ZAPAnet総合情報局 > ZAPAブログ2.0 > 今からでも間に合う!e-Taxで確定申告!(準備編)

今からでも間に合う!e-Taxで確定申告!(準備編)

2008年03月07日 雑記
e-Taxで確定申告」の第2回は、準備編です。
e-Taxで確定申告すると「最高5000円の控除」が得られるわけですが、準備の段階で約4000円の出費があります。市役所などでの手続きも必要になるため、手間を考えると目先の5000円にはだまされない方が良いかもしれません。
来年以降e-Taxを考えている人も、準備手順の参考にしてみてください。

1.e-Taxで確定申告!準備編

1-1.パソコン、インターネットの準備

e-Taxで確定申告するには、申告用のパソコンとインターネット接続環境が必要になります。どんなパソコンでも良いというわけではなく、下記のOSとブラウザが対象になっています。
対応OS Windows2000,XP,VISTA
ブラウザ IE6,IE7
詳しくは、e-Tax導入マニュアルに載っています。

1-2.住民基本台帳カードの交付申請(約500円)

自宅のパソコンから確定申告をする際、本人識別のために住民基本台帳カードと電子証明書が必要になります。

住民基本台帳カード」(以下、住基カード)とは、公式ページによれば、「ICカード」であり「パソコン」だそうです。
住民基本台帳カードは、セキュリティの高いICカードとしており、様々な活用が可能です。ICカードは、ICチップで情報記録と情報処理を行うパーソナルコンピュータであり、暗号化したり、格納される場所に鍵をかけることにより、アクセス権をコントロールすることができます。したがって、勝手に見られたくない、使われたくない、大切なプライバシー情報を格納する場合には、ICカードが安心です。

この住基カードを交付申請するために、役所や行政センターへ行き、手続きをします(身分証明書が必要になります。運転免許証などを忘れずに)。
写真付きの住基カードは10年有効で、だいたい500円くらいで発行してもらえます。

ZAPAの場合
行政センターへ行き、係の人に「e-Taxで確定申告するために、住基カードと電子証明書が必要なんです」と話すと、「うちでは電子証明書は作れないよ!」と言われてしまいました。住基カードが作れても、電子証明書が作れないところは多いようです。
とりあえず、住基カードだけ発行してもらうことにすると、「じゃあ、こっちへ来て」と中に入り椅子にすわったら、係のおじさんが手にしていたのはデジカメ!住基カードの証明写真用に、素人のデジカメ写真が使われるようです。無事撮影が終わり、「この写真で良い?」と確認され、発行の手続きをしてもらいました。少し待ち、「暗証番号を入力して」と言われたので、4桁の暗証番号を打ち込み、完了しました。また少し待ったところで、住基カードができあがりました。「e-Taxって、パソコンでICカード読み込むやつをつないで、申告するやつでしょ?おじさん良くわからないけど、市役所行って電子証明書が必要なのとカードリーダが必要だから」と説明を受けました。合計で20分以上はかかったと思います。費用は500円でした。

1-3.電子証明書の取得(約500円)

住基カードができあがれば、次はその住基カードに電子証明書を登録する手続きをします。行政センターなどでは電子証明書を発行できない場所があるので、役所など電子証明書の発行できる窓口へと行きます。
住基カードを渡し、パスワードなどの設定をすれば完了です。
有効期間はたった3年間で、費用は500円くらいかかります。今後は更新の度に、更新費用が必要になります。

ZAPAの場合
住基カードを作ってから、別の日に再度役所へと行き直しました。なぜか「証明書発行」の窓口ではなく「異動届」の窓口でした。「電子証明書の発行を…」というと、住基カードをチェックされ、「しばらくお待ちください」と言われました。少し待つと、「こちらで、4桁〜16桁の電子鍵の入力をしてください」と言われ、パスワードを入力しました。こういう場所で「最大16桁のパスワード」は初めて見ました。その後またしばらく待ち、電子証明書の住基カードへの登録が完了しました。「対応しているICカードリーダライタは…」と説明を受けたものの、「もう買いました」と言って説明は省略してもらいました。自分の住基カードが接触型のICカードリーダに対応しているタイプであることを確認済みだったので、すでにアマゾンで購入済みでした。「電子証明された住基カード」と「電子証明書の写し」と「公的個人認証サービス利用者クライアントソフトのCD-ROM」を受け取り、500円払って終了しました。こちらでも20分以上かかりました。はじめからここで住基カードと電子証明書の手続きをしてしまえば早かったですね。

1-4.ICカードリーダライタの購入(約3000円)

電子証明書ができたら、それをパソコンで読み込むためのICカードリーダライタが必要になります。発行してもらった住基カードに対応しているICカードリーダライタを購入する必要があります。詳しいことは、市区町村の窓口で聞くのが確実です。

接触型のICカードリーダライタであれば、以下の機種などで動きます。
SHARP
ICカードリーダ
RW4040
NTT-ME
SCR3310-NTTCom
日立
ICカードリーダライタ
[HX520UJJ]

間違って、ソニーのパソリなどを購入しないように注意してください。
パソリは安く手に入る非接触式のICカードリーダライタですが、これはEdyなどのICカードリーダライタで、e-Taxで利用する公的個人認証用には利用できません。
SONY
RC-S320 非接触ICカードリーダ/ライタ
PaSoRi 「パソリ」

ZAPAの場合
アマゾンで適当にSHARPのICカードリーダRW4040を購入しました。間違っても、お届けまでに2週間以上かかるようなところで注文してはいけません。確定申告期限が過ぎてしまいますので。近くの家電量販店などで購入しても構いませんが、探すのが少々面倒なので、すぐに届けてくれるアマゾンはオススメです。
なお、SHARPのICカードリーダRW4040は、簡易的な白い箱に入って届きました。ドライバソフトなども入っていなく、かなり省略された内容でした。ドライバは、WindowsVISTA対応のドライバが住民基本台帳用ICカードリーダライタ:シャープからダウンロードできました。何の問題もなく、住基カードの読み取りができました。


これで、e-Taxで確定申告!準備編は完了です。
簡単に流れをおさらいしておくと、
1.市区町村の窓口に行き、住基カードを取得し、電子証明書を登録する
約1000円(500円+500円)
2.住基カードの内容を読み取れるICカードリーダライタを購入する
約3000円
の2ステップになります。
窓口まで行き、手続きをする時間が必要で、ICカードリーダライタの購入と含めて約4000円かかるところがネックです。

次回は、パソコン知識が要求される設定編に続きます。
今からでも間に合う!e-Taxで確定申告!(設定編)