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SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSMレビュー4-AF、手ブレ補正編

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2012年08月21日 カテゴリ:カメラ・写真
欧州の栄誉ある賞を受賞した「シグマ APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM」のレビュー第4回です。レビュー1-外観編レビュー2-シャープネス編レビュー3-ボケ味、色収差編に続き、今回はこのレンズのAF性能や手ブレ補正性能についてチェックしてみました。

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速くて正確なAF性能

APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSMをニコンD700に取り付けて、ピントを合わせてみてビックリ。「AFが速い!」。今まで使ってきたシグマのレンズの中でも、一番速く感じました。AF半押しでグッとピントを合わせにいって、最後の位置決めも速くて正確です。

シグマ 50mm F1.4 EX DG HSMシグマ 24-70mm F2.8 IF EX DG HSMは、最後のピント位置決めのところで「ククククッ」と行ったり来たりしてなかなかピントが合わず、やっと止まったと思ったらピント位置がずれていた、ということがあったりしました。このレンズの場合は、AFモーターにもパワーがあるのか、力強くピントが合って、AF合わせが楽です。もちろんAFを速くするためのレンズ設計があってのことで、シグマのAF性能は他の性能と同様、かなり進化しています。

AFが速くて正確なので、こんな風に飛んでいるカラスにもピントが合いました。

D700 SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM 1/1600秒 f/2.8 ISO200

コハクチョウが叫んだ瞬間に撮影することも可能でした(ニコンD700のレリーズタイムラグの短さがあってのものですが)。

D700 SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM 1/500秒 f/5.0 ISO200

シャッター速度を稼げない時でも安心な手ブレ補正

APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSMは手ブレ補正付きということで、撮影時は常に手ブレ補正の恩恵を受けることができます。焦点距離150mmのレンズの場合、手ブレ補正なしのレンズなら一般的に1/160秒以上のシャッター速度を確保しないと手ブレしやすくなります。手ブレ補正付きのこのレンズなら、1/80秒でも楽々撮影できます。マクロ域以外なら、1/80秒あれば簡単には手ブレしません。手ブレ補正を活かして、ISO200のノイズの少ない感度で撮影できます。

D700 SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM 1/80秒 f/3.2 ISO200


また、高感度と手ブレ補正を組み合わせれば、撮影の幅も広がります。こんな風に、高感度ISO3200で、暗いところにいるコウモリの撮影もできます。

D700 SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM 1/80秒 f/3.0 ISO3200

マクロ域の手ブレ補正は…

手ブレ補正を過信しているとミスしやすいのが、マクロ域の撮影。手ブレ補正は上下や左右に対して効果的に補正してくれますが、前後のブレには対応してくれません。また、ちょっとした風が吹いただけでも被写体ブレが目立ちますし、マクロ域の手ブレ補正はそれほど期待できません。動かない物を撮るならまだしも、花を撮る場合は、風がやむまで根気が必要になります。

D700 SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM 1/320秒 f/5.0 ISO250


体の上下動でピント位置がすぐずれてしまうようなマクロ域の撮影の場合、手ブレ補正に頼るよりも、シャッタースピードを上げた方が効果的です(自分の体がブレやすいという、個人差も影響してきますが…)。

D700 SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM 1/1000秒 f/5.6 ISO200

望遠マクロレンズはピント面が非常に薄いので、絞り開放で撮る時などは、シャッタースピードを相当上げないと厳しいです(下の写真は絞りF3.8ですが、これは露出倍数がかかっていて、実行F値を表示するニコンの仕様です。絞り自体は開放F2.8です)。下の写真は何度か撮り直して、何とかピントを合わせて撮れました。

D700 SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM 1/4000秒 f/3.8 ISO250


APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSMのAF性能は満足いく性能でした。速くて正確で頼りになるAFです。手ブレ補正も、マクロ域以外では十分効果を感じることができて、マクロ域での撮影でも、ないよりは合った方が安心でした。

APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM性能まとめ

というわけで、APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSMは、開放からシャープで、画面全体が良く写り、色収差も驚異的に少なく、AF性能が良く、手ブレ補正も付いていて、望遠マクロレンズを求めている人なら、まず第一の候補に検討した方が良いレンズです。

ニコンのカメラで使える望遠マクロレンズは他に、「Nikon Ai AF Micro Nikkor ED 200mm F4D (IF)」と「TAMRON SP AF180 F3.5 ニコンAF用 B01N」の2本しか現在発売されていません。今度シグマから180mmのマクロレンズが発売されるそうなので、望遠マクロレンズを求めるなら四択になります。今回「APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM」を使ってみて、他人に勧めても安心なほどの高性能なレンズだと感じました。これから望遠マクロレンズを購入しようと考えている人は、ぜひ「APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM」を検討してみてください。

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