.2インチの画面で見ても、単純に全体を拡大しただけの老眼向け表示みたいになっていることが多かったです。また、Webブラウザ等も、「小さい文字にして広い画面を!」と期待していたのですが、勝手にスマホ向け表示にデザインを切り替えてしまうWebサイトが多く、高解像度を生かしきれていないケースが多発しています。5.2インチもWQHDも、ちょっと時期尚早だったかなと感じています。

文字が小さい分には拡大をすれば良いのですが、デフォルトの文字が大きいと、それ以上小さくすることはできません。1440×2560pixelという数字からイメージしていた画面と違って、実際のWebサイト表示容量は以下のようになります。


せっかく大画面で解像度が高いのに、それに対応していないダメなスマホ向け表示サイトが多すぎて残念です。

5.2インチの大画面は、電子書籍や写真閲覧や動画視聴にはイイ!

小さい画面のスマホ向けに最適化されてしまっているアプリやWebサイトとは違って、電子書籍や動画視聴には大画面が合っています。電子書籍は文字サイズを自在に変えられますし、写真の多い雑誌などの電子書籍も読みやすくなりました。また、動画視聴は画面が大きければ大きいほど良いです。今までのスマホは、「動画視聴には画面が小さいな」と思っていたのですが、5.2インチあると「スマホで見よう」という気になってきます。プリインストールされているDiXiMを使って、DVDプレイヤーに撮りためた番組を見られるのも良いです。写真も画面が大きいので見やすく、他人に見せるときにも大きくてきれいなディスプレイなので、周りから喜ばれます。

Super ATOK ULTIAS搭載!

自分は、月額制のATOKを契約している、昔からのATOKファンです。F-02Gには、ジャストシステムと富士通が共同開発した「Super ATOK ULTIAS」が搭載されています。これは文句なしにイイです。変換は賢く、キーボードのデザインやサイズも変更できて、とても使いやすいです。特に、5.2インチの大画面を活かしたQWERTY配列のキーボードが打ちやすくなりました。プレミアムサクサクタッチパネルと合わせて、ミスタッチが圧倒的に減りました。

まとめ

初めて手にした5.2インチのスマホ。やっぱりちょっと大きかったです。ズボンのポケットに入れていると、どうしても少し異物感があります。片手で操作できない点に関しては、左手で持って右手で操作するので、特に気にはしないです。

また、「5.2インチWQHD(1440×2560pixel)のディスプレイに、3500mAhの大容量バッテリーで3日間持つ!」という期待は、完全に期待外れに終わりました。高解像度すぎてCPUの処理が激しくなり、処理落ちしながらバッテリーがみるみる減っていくというコンボは、ゲームアプリをプレイしているときに残念な気持ちになってきます。

小さい画面のスマホに最適化されているアプリやWebサイトが多い現状では、5.2インチWQHD(1440×2560pixel)の高解像度が活かされていないケースが多いのも残念でした。単純に文字が大きいだけで。

「大きいスマホには大きいスマホの良さはある」の部分はなんとなくわかってきました。QWERTY配列のキーボードは打ちやすいですし、写真や動画も見やすいです。

ただ、携帯性の悪化や高解像度に対応し切れていない現状を考えると、「5.2インチまではいらなかったかな…」という気にもなってきます。まだ老眼ではないので、大きいスマホとは言っても5.0インチくらいまでで十分だったと思います。4.7〜5.0インチで解像度もフルHD(1080×1920pixel)くらいに抑えておいてくれた方が、きっとバッテリーも持って処理速度も安定していて、満足度は高かっただろうなぁと思っています。現状のCPU(GPU)性能では、WQHDは厳しいです。その他の面では富士通のスマホに満足しているので、画面サイズを欲張りすぎたことだけが非常に惜しく感じます。とても惜しいです。


なんかネガティブな内容も多くなってしまいましたが、富士通の人が「率直な意見・感想を書いて良い」と言っていたので、率直に書きました。あと2年くらいは使うつもりなので、使っていくうちに、「惜しい」から「愛おしい」に変わっていく日が来ると良いなと思っています。