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α7Rのタイムラグは、安価なα7より8倍以上ある!遅い…

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2013年11月25日 カテゴリ:カメラ・写真
カメラ雑誌に、α7Rα7のAF&レスポンス比較が載っていました。

α7RのAF方式はコントラストAFのみで、α7はファストハイブリッドAF。それは仕様として、ソニー公式サイトにも書かれている周知の事実です。

衝撃的な事実が載っていたのは、レスポンスの項目です。
α7とα7Rのタイムラグ

α7Rのタイムラグは、なんと約170ms!
α7のタイムラグは、高速な約20ms!

驚くべきことに、α7Rのタイムラグは、α7より8倍以上あったんですね…。

レリーズタイムラグについて

旧NEXシリーズのNEX-5Rのレリーズタイムラグは0.02秒です。これは、ソニー公式で発表されています。CAPAの計測によると、フルサイズのα7でも同等のレリーズタイムラグ0.02秒を達成しているようです。

個人的には、α7のレリーズタイムラグはもう少しあるのかと思っていました。「α7レビュー1 - 唯一シャッターだけがややイマイチ」でも書いたように、α7のシャッターストロークが深く、まだうまくシャッターが押せないために、ラグが発生しているような状況です。半押しから全押しに行くまでが長いので、たとえば全押しするのに0.05秒くらいかかってしまうと、0.02秒の高速なレスポンスが台無しになります。α7はシャッターストロークが長く、垂直に押すタイプのシャッターなので、もう少し訓練が必要そうです。もっと素早くシャッターを押せるように自分が慣れないといけません。そうすれば、α7でも0.02秒の高速レスポンスが得られるようです。

一方、高級なα7Rのレリーズタイムラグは0.17秒。これは相当遅いです。格安入門用一眼レフでさえ、もっとずっと速いです(遅くても0.11秒くらいが一般的)。0.1秒を超えてくると、明らかにレスポンスが悪くなってきます。中級機なら、0.06秒くらいです。プロ用だと0.04秒台で、かなり高速です。それに比べて、ソニーのハイスペックモデルのα7Rが0.17秒というのは、衝撃的な遅さでした。

レリーズタイムラグが0.17秒とは、シャッターを押してから0.17秒も経っている世界しか撮れないということです。ラグが長ければ長いほど、自分の意図した写真が撮りにくくなり、気持ちよい撮影ができなくなります。
余談になりますが、新型ロケット「イプシロン」の打ち上げが中止になったのは、0.07秒のタイムラグが原因でした。格闘ゲーマーはこのニュースを聞いて、「4フレームも遅れるのか、致命的だな」と発言したそうです。α7Rのタイムラグは0.17秒です。格闘ゲームで言うと約「10フレーム」分になります。ラグラグだと言われてしまいそうです。全然関係のない話ですが。

表示ラグについて

また、ミラーレス一眼の場合は、ファインダーやモニターの方にも少しラグがあります。

光の速さで確認できる一眼レフの光学ファインダーは、実質ゼロのタイムラグです(光の速さを感知できる人なら、一眼レフでもラグはあるということになりますが、そんな人は普通いません)。

ミラーレス一眼の場合は、構図確認として一般的に背面液晶モニターかEVFを利用します。イメージセンサーがとらえた画像を内蔵CPUで処理し、モニターに映し出すまでにラグがわずかに発生します。処理タイミングや表示タイミングも関わってくるため、一眼レフのような実質ゼロのタイムラグというわけにはいきません。大きすぎるラグがあるカメラはあまり売られていませんが、α7Rにもわずかに表示ラグがあすはずです。レリーズタイムラグの0.17秒に比べたら誤差みたいなラグでしょうけれど。

ミラーレス一眼の場合は一眼レフの場合と違って、「レリーズタイムラグ+表示ラグ」が実質のラグだったりします。肉眼でも同時に確認している場合があったり、表示ラグを一切メーカーが公表していないこともあって、実質のラグはわかりにくいものとなっていますけれど。

もしこんな比較表が一つあったら

ソニーの公式ページに、このような比較表を一つ追加してみたら、ユーザーはどう感じるでしょうか。

レリーズタイムラグ AF 連写
α7R 0.17秒 コントラストAFのみ 1.5コマ/秒
α7 0.02秒 ファストハイブリッドAF
(コントラストと位相差のハイブリッドAF)
2.5コマ/秒

レリーズタイムラグのあまりの遅さに、α7Rの購入を控える人も出てくるのではないかと思います。重要な情報を載せないのは、あまりユーザー思いのメーカーではないような気がします。情報を開示して、理解してもらった上で購入してもらうのがベストではないでしょうか(理想論ですが)。



さて、今回のレリーズタイムラグはソニー公式の発表ではなく、月刊CAPAの計測値として月刊CAPA 2013年 12月号に載っていました。
CAPA

今月号の月刊CAPAは、マルチ・ラッピングクロス付き!」なので、気になる人は実際に雑誌を買ってみてください。
12月追記
今月号のカメラ雑誌に、ソニー開発者のコメントが載っていました。
それによると、α7のレリーズタイムラグは20ms、α7Rのレリーズタイムラグは190msだそうです。
α7とα7Rで、実際には9倍以上の差があるようです。

α7Rとα7のAFの差、というか、ファストハイブリッドAFによる位相差AFの効果については、個人的な感想を次の記事にでも載せようかと思います。


追記1α7のファストハイブリッドAFによる位相差AFの効果
追記2α7レビュー2 - ISO感度別ノイズテスト
追記3ソニーα7、NEX-5R、RX100のサイズ比較、画像比較