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α7に丸型アイピースフードを付けてみた

2014年05月20日 カメラ・写真
EH-7 ミノルタ


α7には、電子ビューファインダーが付いています。背面液晶のみのミラーレス一眼と違って、ファインダーを覗けば日差しの強い日中でも視認性が高く、集中して撮影できるようになっています。
α7


EVFを覗けば見やすい…そのはずなのですが、実際に天気の良い日に日中屋外で使ってみると、日光が差し込んできて非常に見づらくなるときがあります。α7のアイピースがやや小さめで硬いので、メガネをしたままファインダーをのぞき込むと、遮光性が低いんですね。右上方向から太陽光が差し込んでくると、とても見づらくなります。

ニコンD700のときは、丸型のアイピース「Nikon マグニファイングアイピース DK-17M」を使っていました。メガネをかけている人にとっては、丸型の接眼目当ての方が密着感も遮光性も高くて使いやすいです。

α7にはチルト可動式の液晶モニターが付いているため、アイピースフードを大きくしすぎてしまうと、今度は液晶モニターが見にくくなります。ローアングルで撮影するとき、上から画面を見ると、上1/3くらいはフードが邪魔で見えなくなります。これ以上アイピースフードを大きくすると、もっと見難くなることは必至です。
EH-7 ミノルタ


ローアングルで撮るよりもEVFで撮ることの方がずっと多いので、大きくても良いからもっと見やすいアイピースフードが欲しいと思っていました。でもα7には、丸型のアイピースフードは用意されていないし、諦めるしかないか…とずっと思っていました。ところが、α7のアイピースフードの型は、実は一般的な角型のフードと規格が同じだったようです(D700は丸型なので、型が合いません)。

ということで、α-7用の丸型アイピースフードを手に入れてみました。
EH-7 ミノルタ

α7ではなく、α−7です。ソニーα7ではなく、ミノルタα−7 DIGITALに使える丸型アイピースフードです。型番が紛らわしいです。アイピースフードの裏には、MINOLTAと書かれています。ミノルタ製なので、すでに販売終了しています。
EH-7 ミノルタ


丸型アイピースフードを取り付けるために、まずはα7標準のアイピースフードを取り外します。
EH-7 ミノルタ


大きさを比較すると、これくらい違います。
EH-7 ミノルタ


そして、丸型アイピースフードを取り付けます。

アイピースフードが丸くなりました。ガタもなく、きっちりはまりました。
EH-7 ミノルタ


横から見るとこんな感じです。思っていたよりかは、大きくならずに済みました。
EH-7 ミノルタ


さて、この状態で電源を入れてみると…

背面液晶モニターが表示されない!

α7にはアイセンサーが搭載されています。アイセンサーなんてない時代に発売されたアイピースフードを取り付けると、アイセンサー部分を完全に塞いでしまいます。結果、ファインダーを覗いていると自動的に判断されて、背面液晶の表示は消され、EVFの表示になってしまいます。

パナソニックのミラーレス一眼のように、ファインダー切り替えボタンが付いていれば、アイセンサーを塞いでしまっても全く問題はありません。ボタン一つで切り替えられますから。残念ながら、α7にはそのような便利なボタンは付いていません。それどころか、なぜかファンクションボタンのショートカットにもファインダー切り替え機能を割り当てられません。この辺りはとても使いづらいです。特に、ウエストレベルで撮影しようとすると、自分の影で勝手にEVF表示に切り替わって背面液晶が見えなくなってしまうというα7固有の問題もあったりして、EVF切り替えのショートカットボタン追加を切に望みます。

EVF専用にしてしまうか、いちいちメニューから切り替えるか…このままでは使いづらいので、アイピースフード内側のプラスチック部分を削ることにしました。アイセンサーのところを塞がないように、アイセンサーと同じ大きさだけプラスチックを削ります。

アイピースフードのゴム部分とプラスチック部分を分離させ、壊さないように慎重に、頑張ってプラスチック部分を削り終えました。削った分だけ強度が弱くなるので、壊さないように気をつけました。無事に削り終え、あとはプラスチックをゴムに埋め込むだけ。あっ、

パキッ

アイピースフードのゴム部分にプラスチックを埋め直そうとしたら、圧力でプラスチックを割ってしまいました。せっかく慎重にプラスチックを削ったのに台無しです。

プラスチックが真っ二つに割れていても、ゴムにはきっちりはまります。持ち運び中に外れてしまっても困るので、一応、プラスチック部分とゴム部分を接着剤で止めておきました。割れたプラスチックの部分は、接着面が狭く、圧力もかかるのでうまくくっつきませんでした。ゴムとプラスチックは一応接着したので、これで完成です。

そして、アイセンサー部分を削って接着剤で止めた丸型アイピースフードをα7に装着!

無事、背面液晶モニターが表示され、ファインダーをのぞき込むと自動でEVFに表示が切り替わるようになりました。

α7を丸型アイピースフードに変更してからというもの、日差しの強い日でもEVFは見やすくなりました。丸型で大きなアイピースフードの方が、やっぱり遮光性は高いです。メガネでもかなり見やすくなりました。

ファインダー切り替えのショートカットボタンでも搭載されたら、ニコン用のアイピースカップ(D600やD300系統)等を装着してみるのも良いかもしれません。


というわけで、すでに販売終了していてカメラ店を回らないと手に入らないEH-7をわざわざ加工して、壊してしまって、なんとかα7に取り付けた丸型アイピースフードでした。他の人にはなかなかオススメできないです。