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CP+2014レポート

2014年02月16日 カメラ・写真
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横浜で開催中の「カメラと写真映像の情報発信イベント CP+2014」。残念ながら2月15日については、雪のため開催中止となってしまいました。中止発表のメールが届いたのが朝7時半頃だったので、途中まで出かけて気付いた人や、現地まで行ってから開催中止に気付いた人もいたようです。遠方から前泊して予定を合わせてきた人や、15日しかスケジュールが合わなかった人には残念な結果となってしまいました。自分は事前にプレミアチケットをもらっていたため、開催初日の13日のプレミアタイムに行くことができました。行けなかった人のためにも、簡単にレポートしておきます。

カールツァイス

カールツァイスブースでは、自慢のレンズ群の中でも、特に注目の一本「Otus 1.4/55」がカットモデルとして展示されていました。
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お値段、税抜で42万5,000円!一生縁がなさそうなレンズなので、ただ眺めて終わりにしました(欲しくなっても困ります)。

タムロン

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タムロンブースでは、新しく発表された「16-300mm F3.5-6.3 Di II VC PZD MACRO(Model B016)」や「28-300mm F3.5-6.3 Di VC PZD(Model A010)」の展示、それから 阿部秀之さんによる説明もありました。
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APS-C用の16-300mmは、ズームレンジがとてつもなく広いです。そしてフルサイズ用の28-300mmは、前モデルよりもさらに小型化されました。前モデルの「AF28-300mm F3.5-6.3 XR Di VC A20NII」はかなり写りが悪かったので、新しいモデルで画質が改善されていると良いですね。阿部ちゃんによると、長さが3mm短くなったのはたいして違いはないけれど、最大径が3.7mmも短くなったのはすごいと言っていました。3.7mmというと、メタボの人ならベルトの位置が変わってくるくらいすごい、と表現していました。

シグマ

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シグマが提案する3つのプロダクトラインとして、ハイクオリティレンズの選択についてのセミナーなどがありました。シグマのレンズには、Artライン、Sportsライン、Contemporaryラインの3つがあります。正直、日本人には「Contemporary」という言葉になじみがなくて、わかりにくい気がします。
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そしてCP+2014でもっとも見たかったカメラ、SIGMA dp2 Quattro!
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もう何というか、デザインについてうまく言い表すコメントが見つかりません。横長だし、変わったグリップが付いているし、フードは巨大だし、丸いファインダーは付いているし…。でもボディが薄型になったのは、格好良いです。SIGMA dp Quattroを見てきた感想はこちら。実際にQuattroを握ってみた感想は、また別の記事に書きます。

ソニー

お、α7とα7Rだ!
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ソニーブースには、α7とα7Rがたくさんありました。自分もこの日持って行ったカメラはα7です。というか、この記事内の写真はすべて、α7で撮影した写真です。やっぱりフルサイズは最高ですね。誰も作らなかったカメラ…やっとソニーが作ってくれました。あとはレンズラインナップが揃うまでの辛抱です。あと3年…いや5年くらいかかるでしょうか。安くて良く写るレンズなんて、何年待ってもソニーから販売される気がしなくて、それだけがただただ不安です。タムロンやシグマやトキナーも、フルサイズEマウント用にぜひレンズを開発してもらいたいです。

それから、NEX-6とNEX-7の後継機としてα6000の実機が置いてありました。試しに触ってみたところ、カメラ上部が平らなデザインになって、今までの厚みを隠すデザインではなくなり、少し分厚さを感じる(実際には厚くなっていないと思います)デザインになっていました。そのせいなのか、持った感じは少し安っぽくなりました。EVFの画素数も大幅に低下し、約144万ドットとなりました。実際の見やすさはというと、NEX-7の周辺が歪んで見にくいEVFよりも、α6000に搭載されている画素数の少ないEVFの方が見やすく感じました。位相差AFとEVFの挙動も面白くて、緑のフォーカス枠が高速に動いていました。AFにも期待できそうです。安っぽい造りというか、実際に販売価格も安いみたいなので、欲しい人にとっては買いやすいカメラだと思います。APS-Cカメラの方が、サイズ面でも価格面でも優れていますからね。

