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マッシュアップ講座の第5回、第6回が公開されました

2008年01月25日 プログラミングTIPS
ZAPA先生のマッシュアップ講座第5回、第6回が公開されました。
第5回 動画を表示するAPIを使ってみる
第6回 APIを組み合わせてマッシュアップサイトを作ってみる


第5回では、世界一の動画共有サイト「YouTube」のAPI利用方法の解説をしています。
最近Googleでは、GDataフォーマットAPIの普及を進めています。解説記事は、去年の5月くらいに執筆した記事のため、旧フォーマットAPIの解説になっています(今回のWeb公開に向けて少し修正はしました)。もちろん古いAPIでもYouTubeの動画情報は利用できますので、ご安心ください。このAPIは、「動画最新情報」でも利用しています。

第6回では、第3回第4回第5回までに解説してきたWeb サービスAPI を組み合わせて、マッシュアップサイトを作る方法を解説しています。

マッシュアップって何?

たまに、
マッシュアップって何ですか?
と聞かれたりします。

「マッシュアップ」は音楽の世界の用語で、複数の音楽を「混ぜ合わせ」て、新しい楽曲を制作する手法のことをマッシュアップと呼んでいます。
0から全てを生み出すのではなく、すでに存在する曲を組み合わせて、再び新しい曲を作り出しています。
したがって、Web業界での「マッシュアップ」は、複数のWebサービスを組み合わせて、新しいWebサービスを生み出すことに当たります。

マッシュアップを食べ物でイメージ

イメージが浮かびにくいなら、食べ物で考えてみると簡単です。
子供から大人まで人気のある「カレー」 臭いけど慣れるとおいしい「納豆」
↓↓マッシュアップすると…↓↓
納豆カレー!
「カレーによって納豆独特の匂いが中和され、一方で豆の風味は引き立ち、カレーと納豆のマッシュアップや!!」
みたいな感じでイメージすると良いかもしれません。
納豆カレーは好き嫌いがありすぎますが、それくらいパンチの効いたマッシュアップの方が周りに興味を持ってもらえる可能性も高かったりします。

日本のマッシュアップで一番成功した例

日本のマッシュアップで一番成功した例は、ニコニコ動画です。(一年前に、日本で一番成功しているマッシュアップ「ニコニコ動画」を書いたりしました)
「動画の上に投稿されたコメントを表示する」ことで、動画とコメントのマッシュアップとなり、新たな価値が生まれたわけです。
動画だけでも、コメントだけでもない、新しいサービスの形です。

マッシュアップの危険性

初期ニコニコ動画でのYouTube動画の利用方法は正規のAPIを利用したものではなく(ニコニコ動画みたいなものを作ってみるテストと問題点参照)、YouTubeへのアクセスを遮断されてしまいました。
ニコニコ動画(β)終了に見るWeb2.0マッシュアップ時代への警鐘に書いたように、マッシュアップサイトを作る上では、利用規約を守らないと、いつサービス停止に追い込まれるかわかりません。(ニコニコ動画の本当にすごいところは、YouTubeからのアクセス遮断後に自前で動画共有サービスを揃えて、回線費用を全て負担しながら運営しているところだったりします)
お互いニコニコできるような形でWeb サービスAPIを利用していかなくてはいけません。

さいごに

次回ZAPA先生のマッシュアップ講座の第7回では、「キャッシュ」を用いて、双方のサーバー負荷を軽減する方法を解説します。
去年から続いてきたZAPA先生のマッシュアップ講座は、次回2月6日(予定)で最終回を迎えます。
WebサービスAPI、マッシュアップ、XML処理などに興味のある方は、是非ZAPA先生のマッシュアップ講座をご覧ください。