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速報!SIGMA dp Quattroを見てきた!

2014年02月13日 カメラ・写真
SIGMA dp Quattro

SIGMA dp Quattroの突然の発表

今週、SIGMAから突然DPシリーズの最新作「SIGMA dp Quattro」が発表されました。
フィルムライクな多層構造ですべての光情報をそのまま取り込める世界唯一のセンサー、Foveon。独自の画像生成プロセスがもたらす圧倒的な解像感、豊かな階調と色、立ち上がるような実質感あふれる像質は、まさに「フルボディ」。

SIGMA dp Quattro 発表|株式会社シグマ
“独自の画像生成プロセスがもたらす圧倒的な解像感、豊かな階調と色、立ち上がるような実質感あふれる像質は、まさに「フルボディ」”、正直「フルボディ」が何を意味するのかよくわかりません。よくわかりませんが、なんだかすごそうです。

さて、今回のSIGMA DPシリーズから、名前が少し変わっています。公式サイトの「dp Series | カメラ | SIGMA GLOBAL VISION」を見てもわかる通り、ロゴが「DP」から「dp」へと小文字に変更になりました。また、「dp」に続く文字も、前回の「Merrill」から「Quattro」へと変更になっています。

新センサーQuattro

この「Quattro」は、新しい方式のセンサー構造により、名付けられました。
SIGMA dp Quattro
新センサーでは、新たな3層構造1:1:4を採用。輝度情報はトップ、色情報はトップ、ミドル、ボトムの3層で取り込み、Foveonセンサーならではの持ち味はそのままに、さらなる高画質を追求。解像度(従来比30%アップ)とノイズ特性を向上させ、高画素化に伴うSN比の悪化を抑えられるだけでなく、忠実な色再現を行うための膨大なデータ処理の高速化にも成功しました。画質には一切の妥協なく、超高解像とノイズ特性改善を可能にする新センサーのジェネレーションネームは、「1:1:4」ソリューションにちなんで「Quattro」と命名しました。
今までのFoveonセンサーは、3層構造のセンサーから1:1:1で情報を取り出して、フルカラー画質を実現できることに誇りを持っていました。今回の新しいFoveonセンサーである「Quattro」は、1:1:1で情報を取り出すのをやめ、1:1:4で情報を取り込んでいます。ここから、「Quattro」という名前が付けられています。

Quattroにした意味は?

1:1:1をやめて、1:1:4で情報を取り込む意味は?というと、去年書いた「SIGMA Photo Pro 5.5でモノクローム現像を極める1」が参考になります。3層構造のFoveonセンサーは、実は1層目はコントラストが高くシャープな画像が取り出せるものの、光の減衰する2層目、3層目ではノイズが多くなってしまうという特性がありました。2層目、3層目の情報が正確に取れないとなると、データ豊富な1層目の情報を生かせません。その結果、明るいところでは良い写りなのに、暗くなってくるとイマイチというDPシリーズの特徴がありました。

各層に完璧な光が到達できれば、1:1:1の方が理論上良い画質になるはずです。ただし、実際にDPシリーズを使ってみると、完璧な光が到達することは難しく(光の問題も、レンズの問題も)、安定性に欠ける写りでした。これを解決するために、今回の「Quattro」では、1層目は20MPに増やし、2層目、3層目は4.9MPに減らしています。これにより、2、3層目の受光面積が増え、情報が安定し、1層目の情報をより生かせるようになっているのではないかと想像されます。あくまで想像なので、実際にサンプルを見たり自分で撮影してみたりしないと、新しい1:1:4の方が写りが良いのか、今までの1:1:1の方が良いのかはわかりません。画素数はMerrillの16MP*3の4800万画素から、Quattroの20MP+4.9MP+4.9MPの約2900万画素となりました。画素数が減ったことと、処理エンジンが新しくTRUE IIIエンジンになったことによって、かなり処理は速くなっていると思われます。

ボディ形状もかなり斬新!

「SIGMA dp Quattro」は、センサーだけではなく、ボディ形状も斬新になりました!
SIGMA dp Quattro

このボディを一目見たとき、思わずLynxを思い出しました。
SIGMA dp Quattro

携帯ゲーム機のように横長のボディは、通常のカメラとは異なるデザインです。前機種のMerrillでは、ややボディが分厚く、グリップがないのが少々残念という思いがありました。右側にもっと大きなバッテリーを入れて、そのスペースをグリップ代わりにしつつ、バッテリー寿命も延ばしてくれれば良かったのに…と思っていました。それが今回のQuattroでは、ボディが大幅に薄くなり、背も低くなり、代わりに右側へと大きく長さが伸びました。これの意味するものはなんなのか…実際にカメラを握ってみないと判断できません。

SIGMA dp Quattroを見てきた!

ということで、本日横浜で開幕の「カメラと写真映像の情報発信イベント CP+2014」に、プレミアムタイム(プレミアムな人は10時から、一般の人は12時から入場可)に忍び込んで、一足早くSIGMA dp Quattroを見てきました!

これがSIGMA dp Quattroの実機(開発途中のデモ機)です!
SIGMA dp Quattro

これがdp1 Quattro。
SIGMA dp Quattro

これがdp2 Quattro。
SIGMA dp Quattro

これがdp3 Quattro。
SIGMA dp Quattro


初めて見た感想としては、とにかくフードがデカい!
本当は、重量感や握り心地をすぐにチェックしたかったのですが、触るにはもう少し時間がかかりそうです。これから列に並んで触ってみます。
実写サンプル等も含めて、今後の展開が期待されますね。


追記:列に並んでクアトロを握ってみました。

SIGMA dp Quattro

あれっ、イメージと全然違う…。
もっと親指全体が引っかかるグリップかと思ったら、違いますね。親指の先で引っ掛けるような感じです。意外とグリップがでかいです。
シグマの人に聞いてみたところ、人によって親指をどこに持っていくかは違うみたいです。
もう少しdp Quattroを触った感想について、次の記事に書こうと思います。


追記Sigma dp2 Quattroを握ってみた感想