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SIGMA 12-24mm F4.5-5.6 II DG HSM レビュー2-焦点距離別画質編-

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2012年02月16日 カテゴリ:カメラ・写真


みんぽすからお借りしたSIGMAのフルサイズ対応超広角ズームレンズ「SIGMA 12-24mm F4.5-5.6 II DG HSM」レビューの第2回目です。

今回は、焦点距離別にシャープネス、歪曲、周辺光量、ボケ味などをチェックしてみました。
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12mm

まずは広角端12mmから。
(ここに載せている画像は、三脚も使わず、すべて手持ちで撮影した適当な写真になります。画像をクリックすると、元画像が表示されます)

■開放F4.5(1/1000秒)

絞り開放では、周辺光量落ちがあって、中央が明るく周辺が暗く写っています。中央のシャープネスは絞り開放から高く、コントラストも高く、見事な写りです。周辺の描写は少しだけゆるい感じですが、超広角12mmのズームレンズであることを考えれば、絞り開放でこの写りはたいしたものです。


■F8(1/400秒)

F8まで絞ると、周辺光量落ちはかなり改善されます。中央のシャープネスは絞ってもそれほど変わりませんが、周辺のシャープネスはかなり上がります。広角ズームレンズで気になる四隅の描写も、極端な流れもなくゆるやかです。

倍率色収差は、広角ズームであることを考えればかなり少ない方です。ニコンのカメラの場合、自動で倍率色収差が消えるので、全く気にする必要はありません。

歪曲については、樽型の歪曲がけっこうあります。

17mm

続いて、17mm。

■開放F5.0(1/800秒)

やはり周辺光量落ちがあって、周辺が暗く、中央が明るく写ります。それさえ気にならなければ、絞り開放でも十分使えるほど良く写っています。


■F8(1/400秒)

F8まで絞れば、ほぼ完璧な写りです。この焦点距離なら歪曲も気になりません。

24mm

最後は望遠端の24mm。

■開放F5.6(1/640秒)

開放では若干ゆるいのと、他の焦点距離同様、周辺光量落ちがあるくらいです。あとは、糸巻き型の歪曲が少しあります。


■F8(1/400秒)

絞ると安定するのも、他の焦点距離と同様です。このレンズは絞ってもカリカリにシャープに写るわけではありませんが、写りが安定していて安心できる描写です。

近接撮影

このレンズは、最短28cmまで寄れます。近くまで寄って、描写力やボケ味のチェックをしてみました。


■12mm 開放F4.5

12mmの超広角ともなると、背景はなかなかボケにくいのですが、さすがはフルサイズ。それなりに背景もボケます。写りの方も、超シャープというわけではありませんが、問題のない写りです(花が揺れていて被写体ブレを起こしていたかもしれません)

撮影時の問題として、広角12mmだと、ピント合わせがとても難しいです。AF後にフルタイムマニュアルでフォーカスを調整する機能が付いていますが、微調整は難しいです。最短撮影距離付近では、MFでロックした後に、自分で体を振った方が早いかもしれません。


■24mm 開放F5.6

続いて24mmでも近接撮影。24mm F5.6でも、この距離ならそこそこボケます。ボケ味も悪くありません。近距離からパースペクティブを活かした撮影も問題なくこなせそうです。

まとめ

以上のように、「SIGMA 12-24mm F4.5-5.6 II DG HSM」は、超広角ズームでありながら、絞り開放から良く写ります。周辺の描写がもっと悪いかと心配していましたが、予想を上回る性能でした。広角端の12mmでも写りは素晴らしいです。

絞れば画質がより安定し、四隅の流れも十分許容範囲内に収まります(感じ方には個人差があります。)。中央のシャープネスはそれほど上がりませんが、画面中央と周辺の差がそれほど大きくなく、個人的には好きな描写です。

蛍石と同等の性能を誇るFLDガラス4枚、SLDガラス1枚が採用されているためか、色収差もわずかです。倍率色収差が自動で補正されることを考えると、色収差で悩む心配はありません。


一方、広角レンズゆえに気になるところは2点あります。周辺光量と歪曲収差です。

歪曲収差については、絞りどうこうでは防ぎようがないので諦めるしかありません。撮影後であれば、「Adobe Photoshop Lightroom」などの現像ソフト(sigmaのレンズデータは、Adobeに提供されています)を使えば、歪曲の調整もできます。このレンズの前モデルである「12-24mm F4.5-5.6 EX DG ASPHERICAL HSM」では、驚異的な歪曲収差の少なさだったことを考えると、この点については少し退化してしまったようです。

周辺光量については、公式ページにこのように記載されています。
豊富な周辺光量
レンズ前群の開口効率を上げ、画面周辺の光量低下を最大限に抑えました。開放付近でも十分な光量が得られます。

最新の光学設計により高画質を実現した超広角ズームレンズ SIGMA 12-24mm F4.5-5.6 II DG HSM  株式会社シグマ
「開放付近でも十分な光量が得られます」とは書いてあるものの、周辺ではそれなりに光量が落ちます。フルサイズ対応のレンズでは当たり前のこととは言え、場合によっては気になります。その場合は、F8〜F11くらいまで絞るか、LightRoomなどの現像ソフトを使えば、ある程度修正できます。

撮影時に頭を悩ませるのは、露出です。周辺光量落ちがある分、露出の決定が難しいです。撮影していて露出アンダーに撮れる場合が多かったです。中央と周辺で明るさに差があり、絞った時とそうでない時で、画面全体の印象にも違いがあります。周辺光量補正まで考慮するかしないかで露出も変更する必要があり、慣れるまでは少し調整しにくいかもしれません。


ということで、焦点距離別画質については以上です。次回は、広角レンズで気になる逆光性能についてもレビューしていきます。

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