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ポートピア殺人事件2 〜犯人はヤス〜

2009年11月08日 ゲーム全般


ドラゴンクエストシリーズの生みの親としても有名な、ゲームデザイナーの堀井雄二氏。堀井雄二氏がゲーム業界に名を知られるようになったのは、1983年発売のアドベンチャーゲーム「ポートピア連続殺人事件」を手がけてから。「ポートピア連続殺人事件」では、プログラム、シナリオ、グラフィックなど全ての作業を堀井氏が一人で手がけました(ファミコン版はチュンソフトが移植)。

そんな伝説的な「ポートピア連続殺人事件」の続編として、堀井氏は現在「ポートピア殺人事件2 〜犯人はヤス〜」を作ろうかと考えていることが明らかになりました。
ここで小池氏が「ところでドラクエ以外のゲームは作らないのか」と尋ねると,堀井氏は「ポートピアの続編を作ろうかと考えている」と冗談めかして答えた。その名も「ポートピア殺人事件2 〜犯人はヤス〜」で,登場人物のほとんどは「安井」「安木」など,ヤスがつく名前になるという。
 何か事件が起きると,いまだに「犯人はヤス」というコメントをつける人が多いことを逆手に取るというわけだ。無論,筆者も含めた聴講者達は,一連の流れを堀井氏の冗談ととらえて笑っていたが,ひょっとするとひょっとするかもしれない。

4Gamer.net ― 堀井雄二氏が“師匠”小池一夫氏とドラクエ,キャラ作り,そしてゲーム業界について大いに語る。堀井氏はまさかの「ポートピア殺人事件2」を企画中!?(ドラゴンクエストIX 星空の守り人)
康彦だけでなく、安田、康夫、靖子など、ヤスの付く名前だらけになってしまうのは面白いアイディアですね。しかも、ゲーム名で犯人がネタバレしてしまうというオチ付きで。

ファミコン版では、「イ・カ・キ・コ・シ・ス・タ・ト・ヘ・ホ・マ・ミ・ム・メ・ラ・リ・ル・レ・ロ・ン」の20文字に限定したカタカナの使い方など、とにかく容量節約のためのテクニックが駆使されていました。現代の技術ならもうそんな容量節約に苦労しなくてもすむ…。かというとそうでもなく、堀井氏の最新作ドラゴンクエスト9では、容量節約(とおそらく開発時間短縮)のために、「カジノ」や一部ストーリーが削られたりしました。

技術が上がっても、結局容量節約に頭を悩ませたりするのは開発者泣かせです。しかし、ゲームにもっとも必要なのは、
いかにプレイヤーを能動的にさせるか
だそうです。

犯人が「ヤス」とわかっている状況の中で、どうやってその「ヤス」を見つけていくのか。そんな「ポートピア殺人事件2 〜犯人はヤス〜」が本当に発売されたら、楽しそうだと思いました。