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【オススメは?】Googleリーダーファンのみんなー、乗り換え先はもう決めたー?

2013年07月08日 雑記
7月2日に終わってしまった「Google Reader」。

Googleリーダーが終了すると発表されたときも「ウソでしょ?」と思っていたし、Googleリーダー終了の日時が近づいてきたときも「いやいや、ウソでしょ」と思っていたし、Googleリーダーが終了して6日経った今でも「いや、何かの間違いでしょ…」と思っている、そんな真のGoogleリーダーファンの自分がここにいます。

Webサービスが終わる理由

大体、Webサービスが終わるときというのは、
・最初は興味本位のユーザーが登録して会員は増えたが、すぐに過疎化して、最終的にWebサービスが終わった。
・ある時期までは人気があったが、飽きたり他のもっと便利な代替サービスが現れて過疎化して、最終的にWebサービスが終わった。
・最初から人気がなく、ずっと過疎で、最終的にWebサービスが終わった。
・違法だったので終わった。
というようなパターンがほとんどで、違法サービスを除けば、最終的には「過疎」が原因でWebサービスが終わります。大多数に支持されていて、人気のまま終わることはほとんどありません。実際、Webサービスが終わる頃には、定期的に利用しているユーザーはもうほとんどいなくなっていて、「終わるのも当然」という雰囲気になっています。初期からいるコアなユーザーだけが、そのコミュニティを壊されてしまうことに反発しますが、大多数は「終わるのも当然」と納得していることがほとんどです。

小さなWebサービスであれば、運営者が飽きたとか、お金がなくなってやめたとかの理由もありえます。大きなWebサービスであれば、「人気はあるけれど、お金がなくてやめた」という理由はほとんどありません。大きなWebサービスで人気があれば、資金を集めることが可能だからです。

Googleリーダーが終わってしまった原因はGoogle+?

さて、Googleリーダーを振り返ってみると、「過疎」が原因だったのだろうか、という疑問が残ります。確かに新規ユーザーはあまり増えていなそうな雰囲気でした。でも、「飽きたり他のもっと便利な代替サービスに移行した」という雰囲気はありません。昔からのユーザーが、昔と同じように定期的に利用していたと思われます。TwitterやFacebookを代替サービスととらえる人もいますが、Googleリーダーファンから見れば、それらは全く代替サービスにはなりえません。

だから自分の中で、「Googleリーダーはまだ終わるはずがない」と思っていただけに、7月2日に本当にGoogleリーダーが終わってしまって残念です(まだ信じられません)。

GoogleがGoogle Readerを終了させたのは、おそらく、「Google Readerは儲からない&Google+を流行らせたい」のコンボ技が原因だと思われます。憶測ですが、Google+のせいです。GoogleはGoogle+を流行らせるために、けっこう強引なことをやっている最中なので、Googleリーダーもそのあおりを受けたのではないかと想像しています。

Googleリーダーが終了してから次にすべきこと

さて、真のGoogleリーダーファンが、Googleリーダーが終了してから次にすべきことは?と言えば…

そう、Googleリーダーに似ているRSSリーダーサイト探しです。

Googleリーダーがなくなったことにいつまでも悲しんではいられません。Googleリーダーに似ているRSSリーダーサイトを探す必要があります。心機一転、全く別のRSSリーダーサイトを探す手もありですが、真のGoogleリーダーファンなら、Googleリーダーに似ているRSSリーダーサイトを探すべきです。

幸い、Googleリーダーに登録していたRSSのデータは、テイクアウトが可能です。まだ持ち出していない人でも、Google Readerのページから、7月15日まではテイクアウト可能です。ここからzipファイルをダウンロードすれば、その中に「subscriptions.xml」というファイルがあって、RSSデータとカテゴリ情報一式が登録されているデータが手に入ります。これさえ持っていれば、いつでも他のRSSサイトに引っ越せるというわけです。このファイルに対応していないRSSリーダーサイトは、その時点で候補から外してしまいましょう。

Googleリーダーが終わる前から、そして、終わってから。ずっと、乗り換え先のRSSリーダーサイトを探していました。候補先はすでに絞ってあります。でも、まだ完全には決まっていません。なぜならRSSリーダーは、デザインや操作性の他に、安定性やスピードも求められているからです。2〜3日で結論は出せません。また、他のRSSリーダーサイトも、Googleリーダーが終わってから急ピッチに改造を進めているところも多く、まだまだ安定していないのが現状です。

ということで、今までに試した中でGoogleリーダー乗り換え先のRSSリーダーサイトをあげておきます。

Googleリーダー乗り換え先のRSSリーダーサイト候補

livedoor Reader

真のGoogleリーダーファンがGoogleリーダー乗り換え先として全く使えないのが、日本人に人気の「livedoor Reader」。Googleリーダーとは、思想が根本的に違いすぎるRSSリーダーです。特に、「カテゴリ別にRSSを分けて、新しい順、あるいは古い順に一気読み」という使い方ができないので、いくら人気でも全く乗り換えられません。Googleリーダーとは決別して、心機一転別の操作方法を試してみたい人なら使えるかもしれません。

Feedly

Googleリーダーの終了を受けて今一番人気なのが、「Feedly」。FeedlyのCloudサービスが始まるまで待って、Googleリーダーのデータをインポートして使ってみました。結果は…カテゴリはGoogleリーダーのものを引き継げるし、表示も似たようなものを選べる、サイドバーはオシャレだし、スマホ対応もいける…。でも違う。ところどころ、なんかGoogleリーダーと違う。そういうところが気になってしまうのがFeedly。表示形式を変えると画像が出てきたり出てこなかったり、メインコンテンツのコントラストが低くて見にくかったり、ちょっとした細かい違いがどうしても気になってしまいます。Feedlyしかなければ、CSSをいじってデザインをカスタマイズして使いますが、他にも自分の納得のいくRSSリーダーサイトを試したみた方がよさそうな使い勝手です。でも候補です。

