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Olasonic TW-D7IPレビュー-音質編-

2011年10月13日 音楽


いよいよ明日発売となる「Olasonic TW-D7IP」レビューの最終回、音質編レビューです。今までのレビューは、「Olasonic TW-D7IPレビュー-外観編-」、「Olasonic TW-D7IPレビュー-操作性編-」になります。さて、かわいらしいタマゴ型スピーカーの実力は。
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Olasonic TW-D7IP音質レビュー-ファーストインプレッション-

iPhone4をDOCKコネクタに接続し、音楽を鳴らしてみて、まず始めに思ったこと。「低音が強い!」。小さな卵形スピーカーからどんな音が出てくるのか、ずっと楽しみにしていました。形からイメージしていた音は、「卵形を活かした音響効果の強い響きのある音」でした。実際に聞いてみると、予想とは違い、低音の強さがまず耳に飛び込んできました。この重低音の秘密は、「パッシブラジエータによるサイズを超えた重低音再生」にあるようです。


音楽を心地よく楽しむためには、豊かな低音域の再生が不可欠です。TW-D7IPは小型ボディ形状ながら、φ60mm 大口径ロングストロークスピーカ・ユニットと、同時開発のパッシブラジエータをスピーカー・ユニットのリア部に同軸上に配置しています。このパッシブラジエータの低域共振を利用し、アコースティックに低音を増強しています。
なるほど、このパッシブラジエータによって、低音の強さを実現しているようです。また、音を大きくすると、スピーカー自体が振動しますが、高性能シリコンゴム製インシュレーターがうまく振動を吸収してくれていることがわかります。

電子ボリウムも利用して、徹底的に音質劣化を防いでいます。


中域の音質はどうかというと、ボーカルの声もしっかり聞き取れます。高域は…予想と違って、物足りなさを感じました。

Olasonic TW-D7IP音質レビュー-しばらく聴いてみて-

スピーカーというのは、初めて聞いた時としばらく聴いて慣れた後では、音の感じ方が違うことがよくあります。耳が慣れてきて、そのスピーカーの特徴的な部分だけでなく、細かいところまで聞こえるようになってくるからです。

さて、Olasonic TW-D7IPを何週間か聴いてみて、やっぱり「低音の強さ」が気になりました。曲によっては、低音が少し強く鳴りすぎるように感じます。量感があるかというと、低域の量感はそれほど多いわけでないのに、低音の音、一粒一粒が強く感じる場合があります。量感はどちらかというと、中域に多いように感じます。低音好きの人なら、「BASS BOOST」を効かせた方が良いです。他の音域に影響をほぼ与えず、低域の量感だけをアップさせられます。低音の強さを考えると、「BASS BOOST」を効かせた時の音の方がバランス良く感じます。

残念なのは高域で、思っていたよりもツヤがありませんでした。キラキラしない音です。卵の形から、音響豊かで高音が響いてオーケストラに合うスピーカーかとイメージしていましたが、どうやら違ったようです。スピーカーサイズを考れば響きはありますが、大きいスピーカーと比べてしまうと厚みが足りないように感じます(特に小音量の時)。中域の量感は多いので、高域もキレイに出ると、もっと気持ちよかったのでしょうけどね。

Olasonic TW-D7IPの魅力は、自分のイメージしていた聴き方とは違い、もっとパワフルに聴く方が合っていて、そのパワフルさが魅力です。特に、音を大きめにした時の音楽再生が素晴らしいです。「BASS BOOST」をONにし、音量大きめで部屋中に響かせると、「この小型スピーカーからこんな音が…!」とビックリします。下手なミニコンポを買うより、全然良い音です。姿からは想像できないパワフルで、それでいて柔らかさも持ちあわせた音です。

というわけで、かわいらしいタマゴ型の姿とは裏腹に、意外とパワフルな音が鳴るスピーカーでした。iPhone用の高音質なドックスピーカーを探している人にとっては、候補に挙げるべきスピーカーだと思います。

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