ニコン

ニコンでは完全防水のカメラ「Nikon1 AW1が水に沈めてありました。レンズ交換式デジカメなのに完全防水機能を付けてしまう、ニコンのとんでもない技術力です。
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それから参考出展ながらD4sの展示。
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D4と望遠レンズを付けて撮影体験するコーナーがあったので、ニコンのフラッグシップD4で遊んでみました。ファインダーが圧倒的に見やすく、連写が速くて、音が気持ちいい。大きなボディにフルサイズ対応のミラーを動かしているのに、安心感さえ覚えるシャッター制御。さすがニコンです。最近ずっとソニーのミラーレスカメラのα7を使っているせいか、次元の違いを感じてしまいました(値段もクラスも全く違うカメラだから当然かも知れませんが)。D4を触ってみると、スポーツカメラマンがミラーレスカメラに乗り換えるのはまだまだ先だな、と感じます。

パナソニック

パナソニックでは、動画重視のカメラ「GH4」が展示されていました。パナソニックは「4」という数字を嫌って、型番に4を付けない傾向にあります。このGH4には素直に「4」を付けてきました。「4K」で撮影できることが売りなので、それも影響したのかも知れません。そして何より目を引いたのが、GH4に合体させるインターフェースユニット!デカい!通称「ざぶとん」と呼ばれるこのユニットを付けると、もう業務用という感じがしてきます。そうすると、その上に付いているGH4のカメラデザインはこれでベストなのか、という疑問もわいてきます。まぁ、面白そうなカメラで良いと思います。今後4Kが主流になるのか、6Kや8Kの時代まで行ってしまうのか、動画業界の動向にも注目です。
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キヤノン

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キヤノンには目を引く一眼製品はありませんでした。コンパクトデジカメの「PowerShot G1 X Mark II」はとても盛況でした。前機種「【CP+2012レポート4】キヤノンのPowerShot G1 X」の時は、AFの遅さにショックを受けました。今度は「Mark II」なので、かなり良くなっているのではないかと期待されます。混んでいたので、触ってきませんでした。

富士フイルム

富士フイルムには、「FUJIFILM X-T1」という話題の新機種がありました。「あとで見よう」と思って他のブースを回っているうちに、すごい人だかりになってしまって、触るのは諦めました。ブースを回る順番を間違えたかもしれません。今回のCP+では、このX-T1とdp Quattroの2機種が大人気でした。

カシオ

主要カメラメーカーとして唯一レンズ交換式デジカメを出さないカシオ。今年は「プレミアムブラケティング」のできるEXILIMを推していました。
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ニッシン

ニッシンのところで写真を撮ったら、写真が真っ白になりました。
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「あれっ?」と思って前を見たら、ストロボがたくさんありました。こちらのフラッシュと向こうに並んでいるフラッシュが同調して発光し、光量オーバーとなったようでした。RAWで撮影していたので、家に帰って露出を下げてみたら、このように写っていました(ダイナミックレンジの広いα7のイメージセンサーなら、真っ白に写っているようでも、かなり復元できます)。後ろのストロボとメチャクチャ同期していました。通りで真っ白になるわけです。
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フラッシュを炊くのはやめて、そのままISO感度を上げて撮影し直しました。良く見れば、後ろのストロボの電源が入っていたのですね。撮影する前は気付きませんでした。
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その他ブース

kiponのマウントアダプターを見ていたら、男の人から中国語か何かでしゃべりかけられたような気がしました。2秒くらいしてから「アダプターツケテマスネ」と言われたのに気付いて、ようやく何を言っているのか理解しました。耳は悪くないのに、ヒアリング能力がない自分なので、突然何かを言われると反応が遅かったりします。
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GoProのバイクと車がありました。
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GoProと言えば、GoProを空から落としたこの動画が衝撃的です(少々気持ち悪いので、酔いやすい人はご注意ください)。


ウェスタン風な人がいると思ったら、ウェスタンデジタルのブースでした。
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メイド風な人がいると思ったら、メイドカフェでした、というわけでもなくSIRUIのブースでした。
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最後はオシャレにペンタックスで。ピンクと水色のかわいいカメラに、それに合わせたバッグ。おしゃれな人が持つと似合いますね。
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ということで、ざっとですがCP+2014のレポートでした。16日は開催されるようなので、興味のある人は現地まで行って見てきてください。