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ソニーα7、グリップの握り方のコツ

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2014年05月19日 カテゴリ:カメラ・写真
SONY α7のグリップが握りにくいとか、シャッターボタンが押しにくいという声をたまに聞きます。確かにパーフェクトなデザインとは言えないものの、グリップの握り方のコツをつかむと、少しだけ使いやすくなります。

去年、α7を購入してすぐ、「α7レビュー1 - 唯一シャッターだけがややイマイチ」という記事を書きました。
初めてα7のデザインを見たとき、「NEX-7のようなシャッター位置ではなく、なんでボディ上部に移動しちゃったの!?右手人差し指が窮屈じゃん」とすぐ思いました。「そこじゃなくて、その前のダイヤル位置辺りにシャッターボタンを持って行ってよ」と。

この位置に変更されたことは、実際に使ってみるまでかなり不安でした。結果としては、α7のグリップの出来が優秀なので、それほど押しにくくはありませんでした(もっと前に傾斜して付いていた方が好ましいけれど)。
もっと前方にシャッターボタンを出して欲しかったというのが本音で、でもグリップの出来が良いから多分大丈夫だろうと、このときは思っていました。

α7のグリップ形状は、大柄な一眼レフのように、中指のところがくぼんでいて…
α7グリップ

さらには、薬指と小指を引っかける部分もへこんでいる。この部分を見たとき、「匠の技!」とさえ、最初は思いました。
α7グリップ

ところが…

実際にストラップを付けてα7を持ち運んでいると…妙に握りにくい!

右手でグリップを握ってα7本体を縦にして持ち運んでいると、なぜか中指にうまく引っかかりません。「え、なんで?」と思いました。匠の技でグリップデザインされていると思ったのに、実際に使ってみると非常に使いにくく感じました。

同じソニー製のNEX-7を使っていたときには、このように感じたことは一度もありません。
NEX-7グリップ

同様にNEX-5Rでも、グリップが握りにくい、持ち運びにくいと感じたことはありません。
NEX-5Rグリップ

一体、NEX-7/NEX-5Rとα7のグリップでは何が違うのか、よーく見比べてみると…

α7グリップ

「α7のグリップへこみすぎ!」

匠の技かと思ったα7のグリップ形状は、想像以上にへこみすぎていて、逆に握りにくくなっていました。普段カメラを持ち運ぶときは、右手中指に引っかけて、カメラを縦にして持ち運びます。グリップがへこみすぎていて右手中指にうまく引っかからないα7は、それで握りにくいと感じたわけです。NEX-7もNEX-5Rも、中指にしっかり引っかけられるだけのグリップの厚みがありました。

で、次にα7のグリップがもしへこんでいなかったら、ということを想像してみます。もしグリップがへこんでいなかったら、今度はシャッターボタンが遠すぎて、とても窮屈な持ち方になります。
α7グリップ

おそらく、シャッターボタンの位置を先にデザインして、その後でグリップの形状を工夫したのだろうと予想できます。初めてα7の形状を見たときに、「取って付けたようなグリップとEVFだな」と感じたことを思い出しました。シャッターボタンが軍艦部のこの位置にある限り、グリップの中指のところはへこませざるを得なかったのでしょう。そうしないと、ボタンが遠すぎてシャッターが切りにくくなりますから。
α7グリップ

やっぱり、グリップとシャッターの位置関係というのは、NEX-7のような形が理想的です。しっかり握れるグリップと、グリップの上の傾斜したシャッターボタンが押しやすいです。
NEX-7グリップ


今さらα7のデザインを変えることはできませんので、握りやすい持ち方を模索することになります。ここにコツがいるというわけです。

α7の箱を開封して、初めてα7を握った時、実はそれほど違和感を感じませんでした。むしろ優秀なグリップで、匠の技だなと感じるくらいに。それが、ストラップを付けて、実際に持ち運んでいたら、とても持ちにくいことに気付きました。

一体何が原因なのか…

答えは、ストラップでした。

α7のストラップ取り付け金具の位置が、実は絶妙に邪魔でした。ストラップ環とストラップを避けるようにして、右手人差し指を回してシャッターボタンを押すと、このように窮屈な格好になります。一度前まで行った人差し指を、無理矢理曲げてシャッターボタンの位置まで戻すことになります。これでは窮屈で疲れるし、シャッターストロークの長すぎるα7のシャッターボタンも押しにくくなります。そして、手のひらが全体的に前に行ってしまっているので、中指がグリップに引っかかりません。通りで握りにくかったわけです。
α7のグリップの握り方

これを解決するのが、α7のグリップの握り方のコツです。人差し指でストラップを避けて前に出すのをやめて、人差し指と中指の間にストラップを通してしまえば良かったのです。こうすると、人差し指は窮屈になりません。そしてストロークの長いα7のシャッターを垂直に押せるようになります。グリップにうまく引っかからなかった中指も、なんとか引っかかるようになりました。
α7のグリップの握り方


というわけで、α7のグリップが握りにくいとか、シャッターボタンが押しにくいとか感じている人は、ストラップをどこから通しているのかをチェックしてみてください。人差し指と中指の間を通すようにすると、多少握りやすくなります。

自分は、人差し指と中指の間にストラップを通すのに慣れなくて、しばらくはストラップを避けて回り込むようにしてしまうこともしばしばでした。最近では、人差し指と中指の間に挟む必要のないカメラまで、ストラップを挟み込もうとしてしまいます。慣れとは怖いものです。


余談ですが、中指がガッチリ引っかかるようになると困るのが、今度は前ダイヤルの回し方です。この前ダイヤルをどの指で回したら良いのかいまだにわかりません。
α7グリップ

人差し指をシャッターボタンにかけたまま、速写性を重視するなら、この前ダイヤルは中指で回すべきです。ただ、中指で回すのはとても窮屈で、グリップに中指にしっかり引っかけるほど、中指を離したくなくなります。シャッターボタンから手を離して人差し指でダイヤルを回してしまうと、今度はすぐにシャッターが切れません。ただでさえシャッターストロークの深いα7ですから。前ダイヤルの位置とシャッターボタンの位置も遠くて、段差もあり、行ったり来たりが大変です。人差し指をシャッターボタンに載せたまま、親指でダイヤルを2つ回せたNEX-7の方が速写性は高かったです。慣れて大丈夫になる部分と、いくら慣れても使いにくい部分。α7のデザインはイマイチ洗練されていないような気がします。

α7のグリップ周りの改良の余地はまだまだありそうなので、α7M2での進化に期待ですかね。シャッターボタンを前に出して、しっかり握れるグリップにしてもらいたいところです。

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