Curata Reader

倉田さん?Curata Reader?と気になって登録してみたのが、「Curata Reader」。Googleリーダーからの乗り換えもできて、カテゴリもそのまま表示可能です。デザインはシンプル。でもシンプルすぎて、物足りないかなぁというのがCurata Reader。

THE OLD READER

いろいろRSSリーダーを試す中たどり着いたのが、「THE OLD READER」。デザイン、操作性、挙動…。「そうそう、俺が求めていたのはこれだったんだ!」と思い知らせてくれるのが、THE OLD READER。デザイン、操作性、挙動、完璧です。真のGoogleリーダーファン納得の作りがTHE OLD READERです。Feedlyにはなかった手応えが確実にあります。じゃあ、THE OLD READERで決定かというと、すでに言ったように「RSSリーダーは、デザインや操作性の他に、安定性やスピードも求められて」いるわけです。いくら見栄えが良くても、新着記事が表示されるまでに、たとえば「ブログが更新されてから3日後」とかでは使い物になりません。こればかりは、実際に使っていく中で確かめていくしかありません。安定性やスピードを確かめもしないで、「○○最高!オススメ!」とか言ってるニュースサイトやブログは信用なりません。お前本当にRSSリーダーサイト使ってるのか、と突っ込みたくなります。

で、実際にTHE OLD READERの安定性とスピードはどうかというと、今月に入ってからすでに何度かサービスがダウンしていますし、データ取得も遅めです。記事をスクロールしていって、次の記事を読み込むタイミングも遅めのように感じます。自分の中で、まだ試用を続けています。

AOL Reader

「THE OLD READER」を初めて使ったときは、「これだ!」と思ったものの、まだまだRSSリーダーサイト探しはストップさせていません。そんな中発表されたのが「AOL Reader」です。サービスがスタートしてすぐ登録したので、すぐに使い始められました。AOL ReaderはまだBETA版で、細かいところにバグも見受けられます。それでも、操作性や挙動はGoogleリーダーとほとんど同じで使いやすいです。データをインポートして、カテゴリ別に一気に読めます。右にバナーが表示されているのだけが少し邪魔なところですが、Feedlyだって右にムダなスペースが存在しているので表示幅としては同じようなものです。「THE OLD READER」を使ったときにはこれで決まりかと思いましたが、AOL Readerが伏兵として新規にサービスを立ち上げて、そして一気に他を抜き去りそうな勢いです。今のところ、安定性・スピードでTHE OLD READERを上回っているように感じます。

乗り換え先候補まとめとカスタマイズ

ということで、Googleリーダー乗り換え先候補は、最初は「Feedly」が良さそうだと思ったもののそれほど良くはなくて、次に「THE OLD READER」が完璧かと思いきや、「AOL Reader」がその上を行っていそうだというのが今の状況です。まだベータ版だったり、サービスの安定性の先が見えていない状況なので、どれか一つに絞り込めてはいません。上記3つを並行試用して、動作チェックを行っている状況です。

自分がRSSリーダーに求めている機能は、カテゴリ別に表示できること、マウスホイールスクロールするだけで既読にできること、「j」「k」キーによる前後記事の移動、未読件数の表示、全記事既読化、新しい古い順の並び替え、LIST・FULL切り替え表示…などなどです。上記3サイトはすべて満たしてくれているので、Googleリーダーからの乗り換えでも使いやすいです。あとは安定性、スピード、デザインですね。

「THE OLD READER」はデザインで満足していますが、他の二つは満足していません。Googleリーダーの時も、自分でCSSをカスタマイズして設定していましたし(アップデートでムダな余白が増えすぎてしまったので、カスタムCSSでスペースを減らしていました)、どれか一つのサービスに絞ったらデザインをカスタマイズするかもしれません。Firefoxの場合、usercontent.cssをいじれば、RSSリーダーサイト内でのみ設定できるオリジナルのCSSを設定できます。userContent.cssは以下に記述します(Windows8の場合)。
C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Mozilla\Firefox\Profiles\プロファイル名.default\chrome\userContent.css
「Feedly」は挙動が何となく違うので設定する気になりませんが、「AOL Reader」のCSSを自分で設定したら、かなり使い勝手が良くなりそうな気がしています。

それから、RSSリーダーで画像を読みこむ場合、画像の直ダウンロード回避を設定した方が便利です。リファラチェックで、画像読み込みを拒否しているブログサービスがあるからです。Firefoxの場合、RefControlというアドオンをインストールして、リファラ偽装すると便利です(詳しくは、Googleリーダーでfc2.comの画像を表示させる方法参照)。

結局オススメは?

Googleリーダーの代わりのRSSリーダーサイトを、今すぐオススメできる状況にはまだなっていません。そもそも7月2日のGoogleリーダーが終了する寸前までGoogleリーダーを使っていたので、やっと傷心から立ち直って、この記事を書けたところです。今は「Feedly」、「THE OLD READER」、「AOL Reader」を並行利用して使い勝手を確かめているところです。日に日に「AOL Reader」の評価が自分の中で高まってきていますが。

実は「Googleリーダー復活しないかなー?」と、まだ心の隅で思っています。Googleリーダーのデータを持ち出せるのは7月15日までなので、それまでにしっかりとデータをダウンロードして保存しておきましょう。7月16日になったら、もうGoogleリーダーのことは忘れることにします。そして新しい代替のRSSリーダーサイトを使っていくことにします。Googleリーダーさん、今までありがとう。そしてさようなら。