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【レビュー】ドコモのdtab、何気にこれ、すごくイイ!

2013年05月15日 iPhone・iPad・Android


先月発売されたNTTドコモの激安10.1インチタブレット「dtab」のレビューです。現在キャンペーン期間中で、9975円から購入可能なドコモのタブレットの実力はどれほどでしょうか。母の日に、ドコモのdtabをプレゼントしたので、初期設定をしたときの感想と合わせてレビューしてみます。

dtab本体の造りは上々

9975円から販売されているHuawei製のdtab。10.1インチの大型液晶端末でありながら、あり得ないほど安いので、最初は「安かろう悪かろう」ではないかと心配していました。

でも触ってみると、全然「安かろう悪かろう」ではないことに気づきます。

まずdtab本体の表側。左上に「docomo」の文字があってダサいことを除けば、標準的な形です。上部には、130万画素のインカメラが搭載されています。これでテレビ電話や自撮りが可能です。



dtab本体裏側。ここがもっとも手を抜いていない部分だと実感できる部分です。素材がなんと、アルミ!全面プラスチックではなく、継ぎ目の少ないアルミボディを採用して、高級感を高めています。また、スピーカーも手を抜かず、比較的音質の良いステレオスピーカー(ドルビーサウンド対応)を搭載しています。上部にあるメインカメラは、300万画素。激安品とは思えないこだわりが発揮されています。



電源ボタンとスピーカー音量ボタンとスピーカー。イイ造りです。



充電は、マイクロUSBで。USBは向きがわかりにくくて挿しづらいです。



dtab ACアダプタ01は、高出力の2Aタイプ。開閉式の自立スタンドも付属しています。

IPS液晶で見やすい10.1インチタブレット

公式のスペックには、「TFT液晶」と書かれていますが、dtabはIPSパネルです。広視野角でコントラストが高く見やすいです。



解像度は、1280×800のWXGA。iPad miniの解像度が、1024×768なので、それよりも広いです。安物タブレットに採用されているTNパネルと違って、こうやって斜めにしても見やすい液晶です。その分、目も疲れにくくなります。設定メニューから、色温度の変更も可能です。GPS搭載なので、地図アプリとの相性もバッチリです。

CPUはクアッドコアで快適

dtabは安価ながらも、1.2GHzのクアッドコアCPUを搭載しています。もっさり感もなく、気持ちよく動いてくれます。Android OSの成熟とCPUの進化で、もうタブレットやスマートフォンでもっさり感を味わう心配は少なくなってきました。

microSDスロット

iPadやNexusにはない、microSDHCスロットをdtabは備えています。写真や動画など、SDカードに入れて移動できるので便利です。32GBまで対応しているので、とりあえずAmazonで「Transcend microSDHCカード 32GB Class10 (無期限保証)」を買っておきました。

無線LAN

無線LANは、IEEE802.11a、b、g、nに対応していて、5GHz帯の無線LANが利用可能です。回線が混雑している環境では、5GHz対応だと嬉しいはずです。

我が家では2.4GHz帯で使用していますが、以前購入した中華PadのようにWi-Fiがブチブチ切れたりすることもなく、安定して使えています。

Bluetooth

安いタブレットではすぐ省かれるBluetooth機能。dtabには、Bluetoothが標準搭載されています。

つまり、「任天堂のポケモンタイピングDSを手に入れて、iPhone/iPadのキーボードに!」、「今、iPhone等で使える任天堂製のBluetoothキーボードが安い!」で書いた、このポケモンキーボード等が使えるというわけです。

USBホスト機能

dtabは、USBホスト機能を搭載しています。USBホスト機能付きのタブレットだと、タブレット端末でUSB対応機器が動くようになります。普通のマウスとかキーボードとか、USB機器全般が対応になります。

試してはいませんが、OTGケーブル タブレットPC用 ミニ micro 等を買って、USBハブをつなげば、マウス、キーボード、スピーカー、マイク、カードリーダー、USBメモリ、ワンセグチューナー等が使えるようになると思われます。microSD、Bluetoothに対応しているので、USBを使わなくても何とかなりそうですが、いろいろ機能が付いていて嬉しいですね。パワーさえ足りれば、外付けDVDドライブや外付けHDDも動くかもしれません。dtabをホストにして、スマートフォンなどの充電も可能かもしれません。

Google Playに公式対応。パズドラも動く

Androidタブレットを買うときに一番重要なのが、Google Playに公式対応しているかどうか。Amazon Kindle Fire HDなどはGoogle Playに対応していないので、それだけで購入候補にはなりません。以前購入した中華PadはGoogle Playに対応していて、パズドラはインストールできたものの、正常に動きませんでした。今回、dtabにもパズドラをインストールしてみたところ、何の問題もなく動きました。ついにうちの母親もパズドラを始められたというわけです。

入力方式は、50音順、手書き、音声入力など多彩

dtabの入力方式は、50音順、手書き、音声入力など多彩です。手書き入力を試してみたところ、「あいうえお」と書いて、しっかりと認識されました。キーボード入力が苦手な人でも使えそうなタブレットです。

docomo Palette UIから他のランチャーに変更して、普通のAndroidタブレットに

dtabの最初のメニューは、docomo Palette UIが採用されています。画面右側に常にdメニューが表示されるので邪魔です。



これは、無料のアプリをインストールすることで、自分好みのホーム画面にカスタマイズして解消できます。とりあえず、「Nova Launcher」を入れて、普通のAndroidタブレットにしてみました。

LINEの設定

LINEは携帯電話番号のあるスマートフォンでないと使えません。SMSが受信できないと、LINEアカウントを取得できません。

dtabでLINEを使うには、アメリカの携帯電話番号を無料で取得すればOKです。「HeyWire FREE Texting」という無料アプリを入れれば、簡単にアメリカの携帯電話番号をゲットできます。取得した携帯電話番号をLINEに入力して、SMSを受信すれば、LINEの会員登録完了です。

これで、dtabでLINEのメッセージや無料通話などを楽しめるようになりました。

dtabの通信費は無料ながら、家のWi-Fi回線でいろいろ楽しめます。外に持ち出すときは、iPhone5などのテザリング端末と組み合わせれば通信できます。

まとめ

本体価格9975円からと激安ながら、dtabは何気に「ほぼ全部入り!」です。スペック的には、現時点の最高性能をすべてかき集めたのではなく、そこそこのをすべてそろえた感があります。でも、Android4.1を動かすのであれば、これで十分です。

dtabは、10インチクラスのタブレットが欲しいドコモユーザーだったら、絶対に「買い!」です。ドコモユーザー以外の人だったら、前回の「母の日に、ドコモのdtabをプレゼントした」の方法を駆使して、うまく手に入れると良いと思います。2万円近く出したとしても、納得のできる価格です。ドコモの保証も付いていますし、この辺りが中華Padとの一番の違いだと思います。

ドコモのdtab、何気にこれ、すごくイイです!