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PCの調子が悪くてプチフリすると思ったら、半分ソニーのせいだった

2014年04月17日 パソコン(PC)
なんだか最近PCの調子が悪くて、「Firefox28の調子が悪いので、一時27に戻した」り、「prefs.jsを削除して、Firefoxのメモリ使用量を削減!」したりしていました。Firefoxについては、各種sqliteファイル等を削除し、ディスクキャッシュをオフにしてメモリキャッシュの容量を増やし、さらにアドオンの「Tab Mix Plus」をアンインストールし、代わりに「Tab Utilities」をインストールしたところ、Firefoxの調子は戻りました。

いろいろ手を打ってFirefoxの応答がなくなることはなくなったものの、なんだかPC全体で微妙なプチフリが起き始めました(コンマ数秒のプチフリ)。マウスカーソルがわずかに飛んだりとか。Cドライブの空き容量もなぜだか減ってきていたので、原因を探ってみました。


原因は…

ソニーの「PlayMemories Home」!

この前、ユーザー情報が漏れて長期間サービス停止していた「PlayMemories Online」ともつながっているソニーの画像管理ソフト「PlayMemories Home」が原因でした。

「PlayMemories Home」は、α7、NEX-5R、RX100で撮影した写真を取り込むときにのみ使っています。情報漏洩した「PlayMemories Online」は使っていません「PlayMemories Home」について調べてみたところ、下記「Thumbnails」フォルダの中身がひどい構成になっていました。
C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Sony Corporation\PMB\Thumbnails
なんと、1フォルダの中に2万枚以上のサムネイル画像を計4GB以上収納していました!

しかも、サムネイル画像は重複して何枚もあったり、一体どういう管理方法を採用しているのかわかりません。WindowsやLinuxのファイルシステムなどでもそうですが、1フォルダ内に数千のファイルがたまっていくと、格段に処理速度が遅くなります。ましてや今回の場合は、画像ファイルという大きめのファイルを1フォルダに2万枚以上突っ込むという設計になっていました。これでは、このフォルダにアクセスしたときのパフォーマンス低下は必然です。

以前は、「ソニー製の画像管理ソフト PlayMemories Homeの最新版が酷すぎる件。moddファイルが大量生成。:沖縄好きでソニー好き♪」に書かれているようなmoddファイルを大量生成する問題もありました。今のバージョンでは大丈夫かと思っていたら、サムネイルの管理方法自体が良くありませんでした。

たとえばAdobeのLightroomのサムネイル画像管理方法の場合は、まず0〜Fまでの16のフォルダを作り、そのフォルダの中にまたフォルダを作り、その中にプレビューデータを置くという構造になっています。1フォルダ内に大量の画像ファイルを置かないというのは、画像管理ソフトでは当たり前の管理方法です。

よって、ソニーの「PlayMemories Home」に改善を望むのは以下の2点です。
・サムネイルフォルダの場所指定
・1フォルダに生成する画像数の調整
サムネイル画像を置く場所を指定できないので、勝手にCドライブに貯まっていく仕様が良くありません。また、1フォルダ内に何万枚もため込まないように、ソフトウェア側で賢くフォルダ分けしてサムネイル画像を保存するようにしてもらいたいです。

とりあえず、「iPhoneのバックアップ先を変える方法」で実施したシンボリックリンクを「PlayMemories Home」の「Thumbnails」フォルダにも適用して、SSDに大量の画像ファイルが生成されないようにしました。

不思議なのは、「Thumbnails」フォルダ内のサムネイル画像をすべて削除して、もう一度「PlayMemories Home」を起動し直しても、サムネイル画像がすぐには作成されないことです。一体どこでこのサムネイル画像が活用されているのかわかりません。


ということで、PCの調子が悪くなった原因の半分はソニーのソフトでした。残り半分の原因はというと、自分のPCの環境の問題です。SSDの老朽化と、サムネイル画像が大量に作られ空き容量が減り(残り10GB程度になってしまった)、SSDの断片化が発生したこと等が原因として考えられます。もっと新しくて高速で大容量のSSDを使っていたら、PCの調子は悪くならなかったかもしれません。それで、半分はソニーのせい、半分は自分のPC環境のせいです。プチフリが発生したのは自分のPC環境によるところも大きそうですが、画像の管理方法が良くないことは確実ですので、いつかアップデートで改善してもらいたいものです。


SSDの老朽化、空き容量不足、断片化がPCのプチフリを引き起こすのかどうかということについては、また次の記事に書きます。


続き[実験]SSDをデフラグすると速くなるのか