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SD1のRAW画像をSPP5で現像してみた

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2011年06月26日 カテゴリ:カメラ・写真
推定市場価格70万円で登場したSIGMA SD1。今日現在のアマゾンの販売価格は63万円となっています。推定より7万円も安いのに、結局手は出ません。

さて、いつもシグマのカメラやレンズを使って素敵な写真を投稿している「Carl Rytterfalk Photography」において、「SD1 family RAW pack 1」が配布されていました。SD1は4600万画素のため、わずか5枚のRAWファイルで250MBもの容量になります。早速ですが、ダウンロードしてSPP5で現像してみることにしました。

現像してみた写真はこれです(写真クリックで等倍画像に拡大します)。

写りは見事ですね。鼻毛やメガネのホコリなど、嬉しくないところまでバッチリ写っています。

4600万画素RAW現像の処理について(重さはどうか)

4600万画素のRAW画像(.X3F)ですから、SPP5でのパラメータ調整にどれくらいCPUパワーを使うのか気になっていました。実際にSPP5を起動させて、SD1のX3Fファイルを開いてみると…

思っていたほど、「重い」ということはありませんでした。現像用に小さめの画像ファイルを別途生成しているみたいで、パラメータをいじっても特に重くはありません。拡大表示するときには当然重くなりますし、RAW画像からJPEG出力する際はかなり重い処理になりますが、パラメータ調整自体は軽い動作です。

色はどうなのか

SD1の作例をネット上で見ていると、マゼンタ被りしている写真や、やたらと色の薄い画像が上がっていたりして不安になります。特に、「マップカメラ SIGMA SD1 レポート」ではその傾向が顕著です。もしSPP5を使って調整しても色が直らないようなら問題です。



実際に自分で調整してみて、その心配は杞憂であることがわかりました。上の写真のように問題ない色合いに仕上がります(自分の基準の中では)。

課題はレンズに

Foveonセンサーは、センサーの仕様上、偽色の発生しない優れたセンサーです。ただ、センサー側に偽色が発生しなくても、レンズ側に色収差が発生すると、その収差までそのまま写してしまいます。



例えば上の写真では、画像中央部以外の輪郭線に倍率色収差が発生しやすいのと、白い服のフチなどに軸上色収差に伴うパープルフリンジが見られます。パープルフリンジについては、4600万画素まで増やしたことにより、画素ピッチが狭くなって発生してしまった可能性がありそうです(例えばニコンD60とD700ではパープルフリンジの出方に違いがあります)。倍率色収差および軸上色収差については、APOレンズ新光学ガラスFLDなどを用いて、最適化したレンズ設計をすれば、収差をより少なくすることができるはずです。SD1というベンチマーク用のカメラができたことにより、今後シグマ製のレンズはより性能の高いレンズが登場するのだと思います。

カメラだけでも実売63万円と高いのに、SD1に見合うだけのレンズも探していかないといけなくて、SD1ユーザーは大変だろうなぁと思います。「国内生産にこだわるシグマのレンズ群とデジタルカメラSD、DPシリーズの魅力」にはこのように書かれていました。
SDのカメラは、苦労はあるけど、たまにびっくりするぐらいの画が撮れるので、それを求めてもう手放せない方が多いです。

ProCameraman.jpプロカメラマンのための総合Webマガジン page02
Foveonセンサーの描写を一眼レフで楽しみたいのなら、安くなった「シグマ SD15」の方が手頃ですね。 自分はコンパクトなDP1xDP2xで楽しんでいます。“たまに”びっくりするぐらいの画が撮れるので、小さくてもあなどれないカメラです。