ZAPAnet総合情報局 > ZAPAブログ2.0 > ポップアップストロボディフューザーの効果

ポップアップストロボディフューザーの効果

2014年02月27日 カメラ・写真
デジキャパ2014年3月号

前記事「今月号のデジキャパ!はなんとディフューザー付き!」からの続きです。

それでは、デジキャパ ! 2014年 03月号付録のポップアップストロボディフューザーの実力を検証してみます。

■内蔵フラッシュ直射で撮影

まず初めに、参考までに内蔵フラッシュ直射で撮影してみました。前回の記事の写真はすべてソニーα7で撮影しましたが、残念ながらSONY α7には内蔵フラッシュが付いていません。Nikon D700に交代して、フラッシュを炊いてα7を撮影してみました。
デジキャパ2014年3月号

内蔵フラッシュを直射した時の欠点である、「影が強く濃く出すぎる」「フラッシュが当たった部分がテカりすぎる」という欠点が出てしまいました。フルサイズのニコンD700であろうと、内蔵フラッシュ直射撮影はあまりいただけません。

■ディフューザーを付けて撮影

今度はD700の内蔵フラッシュに、付録のポップアップストロボディフューザーを取り付け、同じようにα7を撮影してみました。
デジキャパ2014年3月号

直射との違いは、外付けストロボの後ろの影を見てもらうとわかります。フラッシュ直射の写真と比べて、明らかに影が柔らかくなっています。このディフューズ効果は、雑誌のおまけとしては非常にレベルが高いです。

今まで試した内蔵ストロボ用のディフューザーの中では、Kenko ストロボディフューザー 「影とり」JUMBOサイズもあり)とHAKUBA ビルトインストロボディフューザーLサイズもあり)の効果がとても良かったのですが、今回のデジキャパ ! 2014年 03月号付録のポップアップストロボディフューザーもなかなか良いです。

光量については、直射したときはD700のフラッシュ光量設定を1/5、ディフューザーを被せたときは1/2にマニュアルで設定しました。光量は1段か、もう少しだけ落ちるようです。オートで発光させる場合は、調光補正が必要になるかもしれません。それと、上の二枚の写真はホワイトバランスを同じにして撮影しました。ディフューザーを付けると、少しだけ色温度が変わるようです。

ディフューザーを付けた内蔵フラッシュ&外付けストロボをスレーブ発光

おまけで応用撮影もしてみました。ポップアップストロボディフューザーを付けた状態で、内蔵フラッシュの光量を1/13に設定し、さらにそのフラッシュの光に外付けストロボをスレーブで同調発光させ、上から光らせてみました。
デジキャパ2014年3月号

外付けストロボの後ろの影も消えて、正面から内蔵フラッシュの光も弱めに当てて、イイ感じの写真に仕上がりました。ディフューズさせて内蔵フラッシュの質が良くなれば、内蔵フラッシュと外付けストロボの2灯撮影が手軽にできるようになります。

スレーブ発光できる外付けストロボでは、YONGNUO SPEEDLITE YN-560 II(2.4GHz対応のYN560 IIIもあり)が安くてオススメです。安いのでオート発光はできませんが、スレーブでマニュアル発光させるだけなら十分すぎる性能を持っています。


というわけで、「内蔵フラッシュは光が強すぎて使えないんだよな…」とお嘆きの人は、デジキャパ ! 2014年 03月号付録のポップアップストロボディフューザーをお試しください。