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SIGMA MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM レビュー

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2012年04月12日 カテゴリ:カメラ・写真

1/200秒 F4.5 ISO200 105mm D700

先週、みんぽすの「モノフェローズ@お花見大会2012」に参加してきました。レンズを貸してもらえて、桜やモデルさんを撮影できるというお花見大会です。場所は飛鳥山公園という場所で、桜は見事に満開でした。

借りたレンズは、シグマの「MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM」というレンズです。去年お借りした「70mm F2.8 EX DG MACRO」が素晴らしいレンズだったので、シグマの他のマクロレンズも気になっていました。「APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM」というすごそうなレンズを試したかったのですが、キヤノン用しか用意されていなかったので、今回は「MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM」を借りることにしました。

今回撮影させていただいたモデルさんは、高木あゆみさんです。

1/250秒 F2.8 ISO200 105mm D700

MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSMの外観



まずは、「MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM」の外観から。手ブレ補正付きのレンズで、フローティングインナーフォーカスでレンズ全長が変化しないマクロレンズです。フードは円形フードで、それほど格好良くはないと感じました。

レンズ構成 11群16枚
画角 23.3°
絞り羽根枚数 9枚(円形絞り)
最小絞り F22
最短撮影距離 31.2cm
最大倍率 1:1
フィルター径 φ62mm
最大径×全長 φ78.3mm×126.4mm
重量 725g

ボケ味


1/200秒 F2.8 ISO200 105mm D700
それでは、「MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM」の描写チェック。上の写真は絞り開放で撮影しました。ピント面から近い部分のアウトフォーカス部はなかなかきれいなボケ味です。




1/160秒 F2.8 ISO200 105mm D700
ただ、ピント面から離れて遠い部分になると、絞り開放ではボケ味の固さが見受けられました。




1/125秒 F5.6 ISO200 105mm D700
今度は2段ほど絞ってF5.6で撮影。これくらいの絞りだと、ボケ味の固さも目立たずイイ感じです。

色収差


1/125秒 F5.6 ISO200 105mm D700
こういう西日が差し込むようなシーンでは、髪の毛の辺りなどに軸上色収差が目立ちやすかったりしますが、全然問題ありません。髪の一本一本がきれいに写っています。




1/320秒 F8.0 ISO200 105mm D700
倍率色収差と軸上色収差のレベルがどれくらいなのか、青空と桜を撮影してみました。こういうシーンでは本来、白い花びらの周りに軸上色収差、画面周辺部の枝に倍率色収差が目立ちやすいシーンのはずです。上の写真はあえて倍率色収差補正をオフにしてみました。全然問題ありません。軸上色収差も倍率色収差も目立たず、全く気にしなくて良いレベルです。




1/800秒 F4.0 ISO200 105mm D700
他のシーンでも試し撮りしてみました。中央下の枝の部分を見てもらうとわかりますが、色のにじみもなく、しっかりと解像しています。屈折率の高いSLDガラス採用の効果が、しっかりと現れているように感じます。

周辺光量落ち

 F2.8 F4.0 
F5.6 F8.0

絞り値別に撮影して、周辺光量落ちをチェックしてみました。絞り開放F2.8では四隅が暗く周辺光量落ちがあります。一段絞ってF4.0でほぼ気にならないくらいに、F5.6以降では完全に気にしなくて良いレベルになります。フルサイズ用の中望遠マクロレンズとしては、普通の周辺光量落ちだと思います。

手ブレ補正


1/80秒 F7.1 ISO200 105mm D700
「MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM」は手ブレ補正付きレンズなので、手ブレ補正効果も試してみました。ファインダー内を覗く限り、「ん?手ブレ補正効いてるのかな?」という感じで、効果は薄そうな感じでした。上の写真は、絞って1/80秒までシャッタースピードを落としてみました。手ブレはギリギリ抑えられるくらいの感じでした。




1/80秒 F8.0 ISO1400 105mm D700
今度は同じ1/80秒で、マクロ域での撮影を試してみました。結果、ブレてしまいました。いくら手ブレ補正付きのレンズとはいえ、前後のブレには対応できない上に、マクロ域では効果が低くなることが説明されています。このレンズには最大約4段分の補正効果があるとのですが、マクロ域ではそれは望めません。

その他、AFなど


1/125秒 F4.5 ISO200 105mm D700
AFスピードはHSM搭載のため、まずまず高速です。HSM搭載でフルタイムマニュアルできるのはポイントが高いです。70mmマクロではフルタイムMFができなかったので、マクロレンズにはフルタイムマニュアルがあると助かります。とても便利です。




1/250秒 F3.0 ISO200 105mm D700
ニコンの「AF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8 G (IF)」と比べると、さすがにAFスピードは少し遅いです(マクロ域でAFが迷うとVR105mmもシャッターチャンスを逃しますが)。あとはVR105mmに比べれば、口径食は少なめです(あちらは条件によっては口径食がかなり目立ちますし、絞ってもなかなか改善されなかったりします)。




1/125秒 F4.5 ISO200 105mm D700
「MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM」は、少し絞ってやればボケ味もきれいで、色収差もなく、なかなか良いレンズだと感じました。時間がなくて遠景解像力チェックなどはできませんでしたが、そちらも大丈夫そうに思います。

問題は、中望遠マクロレンズは各社とも銘レンズが揃っていて、わざわざシグマの「MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM」を選ぶ人がどれくらいいるのかという心配くらいでしょうか。このレンズ、発売当初は8万円代で売られていました。ある時から突然2万円ほど値下がりして、現在は6万円代で販売されています。当初の価格では高くても、現在の価格なら検討する価値は十分あると思います。特に色収差の少なさはトップレベルです。

というわけで、短い間の試用でしたが、「MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM」のレビューでした。