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シグマDP2xレビュー-ファーストインプレッション-

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2011年05月31日 カテゴリ:カメラ・写真
シグマシグマDP2xを実際に使ってみてのファーストインプレッションです。DP2xはシグマDP1xと同じ「x」シリーズで、操作面はほとんど統一されています。一方、画質面というか、画像処理面では2機種の間に大きな違いがあることがわかりました。

最初、画像処理もほとんど同じだろうと、DP2xの設定をDP1xと同じにしました。カラーモードを即ニュートラルに変更し、いろいろ撮影しているうちに気が付きました。「色が薄くない?」と。

以下、主にDP1xと比較した上でのDP2xの違いなどです。


1.DP2xは色が薄くなってしまった
DP1xはニュートラルでちょうど良く、スタンダードで濃いくらいの画像処理でした。
DP2xはニュートラルでは色が薄すぎ、スタンダードでちょうど良いくらいです。ビビッドもありかもしれません。

まさかカラーモードでの画像処理のチューニングをこんなに変えてくるとは思っていませんでした。確かにDP1xを初めて使ったときは、「DP1xはスタンダードでこんなに濃いの?」と思ったものです。逆に、DP1xに慣れてしまうと「DP2xのニュートラルはこんなに薄いの?」という感じです。

下は一枚の写真を、それぞれSIGMA Photo Pro 4.2のカラーモードを変更してそれぞれ比べてみました。

ニュートラル
ニュートラル彩度+0.4
スタンダード
ポートレイト
風景
ビビッド

DP1xのスタンダードは、画像処理が派手すぎて色が飽和したりしていました。DP2xではそんなことはなく、スタンダードでちょうど良いくらいになっています。個人的には、ピクチャーセッティングにより、ニュートラルの彩度を+0.4にした設定もなかなか良いかなぁと思っています。スタンダードから仕上げていくか、ニュートラルにして彩度を+0.4に設定してから仕上げていくか、今後撮影していく中で決めていこうと思っています。


2.色合いの傾向はDP1xに近い
DP1sはどうやっても色が合わなくてDP1xに交換してもらったりしました。DP2sの方も、ネット上の作例を見ていると、周辺が緑被りしている写真を見かけたりします。個体差もあるのかもしれませんが、sシリーズの傾向としては緑っぽい仕上げに感じにます。一方、DP2xはDP1xと同傾向の色合いに感じます。周辺の色被りはあまり感じません。ホワイトバランスの「晴れ」ではほんのわずかに青空がマゼンタ被りっぽくなるような感じもあります。気になるようなら、SPPで「1C」または「1C+1Y」などの方向に振っていくと良いように思います。AWBの場合、「晴れ」では表現できないような青みや赤みを強く出してくれるため、はまるとホワイトバランス「オート」もなかなか良いかなぁと思いました(DP1xでは常に「晴れ」で撮影していましたので)。


3.露出オーバー気味かも
DP1xではニュートラルとスタンダードではコントラストが違いすぎて、露出そのものも違うように感じました。スタンダードでは、場合によっては色が飽和してしまったりして、いつもニュートラルで撮っています。一方、DP2xではニュートラルとスタンダードの差で大きいのは彩度くらいです。そのため、DP1xとは露出の設定も変えていかないといけないかもしれません。スタンダードにしていると若干露出オーバー気味のような気がします。DPシリーズに搭載されているFoveonセンサーはダイナミックレンジが広く、ハイライト側の描写も優れていますから、露出アンダーになるよりかは良いのかもしれません。シーンや撮りたいイメージに合わせて、露出補正はしっかりやっていった方が良さそうです。


4.電源OFF時の再生ボタン長押しや書き込み中の電源OFF
DP1xと同様、電源OFF時に再生ボタン長押しによる画像再生や、メディアに画像記録中の電源OFFにも対応しています。電源ON/OFF時の操作というのは、意外と使っていて気持ちよさに直結する部分だったりもしますので、便利な機能です。


5.DP1xのバグはそのまま引き継ぎ
DP1xにはバグがあって、以前シグマの人に伝えておきました。残念ながら、DP2xでも全く同じようにバグが引き継がれています。バグを伝えたとき、「そんなバグの報告は他に聞いていない」と返答してもらったのですが、他のDP1xでも再現できるバグでした。今回のDP2xでも同じようにバグが再現できますし、これは「バグ」ではなく「仕様」なのかもしれません。DP1sではソフトウェアの仕様上起こらないバグですから、ソフトウェアの方を改良すればDP1xやDP2xでも修正できそうな気はします。このバグがどんなバグかというと、自分以外に報告したユーザーはいないそうなので、知らないままの方が良いと思います。自分の使い方だと普通にバグが発生するので、あまり気持ちの良いものではありません。他のメーカーなら不良品レベルだと感じるバグです。


6.ISOオートにも高感度を
ISOオートはノーフラッシュの場合、ISO100かISO200しか選択してくれません。高感度ISOオートとして、ISO100〜1600まで自動選択してくれるモードもあったらいいなぁと思います。


7.キャプチャー優先モードが便利!
DP2xの説明書が完成してから新たに追加された機能「キャプチャー優先モード」。今までのDPシリーズでは、撮影が終わってから書き込みが終わるまで、ブラックアウトしていたり、その他の処理を受け付けてくれなかったりしました。今回追加された「キャプチャー優先モード」は、撮影が終わったときに画像を一度バッファーにため込んでおき、すぐには画像処理が始まらないようにできます(タイマー設定で10秒後に開始させたり、再生ボタンですぐ開始させたり、シャッターボタン半押しで解除させたり、機能豊富です)。画像処理をしないということは、カメラ本体のその他の処理が可能になるということですから、ブラックアウトすることなく、次の撮影に移れます。キャプチャー優先モードは、バッファがフルになるまではレリーズ操作を優先するシャッターチャンスに強いモードです。1枚撮影する度に何秒も待っていた旧DPシリーズとは全く違う操作性です。こういう細かいところでものすごい進化を遂げていたりするところが、シグマの物作りのすごさだと思います。


というわけで、シグマDP2xのファーストインプレッションでした。もっとたくさん撮影するようになれば、また評価も変わるかもしれません。


追記シグマDP2xレビュー-緑色の被写体試し撮り編-