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Acerのタブレット「Iconia W4-820」レビュー2

2013年12月13日 パソコン(PC)
Acer ICONIA W4-820


前記事の“Acerのタブレット「Iconia W4-820」レビュー1-比較編-”からの続きです。今日発売されたエイサーのWindows8.1搭載8インチタブレット「Acer ICONIA W4-820/FH」のレビューです。

購入動機は前回の通りで、無事発売日に届いたIconiaの箱を開けてみました。日本語記載のある説明書と、「Iconia W4」と書かれたタブレットが出てきました。Iconiaの読み方は、イコニアではなくて、アイコニアです。
Acer ICONIA W4-820


中身はこの通り。Microsoft Office Home & Business 2013、USB充電アダプタ、microUSBケーブル、図書券525円(eBook)、USBメス-microUSBオスケーブル、説明書/保証書類。Joshinで購入したので、Windowsストア5000円ギフトカードは付いていませんでした。
Acer ICONIA W4-820


「Iconia | W4」と書かれた保護フィルムを剥がしてみました。端の方に、フィルムに付いていた糊が少し残りました。
Acer ICONIA W4-820


Windowsボタンは下部に。このラインが少し段差になっているデザインです。横向きにして左手で本体を握っているときに、ふいに親指でWindowsボタンを押してしまわないように、段差を付けるというこだわりようです。
Acer ICONIA W4-820


上には、「acer」のロゴとインカメラ。
Acer ICONIA W4-820


上面には、電源スイッチ。
Acer ICONIA W4-820


側面は、MicroSDスロットとMicroHDMI出力端子と音量スイッチ。他のタブレット端末だと、MicroSDスロットが付いていなかったりしますが、Windowsタブレットなら普通に付いています。管理ソフトも必要なくて、Windowsエクスプローラから簡単に扱えます。
Acer ICONIA W4-820


こちらの側面には何もなし。
Acer ICONIA W4-820


底面には、MicroUSB端子とイヤフォン端子と、ステレオスピーカー。スピーカーに手を抜かず、ステレオで搭載されています。
Acer ICONIA W4-820


背面。500万画素のカメラが付いています。こちらにも少し保護シートの糊が残りました。
Acer ICONIA W4-820

Iconia W4-820の重さ

Iconia W4-820を持った感じは、「ズッシリ重くもないし、軽くもない」といった印象を受けました。前回の比較記事で書いたように、エイサーのICONIA W4-820/FHは約415グラムです。東芝のdynabook Tab VT484は約445グラムです。東芝だと、ちょっと重く感じるかもしれません。逆に、レノボのMiix2 8は約350グラムなので、軽さを体験できそうです。

質感については、安いので値段通りかなり安っぽいのかと思っていたら、意外と悪くない質感でした。シルバーの色合いも好きです。重さや質感は問題無さそうです。

Iconia W4-820の電源ON!

いよいよ、Iconia W4-820の電源をオンにします。オンにする前に、充電ケーブルを挿せと書いてあったので、挿してから電源をオンにしました。
Acer ICONIA W4-820


何度もやって慣れているWindows8系の初期設定を済ませました。Windows8.1のソフトウェアキーボードやタッチ感は悪くないです。簡単に打てました。
Acer ICONIA W4-820


しばらくPCのセットアップ待ち。
Acer ICONIA W4-820


そして、いきなりWindowsデスクトップ画面!他のWindowsマシンで使っている自分のアカウントを登録したので、ある程度の設定が受け継がれているのかもしれません。Windows8.1で追加されたいきなりWindowsデスクトップ画面が出てきて驚きました。acerソフトのインストールを促されました。
Acer ICONIA W4-820


Windows8.1のスタート画面にも移動できます。タッチパネル操作なら、こちらのWindowsストアアプリの方が使いやすそうです。見渡したら、楽天のアプリが入っていて、すぐに削除しようと思いました。
Acer ICONIA W4-820


iPhone5の大きさと比べてみました。iPhone5の縦の長さと、Iconiaの横の長さが同じくらいです。8インチタブレット、いいサイズ感です。
Acer ICONIA W4-820

Iconia W4-820の充電

Iconiaは前機種のW3からW4になって、USB充電対応になりました。嬉しかったのは、USBメス-microUSBオスケーブルも付属していたことです。別途購入する必要があると思っていただけに、付属していて買わずにすみました。
Acer ICONIA W4-820

本体の充電は、microUSB-USBケーブルでアダプタにつないで充電します。この前、「バッファローの4ポートUSB充電器BSMPBAC02レビュー」を書いたのは、このタブレットにも使えると思っての購入でした。試してみたところ、問題なく充電できました。

モバイルバッテリーはやっぱりこのサイズが最高」で書いたパナソニック製のモバイルバッテリーからの充電も試してみました。こちらは出力が足りず、Windows上で「充電中」の表記になりませんでした。もっとパワーのある2A出力対応のモバイルバッテリーでないと、Windowsタブレットは充電できないようです。

