ZAPAnet総合情報局 > ZAPAブログ2.0 > シグマDP2xのRAW現像について

シグマDP2xのRAW現像について

2011年06月19日 カメラ・写真
シグマDP2xレビュー-緑色の被写体試し撮り編-」と「シグマDP2xで撮るあじさいの写真」で、緑色や紫色やピンク色の発色を確認しました。少し他の色の成分が足りませんでしたので、もう少し追加しておきます。ついでにシグマDP2xのRAW現像についてのお話も少しだけ。


赤い葉っぱを撮ってみました。赤も緑も同時にキレイに写ります。拡大してみると、葉の上に乗るアリまでキレイに写っているのを確認できると思います。



写真は、シグマDP2xでX3FのRAW撮影をしています(JPEGでは撮りません)。シグマ純正のSigma Photo Pro5.0でパラメータを調整し、TIFF出力してから、Adobe Photoshop Lightroom 3.0でリサイズと一部トリミングしてJPEG出力しています。SPPにはトリミング機能がなく、リサイズも1/2倍と2倍だけしかありません。好きなサイズで出力しようと思ったら、SPPでTIFF出力してから、他のソフトでリサイズするしかありません(JPEG出力の後、縮小ツールを使う手もありますが、TIFF出力よりも画質が悪くなってしまいます)。

(Sigma Photo Pro5.0の画面)


Lightroom3.0は現在「Adobe Photoshop Lightroom 3.0 Windows/Macintosh版 【特別提供版】」というのが提供されていて、通常の1/3くらいの価格で買えてお得です。Adobe Photoshop ElementsApple Aperture 3Nikon Capture NX 2SILKYPIXなどの現像ソフトを持っている人は、特別提供版を利用できます。これらの現像ソフトを持っていない人は、Photoshop Elementsなどのソフトを買ってから、Lightroomの特別提供版を購入するという手もありかもしれません。

(Lightroom3.4.1の画面)


DP2xについては、現像自体は純正のSPPで現像した方が良い結果となります。残念ながら、Foveonセンサーが特殊なため、LR3ではDP2xの現像に対応しきれていません。直接X3Fを調整するには、SPPがベストです。TIFF出力後の微調整はLR3でもできますし(SPPだけだと微調整しにくい)、リサイズやトリミングもLR3なら簡単です。LR3の一番良いところは、Nikon D700Panasonic GF1などのカメラでも同じように現像できるところだったりします。複数メーカーのカメラをRAW撮影する人にとっては、かなり便利なソフトです。DP2xのためだけにLR3を買うのはかなり微妙ですが、他のカメラと一緒に使うのであればオススメのソフトです。



ここに載せている写真は全て、SPP5でパラメータ調整したものです(LR3ではパラメータはいじっていません)。DP2xの露出は若干明るめに出るのと、中間調が意外と明るく感じるため、コントラストを上げ、シャドウを下げて出力しています。DP1xの場合は露出を補正する必要性をあまり感じませんでしたが、DP2xの場合は露出をマイナスにして撮影した方がうまくいきます。白飛びを防ぐためにマイナス補正で撮影し、SPPでパラメータ調整するのが一番良いと思います(そして最後の微調整はLR3などのソフトの出番です)。DP2xの低感度は非常にノイズが少ないですから、パラメータ調整しても簡単には破綻しません。RAW(X3F)撮影向きのデジカメです。



以下、「シグマDP2xレビュー-緑色の被写体試し撮り編-」に続いて緑色の被写体の写真を撮ってみました。