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Windowsは時間にゆとりのある人しか使えないのか

2013年07月26日 パソコン(PC)


成蹊大学の塩沢教授が「時間にゆとりのある人しかWindowsって使えないですね」と発言した一連のツイートが話題を集めています(塩沢教授と言えば、SIGMA DP フォトギャラリー | 株式会社シグマにも載っていたりします。他にMacの連載記事も執筆しているようです)。詳しくは、下記ブログにまとめられています。

「いまオンラインでしゃべっている人が自宅のVAIOを立ち上げたら、起動するして使えるようになるまで5分かかった。信じられない。Macなら最初から起動しても12秒、ふだんはiPhoneと同じようにゼロ秒。」などと書かれています。

気になるのは、「Windowsは時間にゆとりのある人しか使えないのか」ということです。Windows PCは起動と終了が遅いらしいということを聞いて、塩沢教授の「Windowsユーザーってよほどゆとりのある生活なんだろうなぁ」という発言につながっているようです。

さて、本当にWindowsは遅いのでしょうか。
Windowsは時間にゆとりのある人しか使えないのでしょうか。


ということで、データがあれば、Windowsが遅いかどうかはわかります。

以前のWindowsは、使っているうちに起動がどんどん遅くなるという欠点がありました。みんな実感あると思います。

Windowsが遅くなる主な原因は、PC内にゴミがたまっていくことです。使っているうちに、ファイルの断片化、不要なレジストリ、不要なスタートアップファイル、ディスクエラーなどが発生し、起動が遅くなります。デフラグしたり不要なファイルなどを削除すれば、起動して使えるようになるまで5分もかからないのではと思います。自分でも、過去使い込んだWindows PC(HDD使用)は、起動して安定するまでに3くらい分かかることはありました。それ以上、起動に10分もかかるようでは、異常です。でも普通に使えるまでに3分かかるのはたしかに遅いです。

そこで登場するのが、今一番新しいウィンドウズ「Windows 8」です。

Windows 8なら、最初から起動しても5〜6秒で使えるようになります!


詳しくは、[PR]これが新世代のWindows!Windows8体験モニターレビューのときにも書きましたが、Windows 8には「UEFIブート」という機能が備わってます。これにより、今までのWindowsとは全く次元の違う「5〜6秒で起動」が実現しています。正直、速いです。

去年上の記事を書いた後、「これは速い!デスクトップPCにもWindows 8をインストールしよう!」と思って、すぐにWindows 8 Pro アップグレード版をダウンロード購入しました。期間限定3300円でした。

そして、いざデスクトップPCにWindows 8をインストールしようと思って、情報を調べているうちに、あることに気が付きました。「UEFIブートはマザーボードが対応していないと使えない!」ということに。

まぁせっかく買ったので、Windows 8をデスクトップPCにインストールしました。そして約半年が経ちました。Windows 8には概ね満足しています。今、Windows デスクトップPC(SSD使用)が安定して使えるようになるまでの起動時間を計測してみたところ、約1分でした(高速スタートアップの影響を受けないよう、再起動からの時間を計測しました)。まずまず速いです。iPhoneだって、完全シャットダウンからの起動には時間がかかりますからね。

じゃあ、「Windowsを使っていると、起動に毎回1分かかるのか」という疑問に対しては、「スリープ」または「ハイブリッドスリープ」が解決してくれると答えられます。スリープ(ハイブリッドスリープを含む)が正常に使えれば、Windows PCの起動だって数秒です。以前のスリープしか使えない時代のWindowsだと、スリープ中に停電等が起きるとアウトでしたが、今はハイブリッドスリープが使えるのでデスクトップPCでも安心してスリープが使えます。

みんなもっとスリープ(ハイブリッドスリープ含む)をうまく使えるようになるといいと思います。あるいは、UEFIブートに対応しているWindows 8 PCであれば、最初から起動しても5〜6秒です。なぜか失敗作の烙印を押されているWindows 8ですが、けっこう進化している部分もあるんです。

ということで、Windowsは時間にゆとりのない人でも使えます。

こうやって書くと、Macは時間にゆとりのない人しか使えないみたいに感じてしまいますね。


というか、時間にゆとりがあろうとなかろうと、Windowsでしかできない作業があればWindowsを使うし、Macでしかできない作業があればMacを使います。どちらでもできるのであれば、好きな方を使います。時間にゆとりがあるかないかは関係ないです。インターネットに接続してウェブサイト等をチェックするだけであれば、すでにスマホやタブレットを使うのが主流になってきています。常に新しいMacやWindowsに買い換えるわけにもいかず(教授なら可能なのかもしれませんが…)、PCに使い道のない人も多いので、これからのPC利用はより「作業」としての意味合いが濃くなっていくのではないかと思います。時間にゆとりがあっても、Windowsに触らない人は増えていきそうです。

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