Iconia W4-820の液晶品質

気になっていたディスプレイの品質をチェックしてみました。

iPhone5と比較すると、少し黄色く、鮮やかさは控えめなようです(液晶の明るさの違いと撮り方の問題もあるので参考までに)。色温度や彩度を変えたい場合は、Windows側で変更すれば良いと思います。初期設定でも、発色が自然でいいと思います。青白い液晶だと目が疲れてしまいますので。
Acer ICONIA W4-820


IPS液晶かどうかチェックしてみます。ドスパラのタブレットが偽IPS液晶だった事件もあったので、上や横から覗いて視野角をチェックすれば、IPSかどうかがわかります。まずは横から。場所によって変色することもなく、きれいに見えます。
Acer ICONIA W4-820


今度は上から。明らかにTNパネルではなくIPSです。きれいに見ることができます。
Acer ICONIA W4-820


今回、縦と横を切り替えてみて、iOS端末やAndroid端末と比較して、縦横の切り替えが遅いことに気が付きました。これは端末の性能ではなく、Windowsのアニメーション処理の問題でしょう。

Bluetoothキーボードを接続

タブレットにはキーボードが付いていなくて、長文を打つのが大変です。そこで登場するのがBluetoothキーボード。「任天堂のポケモンタイピングDSを手に入れて、iPhone/iPadのキーボードに!」、「今、iPhone等で使える任天堂製のBluetoothキーボードが安い!」で手に入れていた任天堂製のBluetoothキーボードを接続してみることにしました。

Bluetooth設定の画面を開き、キーボードのFnキーを押しながら電源オン。ペアリングを許可して、数字を打ち込んで、ペアリング完了です。
Acer ICONIA W4-820

メモ帳を開き、平仮名を打とうとすると…打てない…。

全角/半角キーを押しているのに、反応しません。言語の設定からMS-IMEを設定すると、ローマ字入力と変換ができるようになりました。普段ATOKを使っていてMS-IMEを削除していたので、その設定が引き継がれていたのかもしれません。
Acer ICONIA W4-820

Bluetoothキーボードの打ち心地は良好でした。ラグなどもなく、快適に文字入力できました。

iPhoneとペアリング

IconiaにはSIMカードを挿せないので、無線LANルーターやペアリングなどでインターネット接続することになります。家では無線LANですぐ接続できました。外出する時用に、iPhone5とのペアリングテストもしてみました。

インターネット共有をオンにして、Wi-FiでIconiaと接続。簡単にペアリング成功しました。
Acer ICONIA W4-820

この前試した「テザリングがWi-Fiでつながらないときは、Bluetooth接続!」の方も試しておこうかと思って、Bluetoothでのペアリングも試してみました。ところが、こちらのBluetoothペアリングはうまく接続できませんでした。やり方が間違っていたのかもしれません。また今度やり直してみます。

処理速度

BayTrail-Tに進化したAtom Z3740だけあって、処理速度は速いです。Webブラウジングで引っかかって待たされるようなこともなく、快適に閲覧できました。
Acer ICONIA W4-820

重い処理はまださせていませんが、この速度なら問題無さそうです。それよりも、搭載メモリが2GBなので、メモリをたくさん消費するアプリケーションでの速度低下が気がかりです。もしタブレットで、重い画像処理や動画編集などをする場合は、よけいなアプリケーションは落としておいた方が良いかもしれません。タブレットでそんな重い処理をする人がどれくらいるのかはわかりませんけど。

デスクトップアプリケーションの操作性

8インチで1280*800の解像度。この大きさでWindowsデスクトップアプリケーションをタッチ操作しようとすると、けっこうタッチしづらいです。マウスが欲しくなります。タブレット用のユーティリティソフトなどはまだ探したことがなかったので、これから便利そうなマウス代わりのソフトを探してみます。

本格的に操作するなら、無線マウスと無線キーボードをつなぎ、さらにMicroHDMI出力ポートから液晶ディスプレイやテレビに接続すれば完璧です。持ち運べるWindowsPC本体、という使い方もWindowsタブレットならできます。

まとめ

ということで、Acerの8インチWindows8.1タブレット「Acer ICONIA W4-820」は、上々の出来でした。IPS液晶搭載で、処理もなかなか速いので快適に使えそうです。WindowsとOfficeが付いていて4万円程度なら、かなりコストパフォーマンスは高いです。省エネ性はまだ試していませんが、10時間バッテリーが持つそうなので、1日持ち歩いても大丈夫そうです。モバイルバッテリーも持ち歩けば完璧です。今後はWindowsのノートPCを持ち運ぶより、こちらのタブレットWindowsマシンを持ち歩く人も増えるかもしれません。そうすれば、iPadやAndoroidタブレットの代わりにもなりますからね。Windows好きな人にはかなり良い製品だと思います。


追記1WindowsタブレットでAndroidでドラクエ?
追記2Acer Iconia W4-820用純正ケース「W4-Cover」を買った
追記3タブレットで使えるmicroUSBハブを買った
追記4ANKER Astro M2 7800mAh レビュー
追記58インチWindowsタブレット雑感
追記6Acer「Iconia W4-820」のチラつき不具合が直った!