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SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSMレビューその2-画質チェック!-

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2010年08月24日 カテゴリ:カメラ・写真
SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSMレビューその1-外観編-に続いて、今回は気になる画質のチェックです。



10倍もの高倍率ズームですから、特に広角端での周辺画質と、望遠端でのシャープネスが気になります。
さてさて、実写の結果は…

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広角端50mmの周辺画質

まずは、広角端50mmの周辺画質のチェックから。
一般的に、高倍率ズームのレンズの場合、いくら絞っても広角端での周辺画質が安定しなかったりします。
F11くらいまで絞っても周辺が流れていたり、解像度が低かったり、広角端は常用しにくいことがよくあります。

さて、SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSMの場合は?


クリックすると、縮小していない大きな元画像が表示されます。
焦点距離: 50mm , F値: F/7.1 , シャッタースピード: 1/320秒 , ISO感度: ISO 200

50mmF7.1という絞りにまだ余裕がある状態にも関わらず、周辺画質までかなり安定しています。
中央のシャープネスも中々のものです。
単焦点と比べてはさすがにかないませんが、このレンズが10倍ズームであることを考えると、驚きの描写です。
レンズの太さがしっかりと描写に反映されていて、フルサイズのカメラで使っていても見事な高画質を実現できていました。

望遠端500mmならここまで大きく写せる!

次は望遠端500mmの画質チェック。
望遠ズームレンズの場合、望遠端になるとシャープネスが落ちて、あまり画質が良くならなかったりします。
特に絞り開放では、その傾向が顕著に出たりします。

さて、SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSMの場合は?


クリックすると、縮小していない大きな元画像が表示されます。
焦点距離: 500mm , F値: F/6.3 , シャッタースピード: 1/160秒 , ISO感度: ISO 220

500mmの絞り開放F6.3の写りが上の写真です。
シャッタースピード 1/160秒で手ブレせずに写せるのは、シグマの手ブレ補正OSのおかげです。
50mmの写真と比べて、サルがこんなに大きく写せます。

肝心のシャープネスはというと…
まずまずではあるのですが、等倍で厳密にチェックすると微妙に甘いです(厳密にチェックしないなら問題ないレベルです)。
この原因は、手ブレ補正が効いているとはいえ、1/160秒ではブレに見えないほどのわずかな前後ブレや、絞り開放による写りの甘さが考えられます。
また、このシーンでは目立ちませんが、望遠端開放では周辺光量落ちが目立つ場合もありました。

望遠端500mmのシャープネス

前後ブレなのか絞り開放での甘さなのかわかりませんでしたので、今度はシャッタースピードを1/500秒まで速め、絞りもF8まで絞って撮影してみました。


焦点距離: 500mm , F値: F/8 , シャッタースピード: 1/500秒 , ISO感度: ISO 200

驚きのシャープネスでした!
ペンギンの目にピントを合わせていますが、キリッと解像しています。
素晴らしくてビックリしました。

試写もかねて何枚も撮影してみたところ、望遠端では絞り開放よりもF8くらいまで軽く絞ってやった方がシャープネスが明らかに向上していました。
超望遠500mmでF8まで絞るのは、シャッタースピードの点から難しいところではありますが、手ブレ補正が付いているので何とか絞れます。
その際、あまり手ブレ補正OSに頼りすぎてしまうと、前後ブレなどが発生してしまう可能性がありますので、ある程度ISO感度を上げて撮影した方が良いかもしれません。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSMの画質まとめ

「SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM」を使ってみる前、「最近のシグマならすごいのは確実だろう」と思いつつも、「でも実際使ってみたら、高倍率ズームにありがちな残念画質だったりして…」という不安もありました。
実際に使ってみて、残念画質どころか、期待値をさらに上回る高画質のズームレンズ(厳密にはバリフォーカルレンズ)であることがわかりました。
広角端の描写も素晴らしいですし、望遠端の描写も素晴らしいです。
上の写真のように、レンズ一本でサル山の全体像を写すこともできますし、サルを大きくとらえることもできます。
レンズ交換せずに幅広い撮影が可能で、画質も良く、手ブレ補正も効いていて、タイミングを逃しません。

開発者からの一言では、このレンズについてこのように言われていました。
画質にこだわって開発致しましたので、「“10倍ズームの割には”よく写るね。」等の扱いではなく、普通のレンズとしてじっくり評価していただきたいと思います。
広角端や望遠端ばかりでなくどこの焦点距離の描写でも満足して頂けるように設計していますので、ぜひこのレンズで様々なシーンを撮影してみて下さい。
「“10倍ズームの割には”よく写るね。」という評価は、実際に使ってみると失礼な評価であることがわかります。
「便利なだけの高倍率ズームに画質を求めるな」という甘えは、もう古い考え方であるとわかりました。
50-500mmOSは、4倍ズームクラスのレンズはおろか、3倍ズームクラスと同等かそれ以上の描写をしてくれると感じました。
10倍ズームであることを忘れて、安心して撮影することができます。

もちろん広角端や望遠端ばかりでなくすべての焦点距離で高画質ですので、下の写真のように240mmで撮影しても問題ありません。

焦点距離: 240mm , F値: F/6 , シャッタースピード: 1/160秒 , ISO感度: ISO 1100
トラのヒゲや毛並みがしっかりと描写できています。
しかもこの写真、ガラス越しの撮影という悪条件での撮影でした。


さすがに望遠端500mmの画質は、専用の500mm単焦点レンズにはかなわないと思われますが(使ったことがないのでわかりません)、ニコンのAF-S NIKKOR 500mm f/4G ED VRが1,176,000円、シグマのAPO 500mm F4.5 EX DG /HSMが550,000円と、一般人が使うことはおよそなさそうなレンズです。
これらプロ用レンズと10倍ズームレンズの画質を比較するのはかわいそうな気がします。
でもF8まで絞った画質で考えるなら、自分では十分すぎるほどの高画質でした。

他に500mmクラスのズームレンズというと、同じシグマのAPO 150-500mm F5-6.3 DG OS HSMがライバルになります。
こちらは、50-500mmに比べて重量1780gと200g程度軽いものの、最短撮影距離が220cm、最大撮影倍率が1:5.2と扱いづらさが目立ちます。
50-149mmまでの撮影もできませんし、予算があるなら150-500mmよりも50-500mmを買った方が良いと思います。
自分で買うなら、絶対に今回の50-500mmの方です。
望遠端の画質はF8で十分安定していることが確認できましたし、それならズーム倍率が高く、最短撮影距離の短い50-500mmの方を選びます。


その他、AF性能や重さや取り扱いやすさやマクロ性能やボケ味などについては、また次回以降レビューします。




追記SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSMレビューその3-近接撮影編-