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SIGMA 12-24mm F4.5-5.6 II DG HSM レビュー3-逆光性能編-

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2012年02月18日 カテゴリ:カメラ・写真
SIGMA 12-24mm F4.5-5.6 II DG HSM レビュー1-外観編-レビュー2-焦点距離別画質編-からの続きです。

今回は、広角レンズで特に気になる逆光性能についてテストしてみました。シグマの公式サイトによると、「12-24mm F4.5-5.6 II DG HSM」についての説明として、このように記載されています。
超広角ズームレンズはレンズ前玉径が大きく、有害光の影響を受けやすいレンズです。有害光によるフレア・ゴーストの発生を軽減するスーパーマルチレイヤーコートを採用し、開放からシャープでコントラストの高い描写を実現、ズーム全域で優れた描写性能を発揮します。

最新の光学設計により高画質を実現した超広角ズームレンズ SIGMA 12-24mm F4.5-5.6 II DG HSM  株式会社シグマ

レンズの前玉を見てみると、たしかに良さそうなコーティングをしてあるように見えます。


それでは、実際に写してみてどうでしょうか。
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フードについて

逆光テストをする前に、有害光を遮るためのフードについて。フードはレビュー1-外観編-でも述べたように、固定式の花形フードになっています。このままではフロントキャップを取り付けられないので、レンズ先端にフロントキャップアダプタ(CA512-82、キャップのサイズはφ82mm)を付けてから、キャップを取り付けるようになっています。

1.キャップ、アダプタを付けた状態 2.キャップだけ外した状態 3.キャップもアダプタも外した状態

普通に撮影する時は、「3.キャップもアダプタも外した状態」で撮影します。このように写ります。



試しに、「2.キャップだけ外した状態」でも撮影してみました。レンズキャップは取り外したものの、アダプタは付けたまま、という状況です。このように写ります。



アダプタを付けた部分が完全にケラれてしまっています。ファインダーを覗いてもケラれているのがわかるので、アダプタを外し忘れる心配はあまりないと思います。

もし花形フードではなく、円形フードだったとしたら、上の写真のように丸くケラれることになってしまうので、花形フードは重要ですね。レンズに固定されているので、付け忘れる心配もありません。

逆光撮影テスト

逆光撮影テストを、「1.画面外の太陽」、「2.画面内の太陽」、「3.画面中央近くの太陽」の3つに分けてテストしてみました。


■1.画面外の太陽

1/640秒 f/8.0 ISO200 12mm(D700 SIGMA 12-24mm F4.5-5.6 II DG HSM)

画面外に太陽を置いて撮影してみました。フードの効果が得られにくい、右上からの太陽光の差し込みです。結果は上の通り。ゴーストは出ていますが、ゴーストの大きさは非常に小さく、またフレアでコントラストが大きく下がったりもしていません。ゴーストゼロというわけにはいきませんが、超広角12mmでこの逆光性能は見事です。


■2.画面内の太陽

1/800秒 f/8.0 ISO200 12mm(D700 SIGMA 12-24mm F4.5-5.6 II DG HSM)

続いて、太陽を構図内に入れて逆光撮影テストをしてみました。フレアの影響は少なく、ゴーストも極小。太陽を画面内に入れても、コントラストや色乗りがあまり落ちていないのがいいですね。これなら安心して使えそうです。


おまけとして、前回の記事ではわかりづらかった「Adobe Photoshop Lightroom」でのレンズ補正についても解説しておきます。LightRoomにはSIGMAのレンズのデータが入っていて(シグマからの公式提供)、ゆがみと周辺光量を補正することができます。上の写真を補正するとこの通り。

1/800秒 f/8.0 ISO200 12mm(D700 SIGMA 12-24mm F4.5-5.6 II DG HSM Lightroomレンズ補正あり)

このように、周辺光量が補正され(周辺が明るくなり、全体の明るさが均一になる)、歪曲も補正されます(今回の例はF8まで絞っていたのでわかりにくいですが、絞り開放の時は周辺光量落ちが大きいので効果も絶大です)。


■3.画面中央近くの太陽

1/640秒 f/8.0 ISO200 12mm(D700 SIGMA 12-24mm F4.5-5.6 II DG HSM)

上の「2.画面内の太陽」をテストした時、「これなら安心して使えそうです」と書きました。でも、一点だけ注意があります。上のように、画面中央近くに太陽がある場合です。この場合、円形に大きなゴーストが出ることがあります。そもそもレンズで太陽を撮るのは、危ないのでダメなのですが、こういう場合に一応ゴーストは出ます、ということで。

まとめ

広角レンズでもっとも重要なのは、逆光性能です(と、自分は思います)。どれだけシャープネスが高くても、逆光性能が悪いと、非常に使い勝手が悪くなってしまいます。日中、きれいな青い空を撮影したい時は、逆光性能に優れたレンズでないと使い物になりません。

その点、「SIGMA 12-24mm F4.5-5.6 II DG HSM」は、太陽が画面外、画面内にあってもゴーストの発生は極小で、非常に使いやすかったです。色乗り、コントラストともに良く、きれいに風景が写せます。カラーバランスも良く、コーティングの良さが実感できました。超広角12mmからのズームレンズで、これだけ写りが良いのには驚きました。

シャープネスについても、前回の記事でテストしたように、とても安定しています。シグマと言えば逆光に弱い、というイメージを持っている人もいるかもしれませんが、最近のレンズはとても良くなっています。

というわけで、「SIGMA 12-24mm F4.5-5.6 II DG HSM」の性能の高さは良くわかりましたので、次回は超広角12mmでの撮影にチャレンジしてみます。


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