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SIGMA 35mm F1.4 DG HSMレビュー2-絞り値別画質チェック-

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2013年06月14日 カテゴリ:カメラ・写真


SIGMA 35mm F1.4 DG HSMレビュー1-外観編-からの続きです。評判の高いシグマ「35mm F1.4 DG HSM」の性能を、今回は絞り値別に画質チェックしてみました。

公式ページの「35mm F1.4 DG HSM|株式会社シグマ」によると、このレンズは、
高水準の芸術的表現を叶えるArtライン

シグマは、すべての交換レンズをContemporary、Art、Sportsの3つのプロダクトラインに集約します。その中でArtラインは、あらゆる設計要素を最高の光学性能と豊かな表現力に集中して開発、高水準の芸術的表現を叶えます。高度な要求水準を満たす、圧倒的な描写性能で、風景、ポートレート、静物、接写、スナップをはじめ、作家性を生かした写真づくりに適しています。作品世界をつくり込むスタジオ撮影や、建築、天体、水中などあらゆるジャンルでの表現にも応えます。SIGMA 35mm F1.4 DG HSMは、その一本目となります。
と説明されています。あらゆる設計要素を最高の光学性能と豊かな表現力に集中して開発、高水準の芸術的表現を叶えてくれるレンズだそうです。風景も静物も接写もスナップもOKだそうです。本当にそんなすごいレンズなのか、ずっと気になっていました。

というわけで、遠景と近景で、それぞれ絞り値を変えて画質チェックしてみました。
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遠景絞り値別チェック

まずは遠景画質のチェックからです。画像をクリックすると、等倍画像が表示されます。

注意:この遠景画質チェックは少し失敗してしまって、遠景と呼ぶには少し距離が近かったのと、日中にF1.4では明るすぎて露出オーバーしてしまいました。あとで撮り直そうと思っていたのですが、返却日が来てしまったのでもうレンズは返却してしまいました。ご了承ください。


■F1.4 1/8000秒 ISO200

まずは開放F1.4から。1/8000秒よりも速くシャッターを切ることはできないので、F1.4では他の画像と比べて半段近く明るい露出となっています。NDフィルターを付けてしまうと、色や解像度に悪影響を与える可能性があるため、こういうテストでは付けるべきではありません。曇りの日かもう少し日が落ちてから撮るべきでした。

画質を見てみると、さすがに開放F1.4で遠景を均一に写すのは難しいと感じますが、球面収差や軸上色収差の少なさは感じ取れます。周辺光量落ちはそれなりにあって、四隅が暗くなっています。露出が明るいのにもかかわらず、画面全体も暗めです。


■F2.0 1/6400秒 ISO200

続いて一段絞ってF2.0。被写界深度内に収まっていない部分も多いですが、かなりシャープになりました。周辺光量落ちの影響はまだ感じます。


■F2.8 1/3200秒 ISO200

もう一段絞ってF2.8。一気にキレキレの画像となりました。海の向こう側もきれいに写っていますし、手前側もきれいです。注目すべきは画像左下部分で、変に流れることもなく、なかなかうまく写っています。


■F4.0 1/1600秒 ISO200

F4.0。周辺光量落ちの影響もほとんどなくなり、画質も隅々までいい感じです。開放F1.4の広角レンズでありながら、像面湾曲もかなりうまく抑えられています。「風景にも使える」というシグマの説明は本当だったようです。


■F5.6 1/800秒 ISO200

F5.6。いいですね、言うことはないです。


■F8.0 1/400秒 ISO200

F8.0。ほぼ被写界深度にも収まって、完璧です。「中央の解像力はすごいけど、周辺は…」というレンズとはひと味違いました。開放F1.4の大口径レンズなのに、画面の均質性も高く、風景撮りにも使えるすばらしいレンズです。シャープで色もクリアで、安心して使えます。

近景絞り値別チェック

遠景に続いて、今度は近景でも絞り値を変えてチェックしてみました。遠景の解像が良くても、近景ではふわふわとして解像力の落ちるレンズもありますからね。このレンズはどうでしょうか。


■F1.4 1/2000秒 ISO200

まずは開放F1.4から。驚きのシャープさです!ピントの合っている中央上の木肌と左下辺りの葉っぱを見てみると、そのすごさがわかります。しっかり解像していて、これでF1.4か、と思わずにはいられません。すばらしいです。球面収差も軸上色収差もほとんどなくて、しかもシャープでコントラストも高いです。開放ではふわふわしてしまうレンズとは、まったく次元の違う写りです。


■F2.0 1/1000秒 ISO200

1段絞ってF2.0。四隅がかなり明るくなって、画面全体が明るくなったように感じます。開放での周辺光量落ちはかなり大きかったようです。上の写真だと、イメージ的に周辺光量落ちも歓迎ですが。露出を合わせる場合には、開放とそれ以外で明るさに注意した方が良さそうです。


■F2.8 1/500秒 ISO200

F2.8。開放からシャープだったので、近景では絞っても被写界深度合わせと周辺光量落ちの低減くらいの変化に抑えられています。理想的なレンズですね。


■F4.0 1/250秒 ISO200

F4.0。ボケ味について言及していませんでしたが、このレンズは口径食の影響が少なめで、ボケの形がレモン型のようになってグルグルした画像にならないところも良いところです。F4.0まで絞った場合でも、このシーンではボケもきれいです。


■F5.6 1/125秒 ISO200

F5.6。完璧すぎて言うことはありません。


■F8.0 1/100秒 ISO320

F8.0。被写界深度の調整という意味合いしか持ちません。完璧です。

まとめ

シグマ「35mm F1.4 DG HSM」は、「圧倒的な描写性能で、風景、ポートレート、静物、接写、スナップをはじめ、作家性を生かした写真づくりに適しています」という説明が本当かどうかずっと気になっていました。

今回試してみた結果、これは過剰表現ではなく、本当でした。遠景は絞れば完璧で、近景は開放からシャープでした。軸上色収差は極めて少なく、像面湾曲は抑えられていて、シャープでコントラストも彩度も高く、文句の付けようがないレンズでした。

次回はもっと、レンズにとって厳しい条件でシグマ「35mm F1.4 DG HSM」をテストしてみます。


続き【レビュー】SIGMA 35mm F1.4は、どんな条件にも耐えるスーパーレンズだった!




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